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愛らん農園「天草五ッ星米」

公開日:2026/04/03 更新日:2026/06/03
執筆:天草市ふるさと納税サポート室 大塚 澄み切った水、生き物が息づく豊かな環境、そして米づくりに惜しみない手間。 それらが一体となって生み出される、愛らん農園のお米。 熊本県天草市・河浦町。 山あいの静かな地域で育てられたお米が、いま多くの人に選ばれています。 それが、水田環境“特A地区”に認定された『天草五ッ星米』。 ただ美味しいだけではない、誠実な米づくりについて、生産者である愛らん農園の倉田さんに伺いました。
■ 目次 ・天草の自然が育てた特別なお米 ・最高ランク評価「水田環境特A地区」の価値 ・愛らん農園のこだわりと美味しさの理由 ・見えない努力と進化する農業 ・未来へつなぐ想い

天草の自然が育てた特別なお米

熊本県天草市河浦町。山に囲まれたこの土地は、清らかな水と豊かな自然に恵まれています。 愛らん農園では、この環境の中で米・かぼちゃ・玉ねぎなどを有機栽培で生産。 自然の力を活かし、無理をさせず、丁寧に育てる。 その積み重ねが、一粒一粒の美味しさにつながっています。

最高ランク評価「水田環境特A地区」の価値

『天草五ッ星米』は、「米」文化の普及と品質向上を目的とする米・食味鑑定士協会により、水田環境“特A地区”に認定された田んぼで育った特別なお米です。 この評価は、水質や生き物の多様性(30種以上・90点以上)、農薬・化学肥料の使用状況などをもとに、現地調査によって厳しく判定されます。 倉田さんの田んぼには、日本ドジョウやタガメなどの生き物が生息しています。 それは、この環境が安全で豊かであることを示す証でもあります。

愛らん農園のこだわりと美味しさの理由

農業を始めたきっかけは?とお聞きしたところ、 「地元で一次産業をやりたかった。でも正直に言えば、父に”帰ってこい”と言われて。」 幼い頃から農業に触れ、手伝いを行っていたため、ある程度の知識はありました。 しかし本格的に取り組むにあたっては、父親の後ろ姿を見ながら、見よう見まねで技術を習得していきました。 さらに、大型特殊・小型特殊自動車の免許も取得し、現在は約23ヘクタールの田んぼを管理しています。 そんな愛らん農園のお米が美味しい理由は、主に3つあります。 1. 澄んだ水:山から流れ出る清らかな水が、お米の風味を豊かにします。 2. 健全な環境:多様な生き物が暮らす健全な土壌が、お米の成長を支えます。 3. 丁寧な手間:有機栽培による細やかな管理が、お米本来の力を引き出します。 その結果、甘み・粘り・粒立ちのバランスが良いお米に仕上がります。

見えない努力と進化する農業

美味しいお米の裏には、厳しい現実もあります。 農業機械の維持費に加え、収入は年1回の収穫時のみ。 さらに、台風などの自然災害により、収穫がゼロになるリスクも抱えています。 加えて、イノシシによる被害も深刻です。 水路を壊され、稲を食べられてしまうこともあります。 そのため、電気柵の設置や、毎月の草刈り、水路管理・点検といった日々の手入れが欠かせません。 こうした中で、少しでも効率化を図るため、愛らん農園では、ドローンを導入。 防除作業は従来の約1週間から約2時間へと大幅に短縮され、薬剤の使用量も削減されました。 この取り組みは近隣の農家にも喜ばれ、現在では自社面積の約5倍にあたる作業依頼が寄せられています。 効率化と環境配慮を両立しながら、より良い農業を目指し、日々挑戦を続けています。

未来へつなぐ想い

「若い手がしっかり農業で食べていけるような地盤作りをしたい」と語る倉田さん。 その想いから、販路拡大にも取り組み、現在は個人販売も好調。 リピーターをはじめ、追加注文が入るほどの人気となっています。 取材時(3月下旬)は、約5,500枚の苗づくりの真っ最中。7月下旬には収穫を迎えます。 また、アメンボのいる田んぼで遊ぶ子どもたちの姿も印象的でした。 「お父さんが作ったお米が一番おいしい!」 その言葉こそが、このお米の価値そのものだと感じました。

▼天草五ッ星米

▼ 天草からのおたより