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当店焙煎士が世界の農園を訪問し 直接厳選したコーヒーをお買い求めいただけます!

公開日:2026/05/14 更新日:2026/05/23
タカムラ コーヒーロースターズには、世界中から届くコーヒーを見極め、 その個性を最大限に引き出す焙煎を追求する焙煎士やバリスタがいます。 品種や精製方法、カッピングスコア。 日本にいながらでも、多くの情報を得ることはできます。 それでも私たちは、実際に農園へ足を運びました。 土の香り、気候やコーヒーチェリーの木、生産者の想い。 現地でしか感じられない空気に触れながら、カッピングをした豆の中から「これは皆さんに飲んでほしい」と思えたコーヒーをお届けします! 訪問記と共にぜひお楽しみください。

「スペシャルティ、その土地の風を感じる」

こんにちは! タカムラ コーヒーロースターズ&カフェの焙煎士 上田です! 普段は淡路島の実店舗で、豆の焙煎からハンドドリップまで、美味しいと言ってもらえるスペシャルティコーヒーを探求しています。 旅行やスイーツが大好きな私上田が今回訪れた「コーヒーの旅」をお届けします。 ワインにテロワールがあるように、コーヒーにも「土地の力」があります。 新たなコーヒー豆を求め、インドネシア・スマトラ島、ガヨ・リントン地区を巡った10月の旅は、そのことを頭ではなく感覚として教えてくれました。
正直に言うと、日本にいながらでもコーヒーの情報は手に入ります。品種、精製、カッピングスコア。資料もデータも揃っています。 それでも、私たちは現地へ行きました。 「ワインを選ぶように、コーヒーを選んでほしい」と考えるなら、産地を“知識”ではなく“実感”として知る必要があると思ったからです。 日々淹れているこの一杯が、なぜこの味で、どのように栽培されているのか。その答えは、産地の空気と人の営みの中にありました。

スマトラ島北部の高地 「ガヨ」 へ

到着日の翌日、ガヨ地区 ヘンドラ・マウリザール(Hendra Maulizar)氏の「AVATARAウォッシングステーション」へ。 ウォッシングステーションとは、周辺の小規模農家から集めたチェリーを見極め、精製を行う加工施設です。 農園主のヘンドラさんは、若いながらに研究熱心なコレクター。 コレクターという役割は、収穫されたコーヒーチェリーを収集し加工する、高品質なスペシャルティコーヒーを作るために不可欠な存在です。
見学した際は、農家が豆を持ち込み、その場でチェックが一粒ずつ行われていました。破損の有無や乾燥状態など細かいところまで確認。その一つひとつの判断が、最終的な味わいを形づくります。 ここで強く感じたのは、取引がとても人間的だということ。 継続して買い、会話を重ねてきた相手にこそ、良い豆が集まる。産地では、それがごく自然なこととして行われていました。
「AVATARAウォッシングステーション」は、2021年からCOEへ連続で入賞しており、発酵や乾燥のプロセスを高度にコントロール、世界が認める品質です! カッピングセッション(テイスティング)にも期待が膨らみます… そんな中、特に印象的な品種のロットがありました。 ロングベリーという品種で、ANOXIAという新しい精製処理方法です。 その後は、皆で昼ごはんをたべながらコーヒー談義。コーヒーノキに囲まれた、なかなかハードな路をガタゴト車にゆられながら、周辺の農家へ到着。 三件ほど農家を周り、コーヒー豆の収穫中の様子も見させてもらい、ガヨでの1日を終えました。 ガヨの皆さま、Terima kasih(ありがとう)!

肥沃な土壌 「リントン」 へ

ガヨから、丸一日かけて移動しリントンへ。 車内では、インドネシアのコーヒー事情で盛り上がりつつ、ミニマンゴーやドラゴンフルーツを楽しみました! リントンでまず向かったのは、コレクターの中でもインドネシアでロイヤルコレクターと言われている内の一人を叔父に持つ、ダルソノ氏の元へ。集売所にはひっきりなしに農家の方がおとずれ、持ってきた豆をダルソノさんが一つずつチェックしていきます。 チェック項目のひとつはパーチメント(コーヒー豆の内果皮)が破れていないか。破れているとそこから乾燥に繋がり品質の均一性が伴わないという理由で金額は安くなります。 コーヒー豆を生産している農家の方は、ここで豆とお金を換金し、その足で市場に買い物をしに行くことも多いとか。 集売所の隣の広大なハウスの中では、脱穀後の豆を乾燥させていました。 この時に靴を履いて作業をしている農家の豆は、品質がいいとは言えないそうです。豆がつぶれて欠点豆が多く発生してしまうからだそう。 空気が籠ると乾燥もまばらになる為、ハウスは気温こそ暑いものの風通しが非常に良かったです。

今回の旅でぜひ会いたかった カルドン氏

今回の訪問で特に印象深かったのが、カルドン農園です。 インドネシア・スマトラ島のカルドン・ナインゴラン(Kardon Nainggolan)氏は、ロイヤル コレクター の6人の内の1人。 実は、私が今回とても会いたかった方です!
カルドンさんの所に集まってくる周辺農家さんで育てられているのは、「オランガンジャン」というティピカ系の伝統品種。数年前に彼がこの品種を再発見し、日本のコーヒーマン Hさんと「オランガンジャン」のみの農園を数年かけて作り上げました。 高品質の豆の盗難が問題になる地域の中で、山奥という立地が品質を守っています。 長い時間をかけて育てられたこの農園の豆は、すでにすべて契約済み。
「良いコーヒーは、簡単には手に入らない」。 その言葉が、静かに実感として残る場所でした。 今回のインドネシア スマトラ島のコーヒーの旅、現地の方々の話を聞き逃さないよう、付いていくので必死であっという間の訪問となりました。 タカムラで販売しているコーヒーは、皆様に飲んでもらえる際に「美味しい!」「こんな味は初めて!おもしろいな。」など感動を一緒に届けたいと願っています。 その1杯のために、遠く離れた産地まで足を運び、時間とコストをかけ、自分たちの目と舌で確かめたものだけを選んでいます。 もし次にコーヒーを手に取るとき、 「この豆は、どんな場所から来たんだろう」 そんなふうに少し想像してもらえたら嬉しいです!