最高級の南高梅と梅干の出来るまで!
■日本一の梅の産地とは・・・
●温暖な気候に恵まれた和歌山県の中部に位置します。
日本一の梅の里。和歌山県の中部に位置する南部川地域は、 一目(ひとめ)百万本と云われる面積約二万ヘクタールの
広大な南部梅林を有する、全国一の梅の産地であります。
江戸時代に紀州田辺藩が奨励し栽培し始めた梅の木は、 品種改良が加えられ、やがて現在の南高梅となりました。
春一番、百花に先駆けて百万本の梅の木一面に花が咲き始める 南部川村で、大切に育てられるのが「紀州南高梅」であります。
■最高級の紀州南高梅
●和歌山県のみなべ地方で、最高級の梅を求めて 品種改良されたのが、日本一と誉れの高い紀州の南高梅です。
明治35年頃、高田貞楠という人が、優秀な梅の木を発見し 、その種子を播いて大切に梅栽培に専念します。
これが「高田梅」として主流になりました。
その後、もっと優良な梅を求めていろんなドラマがあり、 昭和29年には、最終的に「高田梅」が最優良品種であるとされ、
長年の調査に協力した南部高校園芸科の名前を取って、 「南高梅」と命名されたのです。
●なんで?紀州で栽培した南高梅は日本一と云われるの?!
◇まず第一には、気候は紀伊水道に流れ込む黒潮の影響で一年間を通じて気温の
変化が少なく、温暖な気候に恵まれていることです。
その上、雨量が多く日照時間も長いことから梅の特性に一番適していることであります。
◇また、良質の梅を栽培するには「中性質の土壌」が必要で、 成長期にはカルシウムを多く吸収します。
しかし南部地方に多く見られる「瓜渓石」(うりだにいし )は炭酸カルシウムからできていて、梅に必要なカルシウ
ムを多く含む中性質の土壌となっているのです。
◇このように、梅を栽培する為に必要な最適な条件を満たす所は他にないのです。
◇ですから、紀州の南高梅を他の地域で栽培しても、条件が異なるとこ ろから、紀州産のように果肉が豊富で良質な南高梅にはならないのです。
■紀州の南高梅の特徴
●まず、最高の品質と評価されている長所!
◆果実は大きのですが、他の梅に比べると種がとても小さいこと。
◆種が小さいお陰で、果肉が非常に多いこと。
◆完熟した南高梅は、他の梅とは比べものに ならないほど包皮が柔らかく食べやすいこと。
◆完熟するにつれ、赤みが増してきます。 果実の大きさも「20g〜40g」と、非常に大きいのが特徴です。
◆この南高梅を他の地域で栽培しても、良質な梅にはならないこと。
●最高級の品質ゆえに発生する悲しい短所!
◆紀州南高梅は、南部川地域以外で栽培しても同じ良質 にはならない為に生産量が限られており、他県の梅干しに比べてると
原料コストが高くつくのです。
◆良質の南高梅を栽培できるのは、和歌山県でも、みなべ地方一帯と限られています。
生産量が限られているのと同時に、豊作、不作で原料コストが大きく変わります。
その為、毎年、梅原料の価格に変動があるのです。
◆果肉が多く包皮が柔らかい為、運送課程の振動等で 潰れやすいのです。特に、良質であればあるほど潰れやすい性質となっているのです。
■梅干になるまで・・・
▼南高梅の開花!
2月上旬〜下旬に掛けて白い梅の花が咲きほころびます。 ひと目、百万本と云われる面積約二万ヘクタールの広大な南部梅林の花見は、
1月下旬に開園されますが、見頃は2月中旬です。
▼完熟した南高梅の収獲!
7月(梅雨時期)に、大きく実った南高梅はやがて真っ赤に完熟します。 完熟し自然落下した南高梅をビニールのネットで受けて収穫します。
この時期、梅畑は青い色のネットにつつまれます
▼収穫後の選別、洗浄
収獲した完熟南高梅は、流水で洗浄され、品質検査の後に、 サイズ・グレード別に選別されます。サイズに関しては
選果機にかけて選別しますが、グレードや品質等の選別 は全て手作業で行います。
▼収穫後の選別、洗浄
品質別に選別した梅を、大きな漬槽に塩に漬け込みます。 完熟梅と天然塩が交互に入れられ梅に対して
約20%の塩で漬け込み約一ヶ月以上ねかします。 この状態で出てくる液体が⇒梅酢なのです。
▼梅の天日干し作業!
塩で漬込み、約一ヶ月以上ねかした塩漬けの梅を、 土用の頃(7月末)に、塩漬け槽(タンク)から出し、
真水で洗い流した後、一粒づつ重ならないようにセイロに並べます。 それを、土用の頃7月末〜8月中旬にかけて、晴天下で3日〜5日間
大切に天日干しを行います。
ここで初めて梅干しとなるのです。
▼梅干しの蔵寝かせ!
天日干しにした梅干しは、サイズ別、グレード別に選別した後、10kg樽に詰め込みます。
その樽を、湿度・温度の変化の少ない蔵に寝かします。 この状態の梅干しが「白干し梅」と云われ、全く減塩していない 状態なのでとっても酸っぱく半永久に保存できるのです。
■猿梅は・・・
●最高級の南高梅だけを使用!
上記の工程で仕上がった、最高級の南高梅だけを使用し、 さらに、その中から一粒一粒、良質の梅だけを選び抜き、
独自の手法で丹念に「二度漬け」を行います。 やがて「甘酸っぱくトロリとした風味」の、全国各方面から絶賛されている
紀州の名産「猿梅」に仕上がって行くのです。
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