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ハレの日を彩る家庭の味「とじこ豆」

公開日:2026/03/19 更新日:2026/06/05
「とじこ豆」は、甘い小麦粉の生地の中に豆を包み込む(閉じ込める)ことからその名がついた、菊池地方に伝わる伝統的な郷土菓子です。かつては年末になると正月料理の一つとして各家庭で手作りされ、新年を祝う「ハレの日」に欠かせない一品として親しまれてきました。
作り方は、炒った大豆やピーナッツを砂糖で煮て、そこに小麦粉を加えて練り上げ、竹の皮で包んで蒸し上げます。竹の皮を使用することで、蒸した際に爽やかな香りが生地に移り、独特の風味が生まれるのが特徴です。家庭ごとに柚子を加えたり生姜を効かせたり、あるいは砂糖の種類を変えるなど、代々受け継がれてきた「我が家の味」が存在します。 むっちりとした生地の食感と、噛むほどに広がる豆の香ばしさ、そして竹の皮の風情ある香りが一体となった味わいは、どこか懐かしく優しい気持ちにさせてくれます。菊池の家庭の温もりを感じさせる冬の逸品を、ぜひお楽しみください。