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口どけの良さは生地に、しっとり感は熟成に秘密がある。
手に持つとずっしりとした重量感がある。コーヒーブランデーがたっぷりしみ込んでいる重厚な生地なのに、口のなかで軽やかに消える。この秘密は生地にある。
卵白を泡立てたメレンゲで軽い口どけを創る。また特殊な機械で微粒子パウダーにしたコーヒー粉を生地に加えるので、香ばしさもしっかりと楽しめる。コーヒーブランデーを温め、焼いたケーキを浸す。この加減も難しい。2週間の熟成できちんと中心部までしみ込むようにしなければならない。含ませる量が多すぎると仕上がりがベタつき、もろくなる。もちろん少なすぎてはコクが出ない。
コーヒーブランデーを浸したらすぐにフィルムで包み、さらに密閉袋に入れ、2週間おいて味をなじませる。
到着後すぐに食べてもいいが、もう少しだけ我慢して待つとさらにまろやかで美味しい。金色のフィルムを開くとふわっとブランデーとコーヒーの香り。華やかなデコレーションはなにもないが、重厚なのに不思議なほどの口どけの軽やかさ、ほろ苦い大人っぽさ、ブランデーの残り香、ひと口ごとに華やぎで満ちあふれる。
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