一眼カメラの基礎を知る第12回は、プリント編です。写真を撮ったらぜひプリントして楽しみましょう。今回はプリンター、用紙などについてご紹介します。プリントして写真に触れることで、撮影の上達にも繋がります。
現在は写真の鑑賞というと、パソコンやスマホの画面に表示させて見ている人が多いかもしれません。しかし、せっかくお気に入りの写真が撮れたら、ぜひプリントしてみましょう。実体のあるプリントは圧倒的に存在感があり、手にしたときの満足感は画面表示では得られないものです。
またプリントは、用紙によって表現が変わるのも特徴。光沢や半光沢、画用紙のようなアート紙や和紙など、様々な種類が選べます。さらに紙の地の白も様々。青っぽい白もあれば黄色っぽい白もあり、どの紙が自分の作品に合っているか、マッチさせるのもプリントの楽しさです。
用紙は光沢紙や半光沢紙だけでなく、バライタ印画紙調やアート紙、和紙など様々な種類があります。好みや表現、使用するプリンターに合った用紙を選びましょう。
用紙の地の白も種類によって異なります。例えばポートレートで温かみのある表現をしたい場合は黄色みのある用紙。雪景色には青みのある白で寒さや冷たさを表現、など用紙選びは奥が深いのです。
アート紙や和紙は、用紙表面のテクスチャにも注目です。滑らかな表面や凹凸のある表面もあり、それも表現のポイントになります。和紙も独特のテクスチャがあり、画面表示では不可能な味わいのある作品がつくれます。
そのプリントは、写真店などでも注文できますが、インクジェットプリンターがあれば自分でプリントが可能です。では、どんなプリンターがあるのでしょうか。それは大きく分けると二種類あり、ひとつは染料インクプリンター。もうひとつは顔料インクプリンターです。
染料インクプリンターは、インクジェットプリンターの中で最も普及しているプリンターです。特に光沢紙との相性が良く、鮮やかで写真プリントらしい仕上がりが特徴。最大用紙サイズもA4やA3ノビ対応など豊富に選べます。特にA4サイズのモデルはスキャナー機能も装備した複合機が主流。写真プリント以外にも、スキャンやコピーなどができて日常の使用にも便利です。
デメリットはインクが乾燥するまで時間がかかり、それまで正確な色の判断ができないことです。また水に弱いことも挙げられます。さらに長期保存がやや苦手。ただしインクが乾いたら額装やアルバムに入れるなど、空気にあまり触れないようにすることで、保存性は格段にアップします。
顔料インクプリンターは、アート紙へのプリントやモノクロプリントが得意。長期保存にも向いているため、「作品」を重視する写真家に人気があるプリンターです。染料インクより乾燥時間が短いのもポイント。また水に強くにじみにくいのも特徴です。
デメリットは、A3ノビ対応以上の大型プリンターしかなく、選択肢が少ないこと。価格も高価になります。複合機もありません。また光沢紙でプリントした場合、染料インクほど光沢感のある仕上がりになりません。
手軽に自分でプリントを楽しむなら、まずは染料インクのA4複合機で始めてみましょう。アート紙など高級紙で作品をつくるなら顔料インクプリンターが向いています。また写真展を目指すなら、A3ノビ対応のプリンターをおすすめします。
気に入ったプリントができたら、ぜひ額に入れて部屋に飾りましょう。日常の空間に自分の作品があるのは格別です。また毎日自分の写真と向き合うので上達にも繋がります。プリントで写真の楽しさをさらに広げましょう。
染料インクのプリンターでA4サイズの光沢紙にプリントしました。やはり自分の写真が手に取って楽しめるのはプリントならでは。気に入った写真が撮れたら、ぜひプリントしましょう。