歴史情緒あふれる茨城県結城市で、江戸末期の創業以来、170年以上にわたって暖簾を守り続けているのが「武勇」です。武勇の酒造りの根幹にあるのは、鬼怒川水系の柔らかな水と、華やかさよりも質実剛健さを重んじる精神です。
その歩みは決して平坦なものではありませんでした。特に戦時中には、酒造りの命ともいえる大釜を供出せざるを得ない苦境に立たされました。それでも、木製の釜を用いることで伝統の灯を絶やさず、細々と、しかし力強く酒造りを繋いできた歴史があります。激動の時代を乗り越えてきた一献には、街と共に歩んできた蔵人の誇りが宿っています。