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メリノウールベースレイヤーの最高到達点。ティートンブロスのAXIOはここが違う

公開日:2026/05/27 更新日:2026/06/04
#純メリノウールは気持ちいい。 #でも、脆い。 #山で使えば毛玉だらけになり、汗をたっぷり吸うと乾くまでに時間がかかる。 ウールの快適性を愛しながら、その弱点に悩んできた人は少なくないはずです。 ティートンブロス(Teton Bros.)のAxio Liteシリーズ(アクシオライト)は、まさにその矛盾に向き合うために生まれたベースレイヤーです。 ウール53%・ポリエステル47%の独自交撚糸「AXIO」で構成され、冒頭100字以内に素材の核心が宿っています。 —表面はウールだけ、内側はポリエステルが支える— その構造が、これまでのハイブリッドウールとは一線を画します。
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  • | AXIOとは何か

    AXIO素材は、ティートンブロスと日本最大手の毛織物メーカー「NIKKE(日本毛織)」が共同開発した交撚糸「NIKKE AXIO」をベースに作られています。 「世界で一番機能的なハイブリッドウール」を目指して設計された素材です。 従来の混紡素材は、ウールとポリエステルをランダムに混ぜるため、表面にポリエステルが露出して毛玉が発生しやすい構造になっていました。 AXIOが解決したのはこの問題です。 採用するのは『IN-SPIRAL SPIN製法』——ウール繊維束の内側にポリエステルが螺旋状に走る偏心螺旋構造です。 この構造により、肌に触れる表面はウールのみが露出し、内部のポリエステルが耐久性・伸縮性を担います。 結果として、純メリノウールに近い肌触りでありながら、毛玉ができにくく、ストレッチ性にも優れた素材が完成しています。

    | Axio Liteが解いた問題

    交撚糸AXIOをさらに春夏向けに最適化したのがAxio Liteです。 素材の目付は【117gsm】——アウトドアウェアとして耐えられるギリギリの薄さです。 ここに、ティートンブロスがもうひとつの工夫を加えています。 コア部分のポリエステルに異形断面糸(断面が丸ではなく異なる形状の糸)を採用し、水分の拡散性を高めました。 ウールが汗を吸い上げ、その水分が周囲の繊維へ広がり、大きな面積で蒸発する——純メリノよりはるかに速く乾く仕組みです。 さらに25SSモデルから、編み地の構造そのものを見直しました。 従来の天竺編みからウールとポリエステルをボーダー状に交互に編む構造へ変更することで、生地表面に細かな凹凸が生まれます。 これにより肌との接触が点状になり、汗をかいても生地が肌に貼り付きにくい状態を維持できます。 東レのCARATに代表されるように、点接触による肌離れはランニング向けベースレイヤーで注目される設計アプローチですが、Axio Liteはその発想をウールハイブリッド素材で実現しています。 この構造変更により、ウール混率を高めながらも速乾性とストレッチ性が向上し、生地の透けにくさも改善されています。 一方でウール本来の特性、「濡れた状態でも体を冷やしにくい」性質は維持されています。 気象変化が激しい稜線や沢沿いで、汗をかいた後に風にさらされても体温が急落しない。 この安全マージンが、Axio Liteを単なる速乾インナーと分けているポイントです。

    | 誰が使うべきベースレイヤーか

    Axio Liteシリーズが特に有効なのは、次のような使い方です。 ◆トレイルランニング・マウンテンランニングで、汗抜けと防寒を同時に求める方 ◆日帰りから小屋泊まで、気象変化が激しい環境(北アルプス・稜線縦走等)で動く方 ◆純メリノの肌触りは好きだが、山で使うと消耗が早いと感じていた方 ◆真夏でも体温管理に気を使うロング山行をこなす方

    | AxioLiteシリーズの使い分け

    Axio Liteシリーズはカット・スリーブの有無で4型が展開されています。「どれが優れているか」ではなく、それぞれが解こうとした問題が異なります。 |Non Sleeve(ノンスリーブ) ベースレイヤーとして着込みながら上半身の熱を最大限逃がしたい場面に特化したカット。 トレイルランニングのレースや、汗をかくことが前提の強度の高い山行で存在意義が際立ちます。 体のラインに沿ったフィッティングです。 「腕の日焼けは別の手段で対処できる」という人向けのストイックな一型です。
    |Tee(半袖) Axio Liteシリーズの中でもっとも汎用性の高い一型です。 気温が高い夏山でのベースとして、また街からのアプローチで着たまま行動を始めたい場面にも対応します。 ベースレイヤーとしてだけでなく、単体のTシャツとして機能する質感も魅力です。
    |Long Sleeve(長袖) 腕の日焼け防止と防寒の両方を解決する型です。 夏の北アルプスをはじめ、標高が上がると急激に体感温度が下がる環境では、長袖一枚が体温管理の幅を広げます。 マウンテンランニングでオールシーズン使えるとの評価も多く、シリーズ中もっともリピーターが多いモデルとされています。
    |Hoody(フーディ) フード付きにより頭部・首まわりをカバーできる型です。 強い日差しや稜線の風が直接当たる環境で、フードひとつが体感の快適さを大きく変えます。 肌に触れるすべての面がウール素材であることを活かした、全身ラッピング型のUV・防寒対策として機能します。

    | Axio 3Dとの使い分け

    同ブランドの「Axio 3D」は、Axio Liteとは異なる設計思想で作られた厚手モデルです。 肌面にCoolMax、表面にAxio素材を組み合わせたダブルフェイス構造で、目付は約190g/m²(Axio Liteの約1.6倍)。 保温性と透け感の抑制を重視した秋冬向けのポジションを担います。 Axio Liteが「春夏の行動中・発汗を逃がしながら体温を保つ」という課題に向き合うのに対し、Axio 3Dは「秋冬の休憩時・保温性と快適性を同時に確保する」という異なる問いへの答えです。 通年ラインナップとしてどちらか一方を選ぶのではなく、シーズンと行動強度に応じて使い分ける前提で考えると、Axio全体の設計が腑に落ちます。

    | まとめ

    「軽くて快適だが脆い」——純メリノへの不満が起点でした。 Axio Liteはその問いに、ウール53%×ポリエステル47%の交撚糸というひとつの答えを示しています。 表面はウールのみ。内部はポリエステルが支える。 この構造が、チクチクなし・ピリングなし・速乾性・温度調節性を一枚のインナーで実現しています。 Non Sleeve・Tee・L/S・Hoodyの4型は、それぞれ異なるシーンの「必要」から生まれています。 どの型が自分の山行スタイルに合うかを考えながら、一度手に取ってみてください。

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