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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■プロでも知らないビールの薀蓄 私の知る限り、要冷蔵のビールがあるのは日本だけではないかと 思います。ヨーロッパではヴァイツェンはもちろん、すべてのビールは 常温で流通しています。 日本人の生好きは世界中見ても突出しているんじゃないかな、と思います。 海外では寿司が流行っているようですが、基本的に魚を生で食べることは 欧米人は敬遠するようですし、卵も生で食べているのを海外で見た事が ありません。「生好き」は新鮮な物をふんだんに食べられる日本人の 幸せな特徴なのかもしれません。 けれど、生は品質の保持を消費者が責任を持たなくてはいけないと言う リスクも背負います。私たちはすべての消費者の方にそれを背負わせる のはどうなのか、と思い、今回のヴァイツェンの常温化に踏み切りました。 繰り返しになりますが、常温化によってビールの味わいに変化はありま せん。ヨーロッパのビールに要冷蔵がないのと同じです。 ビール酵母は生きていたほうが体にいいという方もいますが、酵母の 健康効果は生きている死んでいるかには関係ありません。 樽生はうまいね〜、とよく言われます。私も同意見です。 けれど、これは「生」の部分が重要なのでなく「樽」の部分が重要なの だと思います。タンクから直接詰め、大きな容量ゆえその詰めたての 美味しさを長くキープできる。そして、サーバーを使って注ぐため、 炭酸ガスが抜けにくく美味しい泡ができる。 これが樽生の美味しさだと思います。 そして、樽は生のままでも「飲食店」のプロの人たちによってきちんと 管理されています。 樽と言えば、ドイツへ行った時、不思議に思ったのはヴァイツェンの樽が ないことです。ビアパブに行ってビールをたのむと、ラガービールは サーバーから美味しそうに注いでくれるのですが、ヴァイツェンは瓶から 注ぎます。 「なんでヴァイツェンは樽からじゃないの?」 と聞くと明確な答えが返ってきました。 「樽からじゃ、酵母が均一にならないじゃないか。」 つまり、樽の中で酵母は沈んでいきますので最初と最後ではどうしても 酵母の濃さが変わります。(私たちはそれを樽を逆さまに保管するなど の工夫で対応しています)ドイツでは瓶の場合、まるごと1本入るグラスを 使って瓶1本すべてを注いでビールを飲みますので、どのグラスも中身は 均一だと言うことです。 私はそれを聞いた時、実に合理的だなと思いました。 私たちもそんな本質を見たビールの美味しい飲み方をこれからも提案 してきたいなと思っています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |

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