ウイスキー樽


ウイスキー樽

樽材

ウイスキーの熟成に用いる樽材には、北米産ホワイトオークが多く用いられています。
木によっては青臭さ、生臭さや樹脂臭がありますが、ウイスキー造りの長い歴史の中で樽材の取捨選択が行われ、中味に 好ましい香味を与えるアメリカンホワイトオークにたどり着いたのでしょう。

ホワイトオークは重硬で、高級家具材としても評価されているブナ科の落葉広葉樹です。"白樫"と訳されます が、樫は暖かい地方に生育する常緑広葉樹で、楢は樫より温度の低い地方に育つ落葉広葉樹ですので、"白楢"の訳が 正しいと思われます。

一部ヨーロピアンオークも使われることもありますが、富士御殿場蒸溜所ではほとんどアメリカンホワイトオークの樽を 使用しています。
ホワイトオークは伐採後1年位放置して乾燥され、その後節のない部分を選んで柾目に切断され、0.5〜2年位風雨にさらし て木の樹脂を除きタンニンを酸化させてから使用します。ウイスキー熟成中の蒸散ロスを少なくするため必ず柾目にするのです。



蒸溜所内の白樫



蒸溜所内の楢

バレル樽



樽の内面

樽の種類

一般的にウイスキー樽は、約500L容のバッツ樽、約230L容のホッグスヘッズ樽、約180L容の バレル樽の3種類が主に使われています。
それぞれの樽での熟成には特徴がありますが、富士御殿場蒸溜所では、よりまろやかで、フルーティーな原酒にする ために、小樽熟成法を採用し主にバレル樽を使用しています。

また、樽の内面処理もウイスキーの熟成には大きな影響を与えますが、内面を焦がさないプレーン樽、軽く焦がした トーステッド樽、内面に炭の層ができる程度に深く焦がしたチャード樽などの種類があります。
富士御殿場蒸溜所では、蒸留液中の好ましくない香味成分を吸着し、さらに甘い華やかな好ましい香味が生成しやす い炭の層を厚く持つ、チャード樽を主に使用しています。



樽の寿命

スコットランドの技術者によれば、樽の寿命は物理的に樽が壊れる時で、50年とも150年と も言います。
樽の熟成能力はその使用回数に大きく左右され、経験から5〜8回くらいまでだろうと言われており、1回の熟成期間 が5〜20年とすれば50年も150年も正しいのでしょう。

ウイスキー熟成という大役を終えた樽材はこの樽の形と質感を活かしてバレルクラフトとして蘇ります。もともと素 材として評価の高いホワイトオークが数十年の時を経てさらに輝きます。


浜名湖花博で活躍したバレルクラフト

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