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牛乳が売れなくなったわけではない。それでも牛乳屋が廃業していく理由。

公開日:2025/05/13 更新日:2025/05/13
「昔は近所に牛乳屋さんがあったのに、最近は全然見かけない」 そんな声を耳にすることが増えました。牛乳自体の需要がなくなったわけではありません。それでも牛乳屋が次々に廃業しているのはなぜでしょうか?

スーパーの「安すぎる」牛乳

一般的なスーパーで売られている牛乳は、1リットルあたり200円以下の価格も珍しくありません。特売になると150円程度になることもあります。 一見「お得」に思えるこの価格。しかし裏を返せば、それは**「誰かがそのコストをかぶっている価格」**でもあります。

実は、牛乳はとてもコストがかかる商品

牛乳1リットルを作るのには、生乳の仕入れ代(約100円〜150円 *牛乳メーカーにより取引条件は異なり、アウトサイダーなど異なる場合もあり)だけでは済みません。 ・紙パックなどの資材費 ・殺菌・充填までの製造工程にかかる人件費と設備費 ・冷蔵保管に必要な電気代 ・商品を冷蔵トラックで店舗に運ぶ配送費 ・配送を担う人の人件費と労力 牛乳は重くてかさばり、しかも傷みやすく、冷蔵保管が必須。運ぶだけでも相当なコストがかかります。この「物流コスト」だけで赤字になることも珍しくありません。 牛乳だけでは、経営が成り立たない たとえば私たち牧成舎では、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームといった加工品も販売しながら、なんとか経営を維持しています。 正直に言えば、牛乳だけではとても成り立ちません。 牛乳の販売価格が200円を下回るような状況では、製造〜配送〜販売までを担う中小の牛乳屋が採算を取るのは至難の業です。

求めている価格では無理が出る

スーパー以外にも飲食店やホテル・学校などの給食など様々な卸先があります。

牛乳屋の先には、酪農家の暮らしがある

牛乳は工場で“作る”ものではなく、“生きもの”から預かるものです。酪農家さんたちは365日、早朝から牛たちの世話を続け、ようやく毎日の搾乳にたどり着きます。 そんな酪農家の皆さんを支えることも、私たち牛乳屋の役割のひとつです。だからこそ、私たちは声を大にして言いたいのです。 牛乳は、本来300円でも400円でも、その価値がある商品です。 それくらいの価格でなければ、地域の牛乳屋も、酪農家も、持続可能ではありません。

「おいしいね」のために今日も牛乳を届け

牛乳屋の存在には、見えないところで支えるたくさんの人と仕組みが関わっています。 そして、私たちはその橋渡し役として、これからも「地域の牛乳屋」としての誇りをもって、牛乳を届けていきます。
更新日02/1102/0402/10集計