紀州備長炭の用途 / シックハウス症候群 / 備長炭を使って洗濯 / 備長炭の正しい置き方
長炭といえば和歌山県の「紀州備長炭」とばかり思っていましたが、必ずしもそうでもないようです。 「備長炭」とは正式にはどんな木炭を指すのでしょうか。
このように、日向備長、土佐備長は紀州・和歌山の技術が伝わって発展したものですし、また、秋田備長も製炭技術者の研究を重ねた結果 、いずれも非常品質の高い白炭となっているのです。
備長炭という呼び名は最近の木炭ブームもあってか、ずいぶんいろんなところで耳にするようになりました。 しかし、白炭であれば、「備長炭」という名称をつけても問題はないのでしょうか。
現在有効な規格としては、社団法人全国燃料協会、日本木炭新用途協議会、全国木炭協会が定めた「木炭の基準」があります。これは各会の会員が製造・販売する燃料用木炭の自主規格となっており、備長炭については、「白炭のうちカシ、ウバメガシを炭化したもので、精錬度が0〜3の木炭」と定義されています。
精錬度とは、精錬計という機械を使って測定した値のことで木炭に電流を通 して、その電気抵抗の度合いで決まります。炭素は電気を通しますから、炭化の度合いが高い(炭素の純度が高い)と電気抵抗は低くなるため、精錬度の値が低いほど良質な木炭ということになります。
このように、現在は「備長炭」の名称を使用する事に関しては業界の自主規格しかなく、粗悪な木炭に「備長炭」という名称をつけて販売しても罰則規定はありません。反面 、炭材の基準は満たしていなくとも、秋田備長のように優れた白炭も現に流通し、一定の評価を得ているのが現状です。
備長炭は日本が世界に誇るべき技術のひとつです。しかし、国内の「備長炭」の産地の多くは、高齢化が進んでいるとともに、原木不足、後継者不足に悩んでいます。消費者が安心して買えるためにも、公的な品質基準が必要といえるでしょう。
注1:「特選」に該当し、かつ、その硬度が15度をこえるものについては、等級の欄中「特選」とあるのは「備長特選」と読み替えることができる。