日本酒の品質管理と消費期限について
よくお客様からいただく質問で「製造年月日が古いのですが大丈夫ですか?」とよく聞かれます。 保管してあった場所や環境によって品質が顕著に変化するのでなかなか答えが難しいのですが 下記の文章をご一読いただいて日本酒の特性についてご理解いただきご参考になればと思います。 保管環境がなによりも大切 製造年月日が新しい酒は蔵元より入荷したばかりで品質はまず、大丈夫でしょう。 しかし、光の強くあたる場所や温度の高い所、また温度差が激しい所に保管すると その香味は短期間でも著しく損なわれます。すなわち保管する環境が大切なのです。 適切な環境で保管された日本酒はワインと同様に熟成を重ねるごとにその風味に 磨きがかかります。味にまろやかさと深みを与え円熟した味わいに成長します。 生酒でなければ適性な保管環境にあれば何年経ってもまず大丈夫でしょう。 むしろ酒によってはその品質が向上すると思われます。 適切な保管環境とは温度差があまりなくマイナス5度〜10度くらいの温度で 光や蛍光灯があたらない環境をいいます。 年に一度、冬季に仕込む日本酒は新酒を搾ると、蔵元の厳正な管理化の下で貯蔵し 熟成させます。熟成を経て香味が円熟した段階で出荷されます。その時に製造年月日が 記載されますので私たちが飲んでいる高級な吟醸酒は半年以上は熟成をさせたものが大半です。 つまり、できたての新酒よりも熟成を経て香味が円熟した熟成酒の方が品質が優れているのです。 ですから製造年月日が古いことは逆に良いことと考えられますが保管されていた環境が整っている ことが絶対条件ということになります。 酒屋の取り組み 私たち酒販店は蔵元が大切に育てた酒の品質を損なうことなく在庫の品質管理をし、 さらには私たちの元でさらに熟成を重ねた最高の日本酒をお客様に味わっていただきたいと願っています。 そのために冷蔵コンテナや冷房倉庫、地酒専用リーチインクーラーを導入して品質管理には余念がありません。 品質を信頼を証するものは製造年月日よりも保管環境の整った環境と存じております。 酒の色について 酒に色がついているのですが劣化しているのですか?お客様よりよくお問い合わせをいただく質問です。 加賀の菊酒や山廃純米酒、大古酒には琥珀色をしている製品が多く見られます。 これは品質の劣化によるものではなく酒とははもともとこのような色をしているのです。 通常はこのような色を見た目を良くする為に炭素ろ過をして無色にします。 しかし色と同時に香りと風味もとれてしまうので蔵元によっては酒の風味を損なわないために 炭素ろ過を微量に抑えてわざと色を残したままにされているのです。また、大古酒のように 熟成によって色づくものもあります。これも酒の個性ですので劣化とは違います。 枯れた味わい。干した果物のようなカラメル風味を味わって見てはいかがですか?
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