オリーブ

オリーブ

Olea europaea L

(分類)モクセイ科オレア属の常緑高木
(原産)シリア、トルコ南部、または北アフリカとも言われる

(用途)
西洋庭園の主木として近年注目され、色々な雑誌などに取り上げられています。
平和のシンボルとしても有名ですが、さらさらと風にそよぐオリーブの木は、葉色の美しさも魅力的ですが、食用・オリーブオイルの取れるつややかな実も魅力があります。
強い太陽と水はけのよい土壌を好むため、少雨で温暖な瀬戸内海の小豆島でよく栽培されています。
最近では樹形や葉の美しさが好まれ、暖地での植木として普及しています。
実をつけるためには1本でも実をつけやすいものはありますが、自家受粉しにくい植物ですから、異品種を近くに植えるようにしましょう。
実からオリーブ油を絞り、食用や薬用にします。
または果実を灰汁か、2%カセイソーダにしたし、渋抜き加工をしてから塩と香辛料で漬けて貯蔵し食用として利用します。。食用とする果実は未熟な時期に収穫したグリーンオリーブと、よく熟して紫黒色になったライブオリーブの2種があり国によって違います。フランスやスペインは緑色のものを、アメリカやイタリーは黒色のものを使います。オリーブ油採取のためには主として黒色のものを用いますがグリーンのものを用いる場合もあります。

下の写真はオリーブの花です。当地滋賀県では6月下旬に花を咲かせます。


(特性)
乾燥した温和な気候を好む常緑高木ですが、寒さにも強く−8度くらいまで耐えます。他家受粉の性質が強いので実を付けるためには2品種植えることが必要です。
「ルッカ」という1本で実をつけるといわれる品種もありますが、基本的には2品種が必要です。
(品種)
オリーブは世界に約500品種あるといわれていますが、日本で導入されているものは多くありません。 今後は増えてくるものと思われます。
ミッション
Mission
カリフォルニア州のサン、ディエゴ地区にまかれた実生からできた品種とされています。
樹形は直立性でバランスよく成長し、葉は銀葉で細長くとがった形をしています。
樹形が素直なので庭園の主木として植える品種はこれがお勧めです。
実は晩生、長円形で、食用(ピクルス)やオイルに利用されます。
実は香りもよく、油の含有率も高く、オイル用としても栽培されます。
ネバディロブロンコ
Nevadillo Blanco
スペイン原産で成長が早く、樹形は両者の中間型、花には花粉が多く、開花時期が他の品種と重なるので受粉樹に向いています。
葉は、緑葉で先が丸みのある細長い形をしています。
樹形は半直立性で枝や葉が多いので、主木としてのほか、生垣や街路樹などにも利用されます。
実は、早生、短長円型で主としてオイルをとるのに利用されますが、なんと言っても受粉用に最も多く利用されます。
  
マンザニロ
Manzanillo
スペイン原産でスペイン語で「小さなりんご」という意味を持ち、果実がりんごの形をしていることから付けられたものです。
樹形はやや開帳性でずんぐりとした形で、葉は銀葉で小型でやや丸みがあり、密に着きます。
樹高も低めで、実は大きく大変よく付くので収穫などがしやすく、世界中でよく栽培され、わが国でも香川県での果実加工用の主要品種で多く栽培されています。
実は3〜3.5gの大きさになり早生で丸く、食用(ピクルス)やオイルに利用されます。
レッチーノ
Leccino
地中海地方原産の常緑樹で3mくらいまで成長します。
観賞のほか油の採取やピクルスに利用されます。実の収穫期は10月から11月です。オリーブオイルはフルーツ香のある良質のものが採取できます。
世界中によく普及していて、気候の変化にもよく対応できるので、 特別な世話は必要ありません。
病害虫にも強い品種です。
フラントイオ
FRANTOIO
イタリア・トスカーナ地方原産の常緑樹、樹高は3m、観賞のほか油の採取やピクルスなどに利用されます。
イタリアをはじめアメリカやオーストラリアなど世界各地で栽培されている適応性のよい品種です。
オイルは香りがよく、フルーツ味がします。風味も豊かで、実付きも大変よく、収穫期は10〜11月です。
また、小さくても早く実ができるのでコンテナ栽培に適します。
授粉用植物は「PENDOLINO」ですが、「MAURINO」や「LECCINO」でもいいです。
モライオロ
MORAIOLO
イタリア トスカーナ地方原産で果実は1.5〜2g
丸みのある短楕円形で良質なオイル分を含みます。
フルーティな味がしますが後味がや苦味があります。
収穫は赤緑色の時が最適とされています。
最適受粉品種Pendolino.Maurino
シプレシーノ
CIPRESSINO
原産地はイタリアの、シチリア島です。
 果実の重さは2g〜2,5gで、丸みのある楕円形です。
良好なオイル分を豊かに含んでいます。
 授粉用植物は「Pendolino」「Frantoio」「Leccino」「Moraiolo」「Maurino」等の、授粉用植物が必要です。
マウリィーノ
MAURINO
原産地はイタリアの、トスカーナ地方です。
 果実の重さは1.5g〜2gで、楕円形です。
オイル分は美味で、果実の風味が強すぎないので、使いやすいです。
成熟は比較的早いほうです。
 授粉用植物は「Pendolino」「Frantoio」「Leccino」「Moraiolo」等の、授粉用植物が必要です。
ペンドリノ
PENDOLINO
原産地はイタリアの、トスカーナ地方です。
 果実の重さは2g〜2.5gで、楕円形です。
オイル分は、ほどよく果物の風味を含み美味です。
成熟は比較的早いほうです。
 授粉用植物は「Maurino」「Frantoio」「Leccino」「Moraiolo」等の、授粉用植物が必要です。
パラゴン
パラゴン
PARAGON
原産地はフランスです。
 オーストラリアで多く栽培されているオイル用のオリーブです。



オリーブ 大苗
オリーブ ネバディブロンコ 1.5m 品質保証
オリーブ 中苗
オリーブ 5号鉢植え
オリーブ 小苗
オリーブ 4種4本セット

オリーブの塩漬けの作り方はこちらです。

栽培
「土壌」
一般にオリーブは温暖で雨の少ない乾燥した土地を好むとされていますが、水分は十分あったほうがよく育ち、特に開花結実期は水分を必要とします。
ただ、根は湿害に弱く、過湿になると障害を受けるので水捌けのよい用土で育てるようにします。
オリーブは浅根性の性質から風に弱く、強風で倒れやすいので十分な防風の備えが必要です。
強風で倒れた場合も、またおこして植え付けると元通り生育するなど適応性のあるところもあります。
植え付けは根の張りをよくするために排水のよい用土に深く耕して植えつけます。腐葉土やパーライトなどを加えるとよいでしょう。
また、酸性土壌を嫌うので必ず石灰分を補給する事が大切で植え付け時にも与えるようにします。すぐに植え付けする場合は有機石灰の使用をお勧めします。

「気候」
地中海地方の温暖な気候の地方を原産とする植物ですが耐寒性も強く、−8度程度の温度まで耐えます。ただ、土壌が乾燥したり、強風の吹きつけるところではそれ以上の温度でも害を受ける事があります。
一般に関東地方以南での路地植え栽培は問題なくできます。
日光は大変好みますからできるだけ日照時間の長い場所で育てるようにします。
日照時間の短い場所では成長が遅く、ひ弱な成長をするようになります。

「剪定」
剪定は樹形を整えたり、風対策のために行いますが、元気に生育している場合はどこからでも不定芽が出やすいので徒長枝や密生枝を間引くように行います。
毎年春の生育前の2月に弱剪定を行います。
オリーブの木全体に日が当たるように込み合った枝や、下向きの枝を間引いて樹形を整えます。
また、根元を覆う下枝もなくして、根元に目が行き届くようにします。
大きくなった木は3年に一度くらい強剪定を行います。
同じく2月に樹形の整理と、木の若返りのために、太い枝を切ります。結果的に木が若返り、以後の実付きもよくなります。

「病害虫」
害虫は少ないのですがオリーブアナアキゾウムシを始めとするテッポウ虫の害があります。
根元から出る木屑に注意し、見つけたら表皮をはいで孔を見つけてスミチオンなどの薬剤を注入して殺し、穴はツギロウなどでふたをします。
病害にはまれに斑点病などがあります。実に斑点ができて腐っていきます。
特効薬は無く、枯れ枝や弱った枝を取り除き、全体を風通しよくして置くようにします。

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