【店長ブログ#3】「ウンチを落としたい」から始まった、ママ目線の洗剤開発
公開日:2025/09/03 更新日:2025/09/04NY生活から3年。2016年3月、私は子どもたちを連れて日本に戻りました。
目的はただひとつ——布おむつの“あの汚れ”を、手間なくごっそり落とせる洗剤を作ること。
知人に紹介してもらった原料メーカーさんと、いよいよ開発スタートです。
初対面で私、いきなりこう言いました。
「私、おむつのウンチを落としたいんです。」
「おむつのウンチ? 落とせるで。」
原料メーカーは、クリーニング店向けの“プロ用洗剤”を作る会社。
原料そのものから抜群の原料ブレンドを作れる、頼もしすぎるパートナーでした。
こうして二人三脚の開発が走り出します。
…が、最初の試作品でつまずきます。
原料メーカーから渡されたレシピには「AとBとCを混ぜて使うこと」。
私の頭の中は「???」。
クリーニング工場では、業務用洗濯機に自動投入する機械がついており、ボタンを押すと
A材●%、B材●%…と自動でブレンドしてくれます。
でもご家庭ではそうはいきません。洗剤をAは20g、Bは5g、Cは2gなど
毎回量って混ぜるなんて——毎日の家事で、そんなに工程増やせません。
「忙しい主婦(=私たち)は、3種類なんて混ぜられません。」
そこから「家で再現できることだけ」を合言葉に、やり取りは続きます。
「そしたら、AとBの2種類だったら?。Aも、Bも同じ量で——」
「2種類も無理です! 1種類。スプーン1杯のブレンドが必要なんです!」
お互いの“常識”が何度もぶつかりました(ここは本当に何度も…笑)。
でもこのやり取りで、大事なことに気づきます。
洗剤そのものの配合だけじゃなく、“使い方の工程”も同じくらい大切。
だから配合の試作と並行して、家で迷わず使える手順で何がよいのか、、の実験を繰り返しました。
「手間なく、安心で、1種類で、しっかり落ちる。」
この“わがまま”をかなえるまで、開発の試行錯誤は続きます——。
次回へ続く。