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実店舗の意味とは?ECサイトとの違いやメリット・デメリットを解説
ECサイトを運営していると、実店舗との違いや、どう連携していくべきか悩むことはありませんか?ここでは、実店舗の基本的な意味から、ECサイトとの具体的な違い、そしてメリット・デメリットを踏まえた上で、ECサイトを最大限に活用するためのポイントを解説します。
ECサイトとどう違う?「実店舗」の基本を解説
ECサイトの担当者であれば、「実店舗」という言葉を耳にする機会は多いはずです。まずは、実店舗の定義とその具体例を見ていきましょう。
「実店舗」とは?「リアル店舗」とも呼ばれる理由
実店舗とは、文字どおり実際に存在する建物や場所で商品を販売するお店のことです。インターネット上の仮想空間に存在するECサイト(オンライン店舗)に対し、現実世界に物理的に存在する店舗であることを強調するため、「リアル店舗」とも呼ばれています。
実店舗の具体例
実店舗は私たちの身近にたくさんあります。その一部を紹介します。
百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア:
食料品や日用品、衣料品など幅広い商品を扱います。
専門店:
アパレルショップ、家電量販店、書店など、特定のジャンルの商品に特化した店舗です。路面店の場合や、ショッピングモール内にあるテナント店舗の場合もあります。
ECサイトとの違い
実店舗とECサイトは、どちらも商品を販売しますが、その方法や顧客体験、ビジネス上の特性には大きな違いがあります。
販売チャネルの違い
実店舗とECサイトでは、商品を販売する場所や時間、顧客へのリーチ方法が大きく異なります。
実店舗は、物理的な店舗(特定の所在地)にあり、営業時間が決まっています。そのため、顧客は店舗にアクセス可能な地理的範囲に限定され、時間内に来店する必要があります。一方、ECサイトはインターネット上に存在し、24時間365日いつでもアクセス可能です。そのため、インターネットに接続できる広範囲の人々を顧客とすることができます。
顧客体験の違い
顧客が商品を購入するまでの体験は、実店舗とECサイトで大きく異なります。それぞれの環境が提供する独自の体験を比較してみましょう。
実店舗では、顧客が商品を手に取って確認したり、試着したり、店員と直接話して相談したりできます。商品の質感やサイズ感、使用感を直接体験でき、店員に質問することで気になる点をその場で解決できます。
一方、ECサイトでは、商品画像や動画、説明文、レビューなどを通じて情報を得ます。実物を確認できないデメリットはありますが、ご家庭や好きな場所から手軽に購入できるという圧倒的な利便性があります。
ビジネス上の違い
実店舗とECサイトでは、ビジネスを運営する上でのコスト構造や集客方法にも違いがあります。
実店舗の場合、物件の取得費用や賃料、内装工事費、什器費用など、ECサイトの構築費用と比較して高額な初期投資が必要です。また、光熱費、人件費などの固定費も発生し、売上に関わらず一定のコストがかかります。在庫は店舗スペースに合わせた管理が必要になり、集客は、立地や店舗デザイン、広告、チラシなどが主な要素になります。
一方、ECサイトの初期投資は、システム構築費やサーバー費用など比較的安価に抑えられます。固定費もサーバー費用やシステム保守費用などが主で、実店舗に比べて低額な傾向にあります。在庫は倉庫などでの一元管理が可能です。集客は、SEO(検索エンジン最適化)やWeb広告、SNSマーケティングなどが中心となります。
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楽天市場の資料をダウンロードする(無料)実店舗の主なメリット
ここでは、実店舗のメリットを紹介します。
ECサイト中心のビジネスを展開している場合でも、実店舗が持つ独自のメリットを理解することは、顧客接点を多角的に捉え、より充実した購買体験を提供するために大切です。
顧客と直接的な信頼関係を築ける
実店舗では、顧客と対面で接することができます。商品の説明や相談に直接応じることで、顧客は安心感を抱き、企業やブランドへの信頼感を高めます。これは、長期的な顧客育成において非常に重要な要素です。
商品の質感や使用感を訴求できる
実店舗では、オンラインでは伝えきれない商品の魅力―衣料品の肌触り、家具の素材感、電化製品の操作感など―を、顧客に直接体験してもらうことができます。これにより、顧客の購買意欲を刺激し、購入に繋げやすくなります。
その場での購買体験を提供
実店舗では、顧客が商品を気に入れば、すぐに持ち帰れるという大きな利点があります。オンライン購入における配送までの待ち時間がなく、すぐに商品を手に入れられるという即時性は、顧客にとって大きなメリットです。また、衝動買いにも繋がりやすい傾向があります。
実店舗の主なデメリット
実店舗には多くのメリットがある一方で、無視できないデメリットも存在します。これらのデメリットを理解することは、ECサイトとの適切な連携を考える上で不可欠です。
初期投資や固定費が高額
既に述べたとおり、実店舗を構える際には、高額な費用が発生します。初期費用、ランニングコストともにECサイトよりはるかに大きな額がかかるため、綿密な予算計画が求められます。
集客エリアが限定される
実店舗の集客は、その立地に大きく左右されます。遠方の顧客にはアプローチしにくく、商圏が狭くなるというデメリットがあります。
人的リソースが割かれる
店舗の運営には、店員の配置、レジ業務、品出し、清掃など、多くの人的リソースが必要です。人件費だけでなく、採用や教育にもコストがかかり、人材不足の際には運営に支障をきたす可能性もあります。
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楽天市場の資料をダウンロードする(無料)実店舗の特性を踏まえて―ECサイト活用のポイント
上述したとおり、実店舗とECサイトは、それぞれ異なる強みと弱みを持っています。これらの特性を理解し、相互に連携させることで、より効果的なビジネス展開を目指すことができます。
実店舗との役割分担を明確にする
ECサイトと実店舗、それぞれの役割を明確にすることで、顧客へのアプローチ方法やリソース配分を最適化できます。
例えば、ECサイトは「商品の情報を広く提供し、手軽に購入できる窓口」として、実店舗は「商品の体験機会を提供し、顧客との信頼関係を築く場」として、それぞれの役割を明確にします。ECサイトでは全商品を網羅的に掲載し、実店舗では新商品や体験型商品を重点的に扱うといった使い分けの戦略が考えられます。
ECサイトならではの販売チャンスを広げる
ECサイトは、24時間365日いつでもどこからでもアクセスできるという最大の強みを持っています。この利点を最大限に活かし、時間や場所の制約を受けない販売チャネルとして積極的に活用します。限定商品やECサイト先行販売など、オンラインならではのキャンペーンを展開することも有効です。
ECサイトと実店舗の連携
ECサイトと実店舗は、別々のものとして捉えるのではなく、連携させることで相乗効果を生み出します。近年注目されている「OMO(Online Merges with Offline)」の概念に基づき、具体的な連携方法を見ていきます。
店舗受け取り・店舗支払い:
ECサイトで購入した商品を実店舗で受け取れるようにします。
オンライン在庫の店舗表示:
実店舗にない商品をECサイトの在庫から確認・注文できるようにします。
店舗でのECサイト誘導:
実店舗にある商品の詳細情報や関連商品を、ECサイトで確認してもらうよう案内します。
会員情報の統合:
ECサイトと実店舗の購入履歴やポイントを共通化し、顧客にとって利便性の高いサービスを提供します。
これらの連携により、顧客はより柔軟な購買体験を得ることができ、企業は顧客データの統合によるマーケティング施策の最適化をも期待できます。
ECサイトと実店舗は、決して対立するものではなく、互いを補完し合うことで、より強力な販売戦略を構築できるのです。




