イソフラボンは、大豆などの豆類に多く含まれるポリフェノールの一種で、植物性エストロゲン(フィトエストロゲン)とも呼ばれる天然の成分です。
体内で女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをするため、更年期の「ゆらぎ」をやさしくケアする目的で注目されています。
イソフラボンにはアグリコン型とグリコシド型の2種類があります。
【グリコシド型】
大豆食品に含まれる自然な形。腸内細菌で分解されて糖が切り離されると、アグリコン型に変換されて吸収される。
【アグリコン型】
吸収されやすい形で摂取効率が良い。サプリメントや機能性食品で使われることが多い。
・イソフラボン(アグリコン換算)としての安全な上限量:
→ 1日あたり70〜75mg以内(食品からの摂取+サプリ等の合計)
・トクホ(特定保健用食品)として認可されているイソフラボンの配合量:
→ 1日あたり上限30mg(アグリコン換算)
食品 含有量 ※アグリコン換算
豆腐100g(約1/3丁) 約20mg
納豆50g(約1パック) 約35mg
豆乳200g (約1パック) 約50mg
味噌汁1杯(味噌10g) 約5mg
(食品安全委員会Q&Aより計算)
イソフラボンを多く摂取したいと考えている場合は、納豆や豆腐などを1日の食卓に取り入れるとよいでしょう。
大豆イソフラボンはほとんどの大豆食品に含まれていますが、原料とする大豆の種類や食品の製造方法などによって含有量が異なります。
これらの大豆食品であれば比較的調理が簡単なため、毎日の食卓に取り入れやすいのではないでしょうか。
ただし大豆イソフラボンの安全な摂取目安の上限量は1日75mgと定められているため、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
イソフラボンは制限量を超えてもすぐに健康に悪影響が出るわけではありません。
しかし「植物性エストロゲン」としてホルモン様作用があるため、一定以上の過剰摂取が長期間(数年間)続くと副作用などのリスクがあります。
特に下記に該当する場合は摂取量に注意が必要です。
・複数の大豆サプリメントや大豆加工食品を日常的に摂っている方
・閉経後の女性(長期的な高用量摂取により、子宮内膜が厚くなるリスクがある)
・妊婦・授乳中の方(ホルモンバランスの影響を受けやすいため)
イソフラボンの一部(ダイゼイン)は、腸内細菌の働きによって「エクオール」という成分に変換されることがあります。
このエクオールはエストロゲン様作用が特に強いとされ、ホットフラッシュや骨密度対策においてより注目されています。
しかし、日本人女性の約50%は体内でエクオールを作れないとされています。
▶ 作れない人がイソフラボンを摂っても意味がないのでしょうか?
→ 意味はあります!
イソフラボン自体(ゲニステインやダイゼイン)にもエストロゲン様作用・抗酸化作用・血管保護作用があります。
ゆらぎ期は女性の心も身体も変化が現れる時期。
適度に体を動かすことは心身のバランスを整え、代謝を促し、気分転換にもなります。
まずは自分の体調や体力に合わせて、少しずつ無理のない程度で始めてみましょう。
そして自分が楽しいと思えるストレッチやウォーキングをしたり、好きな音楽を聴きながら体を動かしたりして、日々の習慣として運動を取り入れていきましょう。
女性特有の変化の時期を軽やかにすごすためには、毎日の適度な運動とホルモンバランスを整えることが有効です。
健やかな毎日のために大豆食品を他の食品と組み合わせて、バランスの良い食事を心がけることをおすすめします。
食事のなかでのじゅうぶんな摂取が難しい場合は、プロテインやサプリメントなどを利用して補う方法もあります。
女性の特有の変化である「ゆらぎ」を優しくサポートするイソフラボンを上手に活用しましょう。