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リッジマウンテンギアのこれまでと「自分の着たい服を作る」黒澤雄介さんの山への想い

公開日:2026/05/27 更新日:2026/05/27
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  • About RIDGE MOUNTAIN GEAR
    先日、当店のYouTubeチャンネルにて実現した特別対談。RIDGE MOUNTAIN GEAR代表の黒澤雄介さんと、長年の山友でもあるバイヤー柿木が、ブランドの誕生背景から哲学、ものづくりへのこだわりまでを語り合いました。今回はその対談の内容をもとに、RIDGE MOUNTAIN GEARが多くのハイカーに支持される理由を改めてお届けします。 当店でも男女問わず根強い人気を誇るRIDGE MOUNTAIN GEAR。すでに愛用者という方も多いブランドですが、知っているようで意外と知らない誕生の背景と、黒澤さんの山への想いに迫ります。

    |登山ブログとMYOGの出会いから

    RIDGE MOUNTAIN GEARの誕生は、黒澤さんが登山ブログを始めたことがきっかけでした。ブログを通じてMYOG(Make Your Own Gear)の文化に出会い、山仲間の間でも自作ギアを作る人が増えていく中で、もともと服飾を学んでいた黒澤さんはふと思ったそうです。「ミシン作業には自信があるから、僕にもできるのでは」と。 試作品をブログに載せると、「欲しい」という声が少しずつ集まり始めました。それがRIDGE MOUNTAIN GEARの始まりです。現在では当店をはじめ多くのショップで取り扱われ、男性だけでなく女性のファンも多いブランドへと成長しています。スキルと熱量が重なった瞬間にブランドが生まれる。そのシンプルな起点が、このブランドへの共感の源泉でもあります。

    |ULにこだわらない「軽量化」の哲学

    「ULブランド」と位置づけられることの多いRIDGE MOUNTAIN GEARですが、黒澤さん自身は厳密なULスタイルを実践しているわけではないと言います。「以前は道具を全部測っていましたが、正直続かなかった(笑)」と、率直に話してくれました。 黒澤さんが大切にしているのは、「快適さを損なわない範囲での軽量化」という視点です。ULの思想や道具の精査は確かに重要だけれど、軽さを追求するあまり山歩きが苦痛になってしまっては本末転倒だと。その言葉には、長く山と向き合ってきた人間の正直さがにじみ出ています。 バイヤー柿木もこの考えに深く共感します。RIDGE MOUNTAIN GEARのアイテムを山でも街でも違和感なく着られる理由は、そのバランス感覚にあるのかもしれません。「最軽量」ではなく「自分にとって最適な軽さ」を選ぶ。そのスタンスが、結果として幅広いハイカーの支持につながっています。

    |「自分が着たいもの」を作るという基準

    商品作りの基準について聞くと、黒澤さんはこう答えました。「自分が使いたい、作りたいというのを一番の基準にしています。自分に合うものを見つけて、それをずっとひたすら長く着続けるのが好きなんです」。 トレンドを意識しながらも、ベーシックで飽きのこないデザインを軸に置いている。これはRIDGE MOUNTAIN GEARのアイテムを手に取ったことのある方なら、きっと感じている部分ではないでしょうか。流行に左右されない普遍性と、フィールドで使い込むほどに増す愛着。それが、リピーターの多さに直結しているように思います。 バイヤー柿木も「ベーシックで間違いないデザインで長く使えるというのは、ユーザー側にいる僕らとしてもすごく感じています」と話します。作り手と使い手が同じ方向を向いているブランドは、やはり強い。

    |生産背景を公開する理由

    「どこで誰が作ったか」を伝えたい

    RIDGE MOUNTAIN GEARの特徴のひとつが、生産工場を公開していることです。生地や機能については熱く語られても、どこでどんな人が作っているかの情報はなかなか伝わってこない。それに黒澤さんはずっとモヤモヤしていたそうです。 「服が好きで大量生産品を買っていたとき、ほころびを見て『どこで作ってるんだろう』と思っていました。だからこそ、どの工場で、どんな人が、どんな手間暇をかけて作っているかを、もっと伝えていきたいと思っています」。 消費者として感じた「知りたい」という気持ちが、作り手の姿勢に直接反映されている。このブランドへの信頼感は、そういうところから積み上げられています。

    工場を真似されても、同じものは作れない

    工場を公開することへの懸念、たとえば他社に模倣されるリスクについては、黒澤さんは毅然とした姿勢を見せます。「工場を真似されても、同じ製品は作れません」。 信頼を積み上げてきた工場との関係性は、そう簡単に複製できるものではありません。年間生産予定を事前に共有し、キャパシティを確保してもらう。型紙を真似するような依頼は受けてもらえない関係性を、時間をかけて築いてきた。これはまさに、職人との付き合い方そのものです。 そして黒澤さんには、将来への展望もあります。「いつかは工場自体がブランド化されていったら面白い。日本の職人さんたちの技術は素晴らしいですから、僕らがその架け橋になりたい」。ものを作ることへの誠実さ、そして日本の職人文化への敬意。RIDGE MOUNTAIN GEARのアイテムに宿る「確かさ」は、こうした背景から生まれています。

    |まとめ

    RIDGE MOUNTAIN GEARが多くのハイカーに支持される理由は、単に軽くて使いやすいからではありません。「自分が着たいものを作る」という基準から生まれるベーシックな普遍性、「快適さを損なわない範囲での軽量化」という正直なスタンス、そして日本の職人との信頼関係に裏づけられた品質。それらが重なって、このブランドの独自のポジションが生まれています。 実際に手に取ってみることで伝わるものがある。まだRIDGE MOUNTAIN GEARのアイテムを試したことがないという方は、ぜひ一度、その手触りと着心地を確かめてみてください。

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