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ゴルフボール選びでもう迷わない! スコアアップに繋げたい! ゴルフボール選びをサポート

ゴルフはスイングの形やクラブだけでなく、使用するボールによっても飛距離・方向性などが変わってきます。そのため、「早く上達したい」「良いスコアを出したい」と感じているのであれば、ゴルフボール選びにもこだわる必要があるでしょう。
ここでは、ゴルフボール選びに役立つ基礎知識をご紹介していきます。

ゴルフボールの買い換えは効果的か

では、ゴルフボールを買い換えると、本当に飛距離や方向性などに影響が表れるのでしょうか? ここでは、ゴルフボールの製品ごとに異なる要素や、どのような要素が飛距離、方向性などに影響を与えるのかについてご説明していきます。

ドライバーで打った時のボール初速

ゴルフボールは製品によって反発力や、インパクトの伝導率が異なるので、打った時のボールの初速が異なります。ボール初速は「m/s」という単位で表されており、初速が速いほどボールは遠くに飛びやすくなります。
一般的には、ボール初速が「57.0m/s」前後になるように製造されているボールが多い傾向にありますが、製品ごとに多少数値が異なるので、ひとつの目安として比較してみましょう。

ドライバーで打った時のスピン量

ドライバーでゴルフボールを打つと、逆回転のスピンがかかり、そのスピンが「揚力」となってボールをより遠くに飛ばせるようになります。そのため、ボールを遠くに飛ばすにはスピン量も重要な要素になってきますが、このスピン量も製品によって違いが見られます。
ゴルフボールのスピン量は「rpm」という単位で表されており、数値が高いほうがより多くのスピンがかかることを意味します。ただし、スピン量の数値が高いほど、必ずしもボールが遠くに飛ぶとは限りません。スピン量が多く揚力がつきすぎると、キャリー(ボールが転がる距離)が小さくなってしまうことがあるためです。
使用者のスイングの質、ヘッドスピードなどによって適したスピン量は異なるので、さまざまなスピン量のゴルフボールを試してみると良いでしょう。

アプローチの打ち出し角・スピン量

ゴルフで良いスコアを出すには、ドライバーの飛距離だけでなく、アプローチの飛距離や安定性も大切なポイントになります。ゴルフボールでは、製品によってアプローチの打ち出し角、スピン量も異なるので、しっかりとチェックしておきましょう。
一般的にアプローチでは、ボールを高く上げ、バックスピンを多くかけたほうが、理想の位置にボールが止まりやすいとされています。そのため、アプローチの飛距離を確認することも大切ですが、「良いスコアを出すためにアプローチを安定させたい」と考えている方は、スピン量が多い製品から検討してみると良いでしょう。

コンプレッション

コンプレッションとは、ゴルフボールの硬さを表す指標のことです。コンプレッションの単位は「kgf」で表され、数値が小さいほどボールが軟らかい ことを意味します。
では、このコンプレッションの違いによって、飛距離にどのような影響が表れるのでしょうか?

●コンプレッションが小さい製品…ボール初速が遅く、スピン量が少ない
●コンプレッションが高い製品…ボール初速が速く、スピン量が多い

このように、コンプレッションが高いボールのほうが飛びやすいイメージを受けるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。スピン量が増えすぎると、揚力がつきすぎてキャリー不足に陥る可能性があるので、自分のヘッドスピードやスイングの質などから、適したコンプレッションを選ぶことが大切です。
複数のボールを試しながら、適したコンプレッションを見極めてみると良いでしょう。

ゴルフボールは製品によってさまざまな要素が異なります。「この製品が望ましい」と一概に言うことは難しいので、自分のヘッドスピードやスイングの質などを踏まえて、適した製品を選ぶようにしましょう。
また、重さについては「45.93g(1.62オンス)以下」と規格で定められています。ゴルフボールは重さが増すと、その分風の影響を受けにくく、慣性がついて遠くに飛ぶようになるので、多くのメーカーは規格の重さを目安として製品をつくっています。
重さは製品ごとに大きく異なるポイントではありませんが、規格が設けられている点、重いほうが飛距離を出しやすい点については、基礎知識として覚えておくと良いでしょう。

コアって何? 直径は? ゴルフボールの構造をご紹介

ゴルフボールは構造によって、製品ごとの違いが生じます。しかし、初心者の方であれば、「そもそもゴルフボールがどのような構造なのか分からない」と感じることでしょう。
そこでここでは、ゴルフボールの構造について分かりやすくご紹介していきます。

コアって何だろう?

コアとは、ゴルフボールの中心部分のことを指します。かつてのゴルフボールでは、このコアの部分に液体が使用されていましたが、現在のコアはゴム素材でつくられている製品が主流になってきています。
ただし、ゴム素材とは言っても、具体的に使用されている素材はメーカーによって異なり、素材によって反発力や打感が変わってきます。最近では、虫歯の治療で使用される「レジン」も、コアによく使用される素材となりました。

ミッドカバーって何だろう?

コアの周りを囲んでいる、薄いカバーのことをミッドカバーと言います。「インナーカバー」や「ケース」とも呼ばれており、このミッドカバーの素材によっても、ゴルフボールの特性は変わってきます。

カバーって何だろう?

ミッドカバー、もしくはコアの周りを囲んでいる、薄いカバーのことを指します。ミッドカバーやカバーの素材としては、主にウレタン、アイオノマーなどが使用されています。

ウレタン系のカバー…柔らかく、スピンがかかりやすい
アイオノマー系のカバー…硬く、反発力が高まりやすい

また、カバーの表面には「ディンプル」と呼ばれるくぼみがあり、このくぼみの直径、数、深さなどによっても、ボールの特性は変わってきます。一般的には、ディンプルが大きい、深い、数が多いほど、ボールを打った時の弾道が低くなるとされています。

一般的なゴルフボールは、上記のコア、ミッドカバー、カバーの3つの層から形成されています。ただし、実際にボールの内部が何層になっているのかは製品ごとに異なり、2〜4層のゴルフボールが主流となっています。
3〜4層のゴルフボールは構造にこだわってつくられているので、全体的に価格が高い傾向にあります。一方、コアとカバーの2層のみでつくられたゴルフボールは、全体的にリーズナブルな製品が多いため、アマチュアの方から人気を集めています。

このように、ゴルフボールの構造は製品によって異なりますが、直径については「42.67mm以上」と規格で定められています。直径は小さい方がボールが安定し、遠くに飛びやすいとされていますが、この規格より小さなボールで公式の大会に参加することはできません。

スピン系ボールとディスタンス系ボールの違い

ゴルフボールはコアやカバーの特性によって、「スピン系ボール」と「ディスタンス系ボール」の2種類に大きく分けられています。では、この2つのゴルフボールには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか? 簡単に説明すると、2つのボールの違いは

スピン系ボール

コア…硬い
カバー…軟らかい

ディスタンス系ボール

コア…軟らかい
カバー…硬い

このようになります。スピン系ボールはスピンがかかりやすいので、バックスピンを使ってアプローチで綺麗にボールを止める、ピンをデッドに狙う(ピンを直接狙う)場合に向いているとされています。それに対し、ディスタンス系ボールは低スピンなので、弾道が低くなり飛距離を出しやすいボールとなります。
自分のゴルフの癖や悩みなどを踏まえて、どちらのタイプが適しているのか慎重に判断しましょう。

※掲載写真はすべてイメージです。

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