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【家元列伝】第5話「ローカルTV出演依頼!?家元、メディアと対峙す!」

公開日:2025/05/21 更新日:2025/05/22
ある日、バーJOJOの店内に、ひときわ分厚い封筒が届いた。 差出人は、千葉のローカルテレビ局「ちいば放送」の情報バラエティ番組『街角イチオシ!』。 開封したマスターが叫んだ。 「家元!テレビっす!出演依頼きましたよ!しかも取材兼、スタジオ生出演っす!!」 「……テレビか」 家元は腕を組み、目を閉じたまま返す。 「“映る”んはええねん。“映される”んが問題や」 「どういうことっすか?」 「テレビってのは、“切り取り”や。都合よく編集されて、“おもろい人”で終わる可能性ある」 「でも、今の語録がもっと広まるチャンスでもあるっすよ?」 マスターの真剣な目が家元を見据える。 「語録は魂っす。だったら、どこで叫んでも、真実は伝わるって思うんすよ」 しばらく沈黙のあと、家元はゆっくりとうなずいた。 「……そやな。弘法は筆を選ばず!“語録は語る場所を選ばず”や」
数日後、収録現場。千葉のローカル局とはいえ、スタジオは本格的だった。 ディレクターの女性が家元に声をかける。 「家元さん、リハーサルでは“キャラ強めで”お願いしますね!あと“語録一発ギャグ”とかあると助かります!」 「語録はギャグやない。“鎮魂歌”や」 「えっ、ええと……まあ本番で調整しましょう!」 不安が走る空気を背に、控室でマスターが顔をしかめる。 「家元……変な使われ方されなきゃいいっすけど……」 「おもちゃにされる覚悟くらい、最初から持っとる」 家元はいつものようにTシャツを着替える。 そこに記された語録は、シンプルだった。 ――《ブレるな。ブレてるやつが笑ってる》
本番。スタジオは明るく、観客の拍手と共に司会が叫ぶ。 「本日の“街角イチオシさん”は、語録Tシャツ職人の家元さんです〜〜!」 パチパチと、少し戸惑い気味の拍手。 「では家元さん!さっそく今日の語録を一発どうぞ!」 家元は、静かに立ち上がる。 「笑わせへん。心に火をつけるだけや」 カメラがズームインする。 「今日、これを言いたかった。“見つかることより、見失わんことが難しい”誰かに見つかるために語録を作ってるんやない。ワシは、“自分を見失わんため”にこれを着てるんや」 一瞬、スタジオが静まり返る。 だが、次の瞬間。観客席からポツポツと拍手が起こり、やがて大きな拍手の波となった。 司会者が、思わず真顔になる。 「……想像以上に、重みがあるんですね。語録って」 マスターがステージの袖でそっとガッツポーズをしていた。 放送から一週間。 家元の語録がSNSで再び話題になっていた。 “言葉に笑わされたくて見たのに、泣かされた” “心に刺さった。語録Tシャツ買います” 家元はアトリエでプリンターを稼働させながら、静かに呟いた。 「テレビってのは、やっぱり切り取られとる。でも……“本音”は残るもんやな」 マスターが笑う。 「語録は“映る覚悟”まであるっすからね」 家元はノートを開き、新たな語録を記す。 ――《おもしろいより、忘れられへん方がええ》 「ワシの語録が、“ネタ”やのうて“糧”になるように、今日も刷るわ」

<<つづく>>

世間の目は、時に優しく、時に冷たい。だが、語録が灯すのは“自分を見失わないための光”。家元の言葉は、今日も誰かの心を照らしていた。 忘れられるな。笑われてもいい。 けれど、“本音”を着て生きる勇気は、決して誰にも切り取らせない――。 次回、『家元烈伝』第六話「家元Jr.登場!?中学生、語録をパクって大炎上!」 ある日、SNSで拡散された“似すぎた語録Tシャツ”。投稿者は、まさかの――中学生!? 「“パクった”んちゃう。“感じた”んや」 家元の言葉は、若き模倣者に届くのか。燃え上がるネットの炎の中で、語録の“本当の意味”が問われる。 ――次回も、魂で語れ。
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2026/09/04
バスアマ
男性
60代
趣味のルアー釣りに使います。ユニークなデザインの文字でありながら目立ちすぎないところが気に入っています。今回で2着目ですがコスパの良さもお気に入りです。
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注文日:2026/08/27
更新日09/05(08/29〜09/04集計)