【初心者必見】ECサイトの作り方を難易度別で解説！プログラミングの知識は必要？

「ECサイトの立ち上げを考えているけれど、何からはじめれば良いのかわからない」

「初心者でプログラミングの知識がなく不安」

「プログラミングの知識はどれくらい必要なのか知りたい」

このような方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、高度なプログラミングの知識がなくてもECサイトを作成することは可能です。プログラミングの知識が必要かどうかは、作りたいサイトの規模やカスタマイズ性によって異なります。

そこで本記事では、ECサイトの作り方を難易度別に解説します。初心者でも構築できる手軽なものからカスタマイズ性のある方法まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

また、サイトを構築・運営する上で知っておきたいプログラミングの知識についても紹介します。

1.ECサイトの作り方と難易度

ECサイトの作成方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれに難易度と特徴があります。自社が必要とするECサイトの規模や難易度といった要素を考慮し、適した方法で構築することが大切です。

ここでは、代表的な6種類の構築方法を難易度別に挙げ、それぞれのカスタマイズ性や求められるプログラミングスキルのレベルを紹介します。

【難易度：低】ECモール

新たにECサイトを構築する場合、ECモールに出店するのもひとつの方法です。

ECモールとは、オンライン上で商品の販売を行うショッピングモールのことで、複数の店舗やブランドが集まって商品を販売しています。

出店には手数料がかかり、モール上でのルールを守る必要もありますが、初心者でも簡単にECサイトを構築・運営できます。

ECモールが用意したハードウェアやシステムを使えるため、プログラミングスキルは必要ありません。ただし、デザインのカスタマイズや機能の拡張を行いたい場合には、HTML、CSS、JavaScriptなどの知識が必要になることがあります。また、ECモールによってカスタマイズ可能な範囲や自由度が異なるため、希望のサイトデザインがある場合は、事前に調べることをおすすめします。

【難易度：低】ASP

ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)は、ECサイトの構築に必要なシステムや機能を取りそろえたサービスです。サービス会社が提供するテンプレートを使用してサイトを構築できるため、自社でハードウェアを調達する必要はありません。

ドラッグアンドドロップでページを作成できるツールやテンプレートを提供しているケースが多く、商品管理や受注管理もダッシュボード上で簡単に行えます。そのためプログラミングの知識がなくてもECサイトの作成・運営ができます。

ECモール同様、デザインや機能のカスタマイズを行う場合や、外部システムと連携する場合には、HTML、CSS、JavaScript、APIの利用などの知識が必要になることがあります。

【難易度：中】ECパッケージ

ECサイトに必要な機能をまとめたECパッケージを購入し、自社で用意したサーバーにインストールして構築する方法もあります。カスタマイズすれば、独自性が高いECサイトを構築できます。

ただし、カスタマイズにはある程度のプログラミングスキルが必要で、ECパッケージで使用しているプログラミング言語を扱わなければなりません。自社でサーバーを用意する必要もあり、ハードウェアに関する知識・スキルも必須です。

【難易度：中】クラウドEC

ECサイトに必要なインフラやソフトウェアをクラウド上に用意しているサービスを｢クラウドEC｣と呼びます。ECパッケージのように、あらかじめ用意された機能を使用して構築するのが特徴です。

カスタマイズも可能で独自性のあるECサイトを構築できますが、一定レベルのプログラミングスキルが求められます。ただし、ECパッケージとは異なり、サーバーをはじめとしたハードウェアやインフラを自社で調達・整備する必要はありません。

【難易度：高】オープンソース

ECサイトの構築に使えるオープンソースのプログラムを使用する方法もあります。広く公開されているプログラムを使用するため、ゼロから自社で構築する場合に比べて時間やコストを削減できるのがメリットです。

ただし、必要な機能の実装やカスタマイズには、高度なプログラミングスキルが欠かせません。オープンソースのプログラムをカスタマイズして使用することを考えているなら、十分なプログラミングスキルを有する人材が自社にいるかをチェックしておきましょう。

【難易度：高】フルスクラッチ

大規模なECサイトを構築するなら、フルスクラッチがおすすめです。フルスクラッチは既存のパッケージやプログラムを使用せず、すべて独自で構築する方法です。

必要なシステムをひとつずつ構築するため、自由度が高い反面、高度なプログラミングスキルを要します。多くの時間とコストがかかる方法のため、大規模なECサイトでなければ、別の方法を検討することをおすすめします。

2．ECサイト作りが難しいと感じるならECモールがおすすめ

十分なプログラミングスキルを有する人材が少なく、自社でECサイトを構築するのは難しい場合、ECモールへの出店がおすすめです。ここでは、ECモールに出店するメリットについてさらに詳しく紹介します。

必要な機能がそろっている

ショップページや商品ページ、ショッピングカートなど、ECサイトに必要な機能がそろっているのは大きなメリットです。用意されたテンプレートを使用すれば、スムーズにECサイトを構築できます。

ECサイトの構築にかけられる予算や工数、人材が限られているなら、高度なプログラミングスキルが不要なECモールへの出店を検討しましょう。

集客力が強い

新たにオープンしたECサイトは、顧客の信用を得にくいのがデメリットです。中には、「怪しいショップではないか」と警戒されるケースもあります。せっかくECサイトをオープンしても、思ったように集客できなければ売上を伸ばすのは難しいです。

その点、大型のECモールはすでに多くの顧客が利用しています。ECモールに出店することで、既存顧客に自店舗を見つけてもらいやすくなり、ショップや商品をアピールできるのがメリットです。信頼性が高いECモールに出店することで、顧客が安心して購入できる環境を提供できるのは、集客の大きなプラスポイントとなります。

自店舗の信用性を高められる

多くのECモールでは、出店前に審査を行い、信用できるショップのみ出店を許可します。ECモールに出店することで、審査を通過した信頼性の高い店舗として、ショップの信用度を向上させることができます。

3．ECサイト構築で必要なプログラミング言語

自社でECサイトを構築するのであれば、十分なプログラミングスキルを有した人材を確保する必要があります。

ECサイトを作成する場合、フロントエンドとバックエンドで、使用するプログラミング言語や技術が異なります。フロントエンドはユーザーが直接触れる部分、つまり見た目や操作性に関わる部分です。一方、バックエンドはユーザーが目にしない部分で、サーバーで動作しデータの管理や処理を行う部分です。ここでは、代表的なプログラミング言語と使用するシーンを見てみましょう。

JavaScript(フロントエンド)

JavaScriptは多くのWebブラウザで実行できるのが特徴です。Webページに動的な要素を追加するために使われ、一般的にショップページや商品ページに動きを付けたり、ショッピングカート機能を実装したりする際に利用されます。

自社でECサイトを構築するなら、扱えるようにしたい言語といえるでしょう。

PHP(バックエンド)

PHPは、ウェブ開発で広く使われているサーバーサイドのプログラミング言語です。ECサイトでは、商品情報の管理やユーザー情報の登録、注文処理など、データベースと連携する処理に際して頻繁に使用されます。

Python(バックエンド)

Webアプリケーションの構築や機械学習など、さまざまな分野で活用されるプログラミング言語です。コードが読みやすく習得難易度も高くないため、ECサイトを含めたWebサイト構築に幅広く用いられています。

機械学習やデータ分析に強いため、Pythonを使用して自動でデータを収集する機能を実装すれば、マーケティングにも活かせます。

Ruby(バックエンド)

Rubyは、比較的習得しやすくWebサイト構築で使用頻度が高いプログラミング言語です。Webサイト構築用のプラットフォームであるRuby on Railsを使用してECサイトを構築するケースも多く、習得することで機能追加などの幅を広げられるのがメリットです。

一方で、実行速度が遅いというデメリットがあります。

4．ECサイト作りに必要なプログラミング言語以外の知識

ECサイトの作成には、プログラミング言語以外にも、マークアップ言語、Webデザイン、データベースの知識が必要です。いずれも重要なスキルとなるため、ひとつずつ確認していきましょう。

マークアップ言語(HTML・CSS・XMLなど)

マークアップ言語とは、Webページの構造やデザインを定義するために使われる言語のことです。代表的なマークアップ言語として、HTML・CSS・XMLが挙げられます。

• HTML…Webページの基本的な構造を作るための言語。テキストや画像、リンクなどの要素を配置するためのタグを使用して、コンテンツとして表示できる
• CSS…HTMLで作成したページにデザインを加えるための言語。文字の色やサイズ、レイアウトを設定することで、視覚的に魅力的なデザインにできる
• XML…データを構造化して記述するための言語。主にデータ交換のために使用される。HTMLと異なり、表示に特化せずデータの整理や保存に役立つ

これらのマークアップ言語は、ECサイトの作成において必要な知識です。ECモールやASPなどのサービスを利用するとしても、覚えておくと便利な言語でしょう。

Webデザイン

ECサイトのデザインは売上に大きく影響する要素のひとつです。サイトが見にくかったり必要な情報にアクセスしにくかったりすると、ユーザーが離脱しやすくなります。

重要な情報が目立っていて、購入までの流れがわかりやすいデザインであれば、ユーザーはストレスなくスムーズに商品を購入できます。

自社でECサイトを構築する場合、売れるデザインとはどのようなものかを学んで反映することが大切です。ユーザーが使いやすいECサイトに仕上げるために、UI・UXのスキルも習得する必要があります。

データベース

ECサイトを運営する上で、顧客情報や商品情報、受発注情報を集約して管理するためにデータベースは欠かせません。ECサイトの構築・運営に携わるスタッフには、SQL(構造化クエリ言語)をはじめとしたデータベースに関する知識・スキルが求められます。

MySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseなど、データベースによって使用するSQLが異なるため、主要なものを学習しましょう。

5．これからECサイトを作るなら『楽天市場』がおすすめ

これからECサイトを構築し、ネットショップに参入しようと考えているなら『楽天市場』への出店がおすすめです。楽天市場の代表的なメリットを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

RMSでショップの開設・運営がスムーズにできる

楽天市場では、ECサイトを効率的に構築・運営するシステムとしてRMSを提供しています。RMSはサイト作りや日常的な管理、マーケティングに必要な機能をセットで提供するシステムです。具体的な機能には以下のものがあります。

• R-Storefront：ECサイト(ショップページや商品ページなど)を作成する機能
• R-Backoffice：受発注管理・顧客情報管理に関連する機能
• R-Karte：データ分析・マーケティングに関連する機能
• R-Mail：さまざまな条件でメールを配信できる機能

上記を活用することで、リソースが限られていても効率的にECサイトを構築・運営できます。業務効率を重視する方も、ぜひ楽天市場をご検討ください。

RMSの詳しい内容はこちらでご確認いただけます。

パートナー企業のサービスが充実している

楽天市場ではRMSサービススクエアによってパートナー企業と提携し、ECサイトの構築・運営をさらに効率化したい方向けに、さまざまなサービスを提供しています。サービスの例は以下のとおりです。

• ECサイトの構築
• 商品画像の準備
• 受発注管理
• 運営支援

パートナー企業のサービスを利用する場合、RMSサービススクエアで必要なサービスの検索から契約・支払いまでワンストップで進められます。

自社が必要とするサービスがあるか確認する際は、以下のRMSサービススクエアのページをご確認ください。

1億以上の楽天IDを発行していて集客力が高い

楽天市場は会員数が多く、楽天ID数は1億以上にのぼります。多くの顧客がショッピングで利用しており、2024年の年間国内EC流通総額は6.0兆円でした。そのため、楽天市場に出店することで、ショップの知名度向上が期待できます。※

ECサイトの集客を課題に感じているなら、多くの顧客にアピールしやすい楽天市場への出店をご検討ください。定期的なセールをはじめとした販促に役立つ施策を実施するだけでなく、ショップ運営のノウハウを伝える講座も開講しています。

※2024年国内EC流通総額

出典：楽天グループ株式会社「2024年度通期及び第4四半期決算説明会資料」

※国内EC流通総額(一部の非課税ビジネスを除き、消費税込み)＝市場、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、Rakuten24などの日用品直販、Car、ラクマ、Rebates、楽天マート、楽天チケット、クロスボーダートレーディング等の流通額の合計

6.まとめ

ECサイトの作り方は、プログラミングの知識がなくても構築できるものから一定レベルのプログラミングスキルが必要なものまでさまざまです。プログラマーの数やスキルレベル、ECサイトの規模を総合的に考え、適した構築方法を選びましょう。

プログラミングの負担やコストを抑えつつ、売れるショップを作りたい方は、楽天市場への出店をご検討ください。負担を軽減できるだけでなく、集客でも大きなメリットがあります。