| 『採蜜は蜜の濃度が一番濃くなる早朝におこなう』 これは職人が守り続けるこだわりの1つ。 ミツバチは昼に集めた蜂蜜を巣に溜め込んで、夜には 集めた蜜の水分を熱で飛ばす習性があります。 すると早朝には一日で一番糖度の濃い、 熟成された最高の蜜が採れるわけです。 天気が途中で崩れて雨になる場合もありますから、 ここからは時間との勝負になります。 森にはこのように蜂の巣箱が設置してある場所が8箇所あって、 夫婦が1日で回れるのはせいぜい2箇所が限度。 だから採蜜できる量も限られてくるし、 この森の国産アカシアは特に期間が限定されているから、 とっても希少なんです。
まずは永田さんが年期の入った薫煙器を取り出し、 麻袋を燃やしはじめました。 薫煙器は小さなアコーディオンのような構造に なっていて、押すと煙がシュッと噴出します。 この煙を巣箱にかけると、蜂がおとなしくなるんです。
さあ、いよいよミツバチとのご対面。
永田さんがゆっくり巣箱の上フタを開けると、 TVでしか見たことの無い光景が目の前に広がりました。 実際見てみるともの凄い迫力。音が凄い。 奥さんからいただいたネットで完全ガードされてる私ですが、 それでも飛んでくる羽音がかなり怖いです。(^^;)
蜜の溜まったゲージを取り外したり、ゲージを元に戻す作業は 職人・永田さん仕事。ハチミツの比重は水よりも重いから、 蜜のたまったゲージは3〜5キロにもなって、私も持ちましたが 見た目とは違いとっても重いです。 この繰り返し作業がかなりキツイ労働になります。 1つの巣箱には2〜3万匹のミツバチがいますが、 職人は1匹1匹をとても丁寧に扱います。 ゲージをはめ込む時にミツバチが潰れない ように、この作業はゆっくりゆっくりと 慎重に行うのです。ゲージを持つと 重いから早く手を離したくなりますが、ゲージには 貴重な蜜が入ってるし、ミツバチを手荒に扱わないためにも 我慢しなければならないのです。これもこだわりです。
永田さん:「うちのハチは割りとおとなしい方だと思うよ。 養蜂家にも色々いて、扱いが荒い人だったら、 ハチの気性がとても荒くなるんだ。」
今回は私も永田さんに教えてもらいながら、 色んな養蜂作業を手伝ってみましたが、 このゲージの取り外し・はめ込み作業だけは、 職人の聖域のような気がして、安易に「手伝いたい!」とは 言い出せませんでした。
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巣箱には上段・下段とゲージが9枚づつセットされて いて、永田さんは蜜のたまった上段のゲージの み取り外しています。 ここにもこだわりが1つあって下段のゲージには水分が 溜まる傾向があるから糖度の濃い蜜を搾るために わざと取り外さないそうです。 ところで、その傍らで奥さんが各巣箱の前に 何やら大きな葉を敷いているのを見つけました。
中谷:「これは何をしているのですか?」 夫人:「これはね。蜜を取るためにゲージにまとわり 着いたミツバチを払った時に、 ミツバチが地面に落ちて土がつかないように 敷いてるんよ。弱ったり汚れたりするからね。 安全面を配慮している意味もあるし、 何より蜂が汚れちゃうとかわいそうでしょ。」

貴重な蜜の入ったゲージはまとめて1輪車に乗せ、 遠心分離機のそばで待機している 奥さんの所へ運んでいきます。(これが私の主な仕事)
夫人:「この蜜蓋(ミツブタ)が完熟のサインなんです。」 奥さんも職人で、持っている専用の長ナイフを使って、 鮮やかな手さばきでゲージの角の蜜蓋を シュッとスライスします。 すると極上の完熟ミツが溢れ出します! 周りには甘〜い香りが漂います♪ 後はコレを遠心分離機で搾りにかけて、 永田さんがろ過すれば完了!! 夫婦2人が阿吽の呼吸で この作業を何度も何度も繰り返します。
←見てください!このトロトロ感! このように山が出来るのが濃度が高い証拠。 琥珀色に輝く天然の国産アカシア蜜は 蜜を集めてくるミツバチ、それに養蜂家夫妻の こだわりが生みだした賜物なんです。
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