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米海軍特殊部隊SEALsは1962年、ケネディ大統領が設立を命じ、 イギリスの王室海兵隊特殊船艇隊(SBS)を手本にして、
第二次世界大戦や朝鮮戦争の当時に活躍していた海軍水中破壊工作チーム(UDT)の任務遂行能力を大幅に拡張させた「対ゲリラ戦エリート部隊」として組織された。
SEALsとは海(SEA)の“SE”、空(AIR)の“A”、陸(LAND)の“L”から付けられ、世界中のいかなる場所、いかなる時でも、24時間以内に現地へ到達し任務を果たすべく行動できるように訓練されている。水上高速艇(HSB)や長距離移動砂漠偵察車(DPV)、SEALsの基本的な移動手段である潜水艦などを駆使し迅速な行動をとっている。
SEALsは、基本的に前方敵地侵入部隊であり、6つのチームで編成され、それぞれが担当地域を持ち、情報収集から暗殺まで、その任務は多岐に及び、通常3〜7人の少人数で編成されている。それぞれが特殊分野のスペシャリストであり、任務を監督、担当する士官「ホイール」や、爆薬専門家の「パウダートレイン」、弾薬設置を監督・指示する「リガー」、
その他、水中偵察兵、無線係、SEALsだけが携行した「ストーナー・サブマシンガン」を持つ重火器係などがいる。
彼らは最新の兵器と通信機器を使用し、SEALs部隊は奇襲攻撃により敵部隊に衝撃と混乱をあたえ、常に優位な立場で戦闘を行える状況をつくり出し、戦闘を最小限にとどめ最大の破壊活動を行っている。 SEALsのメンバーになるまでの関門は高い。カリフォルニア州サンディエゴ近くのコロラド島にて行われる通称BUDSと呼ばれる半年間の入隊試験は一生の間で一度しか受けることができず、そのSEALs試験には、海軍をはじめ海兵隊、フォースリーコンなどの様々なエリート部隊の人間が毎年、数千人、選抜試験に志願してくる。
SEALs試験は、走る、潜る、戦闘訓練、爆弾訓練、偵察訓練などの壮絶な訓練が行なわれるため、鉄のように固い意志が無ければ、たった一日の訓練で脱落してしまう。その激しく厳しい訓練ゆえに怪我をした者や精魂尽き果てた者は自発的に去って行くしかない。また肉体的訓練だけにとどまらず、医療知識や海図及び地図の作製法、爆発物に関する知識や通信技術、全ての兵器に関する知識をも勉強しなければならない。世界で最も過酷と言われる入隊試験、彼らの格言に「安らかな日は唯一過ぎ去った昨日のみ…」という言葉があるほどに、SEALs入隊試験は厳しく壮絶なのだ。
計36ヵ月もの壮絶な訓練を通過した者のみに最強の部隊バッジの証し「トライデント」を授与され、米海軍特殊部隊SEALsの一員となる。
1966年のベトナム戦争、戦地に赴いたSEALsは、まず情報収集・敵の防衛拠点の破壊工作などに従事、戦果をあげた。顔に迷彩効果のペイントを施して行動し、その卓越した隠密性を発揮していたことからゲリラ戦を得意とする敵軍の特殊部隊、ベトコンの間でもGREEN
FACE(緑の顔)と呼ばれ、また恐れられていた。
1992年の湾岸戦争では、60人の隊員が投入され、ペルシャ湾の機雷爆破、航行船の調査など、彼らの任務は多岐にわたった。「砂漠の嵐」作戦でSEALsは陽動作戦を行い、クウェートの海岸線でのイラク軍の迎撃を阻止した。また、彼らはわずか隊員4人でイラク兵23人が守る石油採掘機を占領し、湾岸戦争の勝利に大きな貢献をした。

SEALsはひとたび特殊地帯に潜入すると任務完了まで、隊員同士、また他の米軍部隊とも、連絡を取ることは許されなかった。SEALsは「サイレンス&
リライアンス」(沈黙と信頼)の精神の下で作戦行動中、仲間うちでもほとんど会話を交わさず任務を遂行する。
「仲間と組んでしばらく仕事をすれば、黙っていても相手が何を考えてるかが解る。自分がやりたいことは仲間がカンで解ってくれると信じている。もしお互いのカンが狂えば死ぬだけだ。でなければ、もっとひどい捕虜収容所行きになってしまうだろう。」
またアンブッシュを仕掛ける時、身動きもしないし、物音も立てない。 隊員は、背景と完全に一体化するコツを心得ている。SEALs隊員はこう語る。
「何かに化ける、敵に錯覚を起こさせる方法を説明するのは、ちょっと無理だな。ただ、自らがその気になって精神を集中すれば潅木にも丸太にも化けられるし、己が錯覚の力を信頼していれば相手に錯覚を起こさせる事もできるようになる。後は視線の持つ力だが、これは対象をまっすぐに見つめずに、脇を見るのがコツなんだ。1点に集中して見つめ続けると
相手も振り返るものだ。振り向いた敵に見つかるのはイヤだね、それは死を意味することだから。だからいつも細心の注意が必要なんだ。」
SEALs部隊は無限の力を持つ超人的な人間の集まりだと誤解されているが、極秘裏に進める任務を主とする彼らは非常なまでの勝利へのこだわりと自尊心・度胸・恐怖と知性を武器に生き残る事を忘れず静かに潜行し、任務を遂行している
のだ。
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