僕が減農薬に取り組むわけ

メルマガ登録

ブルーミングヤードでは、バラのオーガニック栽培についての
情報満載のメルマガを配信しております。(もちろん無料です。)
この機会にぜひメルマガのご登録はいかがですか?

バラ苗などの予約のご案内も差し上げます。

ご登録はこちらからどうぞ♪

僕が減農薬に取り組むわけ

僕、じょうない としきが、減農薬にこだわるわけは、
過去にバラ切花栽培農家としての苦い経験が原点になっています。

有吉佐和子の「複合汚染」。
昭和50年ごろに書かれた、環境問題、特に農薬について警鐘を鳴らす本として、注目を集めました。
ここで,農薬の毒性について書かれていますが,
今思うと,自分自身が体験したことと,そっくり重なるので,ちょっとびっくりです。

農薬の恐ろしさは,農家自身が一番よく知っている,と,僕は思います。
この本に書かれている症状,
「最初に神経系統に影響が現れ,情緒不安定,不眠症という微症状が出て,・・・」
まさに,平成7年まで、僕がバラの切花生産者として働いているとき,よく似た症状がありました。

バラ農家の一日は多忙です。
朝は8時から切花を始めますが,切花だけで午前中いっぱいかかります。
週3日,次の日が出荷の日は,昼からバラの選花,荷造り。
夕方,パートの人が帰ってから,箱詰めの作業です。
最盛期には,1日1万本。箱詰めが終わるのは,深夜です。
それを,翌日の朝4時に起きてトラックで市場に出荷。
帰ってきて,また切花です。
午後,荷造りのない日は,バラの手入れ,肥料やり,消毒,といった作業が待っています。
植物相手なので,日曜も祭日もありません。

僕も,そんな毎日が続いていました。
ですが,何か,体が重いのです。
これではいけない,もっとがんばらねば。
自分の体に鞭打って仕事を進めます。
ハウスのこことあそこに,ウドンコとダニが出ていたな。
今日のうちにやっつけてしまおう。
タンクに水を張り,薬を調合して,いざ,出陣。
真夏でも,農薬を直接かぶらないように,雨合羽を着て,マスクをします。
マスクをかぶった姿は,まるで,毒ガス兵器を扱う戦士のようです。
手には,ライフルよろしく,消毒液の噴口。
100メートルのビニールハウスの端から端まで,ホースを引っ張ってバラ全体に薬液をかけていくのです。

何か,伸び切ったゴムのような自分がそこにいました。
若いから,少々の無理はききます。
しかし,がんばった後の疲労感。
ハウスの真ん中にしゃがみこむと,上からバラが圧迫してくるような感じ。
いくら睡眠をとっても,どうも疲れがすっきり取れた気がしません。
思い余って病院に診断を受けにいきました。
異常なしです。
医者に見てもらっても,体がどこもおかしくないのに,疲れが取れません。
ある日,右手に力が入らなくなりました。
物を持つことができません。
これも,医者に見てもらいましたが,原因がわかりませんでした。
電気治療によるリハビリ。
何度か通って,右手は回復しました。
農薬が原因だったかどうか,説明はつきません。
ですが,このままでは,農業者自身が健康な生活を送れません。
僕自身も,本当に農業を愛する自分になりきれないでいました。
かといって,農薬を撒かなければ,病気や虫にやられて,生産が成り立たないのです。
悩みは深まるばかりでした。 
 
農薬を使わないバラ栽培をしたいといって,親父とけんかしたこともありました。
生産農家の会合でも,無農薬の話には,誰も耳を貸してくれませんでした。
当時、販売されていた、いろんな資材を取り寄せて実験しましたが,うまくいきません。
切花は,少しでも病虫害の出ているものは,著しく商品価値を落としてしまいます。
深く悩みましたが,解決の道を見出すことはついにできませんでした。
さまざまな紆余曲折の末,僕はいったん農業から離れることとなりました。



こういった思いを、自分のブログに書いたところ、読者の皆さんから大きな反響をいただきました。
やはり,時代は確実に,安全で環境にやさしいものを求めているんだと感じます。
僕がバラ栽培から離れていた10年間のうちに,
ずいぶん環境問題について意識の高いバラガーデナーがたくさん出ていらっしゃって,びっくりしています。
実際,無農薬でバラを作っておられる方の存在は,僕にとってショックでした。
ほんとに,そんなことがあるのだろうか。
僕があれほど求めていて,実現できなかったことですから。

その無農薬のルーツをたどっていくと、1冊の本に出会いました。
「バラの園を夢見て」(婦人生活社)です。
この本に登場なさる,梶みゆきさんの無農薬への取り組みを読んでみると,さすが女性の視点だなあ,と思います。
少し,引用します。

「バラを愛する一方で,子供を育て,食事を作り,家族の健康を考え,ゴミやリサイクルを通じて,地球環境に思いを馳せる主婦でもある私の立場からすると,
これ(バラは強い化学薬品を使って育てるのが当たり前,ということ)は,重要な問題でした。・・・・
あんなにやさしく,美しいバラの花が,環境を汚染し,生物の生命を脅かしながら咲くなんて,許せますか。」

この言葉の中には,一主婦としての,生命に対するあふれんばかりの慈しみにあふれています。
僕も,この思いには大変共感しました。

多くの方がこの本を見て,無農薬のバラつくりに取り組み始めたと聞きました。
実は,恥ずかしながら,僕がこの本を知ったのは,ごく最近のことです。
平成7年に出版されたこの本を,もっと早く知っていたら・・・
この年は、僕がバラ栽培を一度やめた年なのです。

僕はそのあと,とても恥ずかしい気持ちになりました。
心ある多くのガーデナーが,それぞれに試行錯誤して無農薬栽培に取り組んでいらっしゃるのに,
ばら生産者であった自分が,何の取り組みもできていない。
環境問題が強く叫ばれている今こそ,自ら行動すべきではないか。
そんな思いが強くなってきたのです。

バラの生産は,家庭でバラを育てるのと違うことはわかっています。
病害虫の発生は,商品価値を著しく落としてしまいます。
皆さんも,病気や虫のついた苗を買うのはいやでしょう。
でも,一般消費者の環境への意識が高まった今,生産者がそれに無関心というのはおかしいと思います。

僕は,農薬を全く否定しているわけではありません。
ただ,病害虫に対し農薬を撒けばそれですむ,という考え方を改めたいのです。
より環境にやさしい方法,人の健康にやさしい方法を目指したい,ということです。
色々手を打って,無理なら農薬を使います。
生産者である以上,売り物を守らなければなりませんから。
でも,農薬はなるべく使わない、という方向で,進めたいと思っています。

安全性は,これからの時代のニーズと思います。
僕は,親父とともに、減農薬のバラつくりを実践していきたいと思っています。


オーガニック栽培に最適な資材
低農薬・無農薬栽培に挑戦したいあなたを
          ブルーミングヤードは応援しています。

微量栄養素を含んだミネラル成分たっぷりの昆布を
じっくりと2ヶ月間発酵させたボカシコンブペレット、

放線菌が好むキチン質を豊富に含んだカニガラ、

微生物の住みかとなる多孔質のあるもみがらくん炭、

土壌の改良、団粒化や雑菌の吸着効果の高い秋田県産のソフトシリカなどを配合した、

◎健康なバラをオーガニックで育てるのにぴったりな培養土「丈夫なバラを育てる土


◎土の中の微生物を増やして、健康なバラを咲かせる「元気なバラを咲かせる肥料
(ボカシコンブペレット・カニガラ・ソフトシリカなどを配合しています。)

ぜひ一度、当ショップの中をご覧ください。

これからも、低農薬・無農薬栽培に挑戦したい、ガーデナーさんを
ブルーミングヤードは応援してまいります。

「こんな資材、取り扱っていませんか?」「これから無農薬でバラの栽培に挑戦したいので相談にのってほしい」など数々のご相談にも応じております。どうぞご遠慮なくお申し付けください。