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カルシウム特集

公開日:2026/04/17 更新日:2026/05/11

カルシウムの重要性

愛犬の手作りごはんで気になる「栄養バランス」。 スーパーなどで入手できる食材を使って手作り犬ごはんを作ると特定の栄養素が不足しがちになります。 特に足りなくなりがちな栄養素の一つとして挙げられる「カルシウム」。 カルシウムの9割以上は犬の体内では骨や歯に多く含まれ、のこりはカルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内などに含まれます。 血液中のカルシウムイオンが体内で果たす役割は、筋肉の収縮・弛緩、神経の伝達、出血の予防など多岐にわたります。 心臓の筋肉も収縮にカルシウムが関連しているので、カルシウムが低下すると心臓は動けなくなってしまいます。 すなわちカルシウムは生きていく上でとても重要な役割を果たしているミネラルです。

カルシウムの欠乏と過剰のリスク

体において骨はカルシウムの貯金箱のような存在です。 (骨=貯金箱 カルシウム=貯金) 血液中のカルシウム量が減ってくると骨から出したり、増えすぎると骨に預けたりすることができます。 脳はカルシウム濃度が減ると、骨を溶かして少しずつカルシウムを持ち出します。 骨からのカルシウムの持ち出しが続き、どんどん減ってしまった状態が「骨密度の低下」です。 カルシウムを主成分とする骨はスカスカになり(=骨粗しょう症)ちょっとした衝撃でも骨折を招くことになります。 逆にカルシウムを多く摂りすぎた場合は、過剰なカルシウムが骨に貯蔵されます。 カルシウムの過剰な摂取は骨や関節の異常、尿路結石などを招く恐れがあります。

カルシウムとリンのバランスが大事

リンはカルシウムの次に体の中に多いミネラルです。 リンの多くがカルシウムやマグネシウムと結合し歯や骨を形成したり、さまざまな細胞に結びつきます。 カルシウムはリンと結びつくことで「リン酸カルシウム」となり骨や歯を形成する役割を担っています。 リンが多量に含まれているものばかりを食べさせているとカルシウムが不足になり骨を溶かしてカルシウムを放出させます。 適切なカルシウムとリンの比率は、カルシウム:リン=1:1~2:1を保つことが推奨されており、リンを摂取する際には摂取量を控えめにすることとカルシウムとのバランスをとることが大切です。

適度な散歩や日光浴も大事

血液中のリンやカルシウム濃度を一定に保つ働きをしているのは「ビタミンD」です。 食材のカルシウムは食べた後、腸管から吸収されて血液中に入ります。 ビタミンDはこの腸管からの吸収を促進して、血中カルシウム濃度を調整しています。 ビタミンDが減少するとカルシウムを腸管から吸収する量が少なくなり血中カルシウム濃度は減少していきます。 動物性タンパク質である鮭やイワシなどの魚類を食事に取り入れると効率よくビタミンDを摂取することができます。 また、食べ物からビタミンDを摂取する方法以外に、愛犬も紫外線を浴びることで人間ほどではありませんが体内でビタミンDを生成することができます。 シニアになり散歩をする時間が極端に短くなったり室内で過ごすことが多くなると、足腰が弱くなったり、ちょっとした衝撃で骨折をしたりすることがあります。 気温に注意しながら適度な散歩や日光浴をすることは愛犬にとってとても大切です。

効率の良いカルシウムの補給方法

カルシウムは、体内で作り出すことができないため、食事によって効率的に摂取する必要があります。 カルシウムが豊富な食材には肉や魚、乳製品、大豆製品、海藻、野菜などがありますが犬は腸の長さが短く、野菜の栄養を摂るには十分な長さではないため、野菜類の栄養を吸収するのは苦手です。 犬は肉食寄りの雑食のため、肉や魚の動物性タンパク質の消化は得意です。 カルシウムを効率的に摂取するには生骨や軟骨などから摂取するのが適していて、野菜の栄養を摂らせたい場合は発酵分解させる、よほど細かく刻む、ジュースやペースト状にするなどの必要があります。 また栄養はなるべくサプリメントではなく食べ物から摂ることがおすすめです。 食材を丸ごと食べることで、食材が本来持つ栄養(コラーゲン・グルコサミンなど)、微量栄養素、プロバイオティクス(乳酸菌など)を取り入れることができます。

骨入りミンチ

生骨

軟骨

乳製品

野菜

大豆製品