知っておくと便利!ドイツワインの品質等級
ドイツでは収穫時のぶどうの成熟度、すなわちぶどう果汁の糖度(ドイツでは「エクスレ度」で呼びます)によって、ワインの品質特級を決定します。ぶどうの糖分が高いほど上級化し、値段も高くなります。
これは、格付けというよりも飲用の用途に分けられると考えることができるでしょう。
収穫時の成熟度は品質等級としてラベルに表示されます。ドイツワイン法によって定められた品質等級は、先ずターフェルワイン(Tafelwein並酒)とクウァリテーツワイン(Qualotatsein上級酒)の2つに大別されます。

1・ドイチャー・ターフェルワイン(Deutscher Tafelwein)
Deutscher Tafelweinの表示のあるワインはドイツ国内産の醸造用の許可または推薦品種のぶどうから造られたワインである必要があります。(EU諸国からのワインをブレンドした場合は、EUターフェルワインとして輸出されます。)。最低アルコール度数は8.5%、総酸は4.5g/l以上となっています。お茶代わり、又は日常食卓用ワインです。
2・ラントワイン(Landwein)
ラントワインはドイチャー・ターフェルワインの上位にランクされるワインで、アルコール度数も0.5%以上強く、その生産地域の特徴をもっていることが必要です。それぞれ地方的特色をもつ19の地域で造られ、地域名で呼ばれます。また、必ず辛口か半辛口に仕上げられています。お茶代りまたは日常食卓用ワインです。
3・クウ"ァリテーツワイン(QbA)
ドイツワインの中でも最も大きな部分を占める、品質等級を管理されたワインです。13の限定生産地域(特定ワイン生産地域)で造られ、その地域の特色を持ったものでなければなりません。お茶代りまたは日常食卓用ワインです。
ラベルには後述の公的認定番号(A.P.Nr. アー・ペー・ヌマー)が記載されます。
4・肩書き(Paradikat)付高級ワイン(QmP)
クウ"ァリテーツワイン・ミット・プレディカート(Quallitatswein mit paradikat)は補糖を一切認めない13の限定生産地域からの高級ワインです。特定ワイン地域よりさらに細分したベライヒ(Bereich)産のもの、つまり、ブレンドする場合も同一ベライヒ内のものに限られます。ぶどう収穫時の成熟や、ワインの製造法などの検査内容はQbAより厳格になり、次の6つの等級が認められています。
- カビネット(Kabinett)
最低エクスレ度は地域とぶどう品種によって違いますが、モーゼルのリースリングで67度、ラインガウで73度など充分に熟したぶどうから造られるワインです。一般にプレディカートワインの中で最も辛口で、食事と一緒でも、ワインだけでもおいしく飲める上品で軽いワインです。
- シュペートレーゼ(Spatlese)
平常の収穫期より遅らせて摘んだ、遅摘みの果実から造られるワインです。風味と濃度が一段と高いワインですが必ずしも甘口であるとは限りません。豪華な食事に合いますがワインだけでも大変おいしい高級品です。
- アウスレーゼ(Auslese)
遅摘みの中から充分に完熟した房だけを選んで造られます。気品に溢れ、成熟した香りと味を持ち、全体に甘口です。特別な集いの時などに最適です。
- ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)
貴腐ぶどう果粒やもしくは完熟粒から造られるワイン。最高品質の円熟味を備えた甘口のデザートワインです。
- アイスワイン(Eiswein)
氷結したぶどうを摘み、凍った水分は除いて造るワイン。ベーレンアウスレーゼと同一のエクスレ度であることが必要です。果実に含まれる酸味と甘味が濃縮された、新鮮で独特の味わいのある最高級のワインです。
- トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)
乾燥してひからびた貴腐ぶどうの粒選りで造ったワイン。貴腐現象がおこらなくても、ぶどうが完熟して、乾燥してひからびた果粒でも使用することができます。芳醇で、蜂蜜のような香りのする極甘口の最高級ワインです。
5・公式品質管理検査
クウ"ァリテーツワイン(QbA)またはクウ"ァリテーツワイン・ミット・プレディカート(QmP)は3段階の品質検査を受けることを義務付けられています。この検査に合格すると「公的認定番号」(A.P.Nr)が与えられ、この番号はラベルに表示されなければなりません。
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