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50年の経験で育てる、鏡さんちのお米

公開日:2026/04/06 更新日:2026/06/03
執筆:天草市ふるさと納税サポート室 大塚 太陽の光をたっぷり浴び、大地の恵みを受けて育つ一粒一粒のお米。 そこには、長い年月をかけて培われた知恵と、日々の積み重ねがあります。 「農業が一番好き。自然と向き合うこの仕事が楽しい」 そう話す鏡さんは、50年以上お米づくりを続けてきたベテラン農家。 300アール(約3ヘクタール)もの田んぼを管理しながら、苗づくりから収穫、そして発送まで一貫して手がける“鏡さんちのお米”には、こだわりが詰まっています。 ここでは、そんな鏡さんのお米づくりの一年と、美味しさの秘密をご紹介します。
■ 目次 ・美味しさを支える、苗づくりと田植え ・手間ひまを惜しまない成長管理とこだわり ・収穫から発送までの品質管理 ・高温への挑戦と新品種「にじのきらめき」 ・農業が一番好きと話す鏡さんの想い

美味しさを支える、苗づくりと田植え

美味しいお米は、苗づくりからすでに始まっています。 3月、種もみを水に浸し、約6日かけてじっくりと水分を吸収させます。 温度と水を細かく管理し、発芽のタイミングを揃えることで、均一で力強い苗に育てます。 ビニールハウスで約23日間大切に育てられた苗は、根がびっしりと張り、田植えに適した状態に。 その苗箱の総数はなんと、約5000箱にも及びます(自社での利用分に加え、近隣の農家への分も含まれています。) そして、田んぼでは、土をトラクターで耕し、柔らかく掘り起こし、田植えに備えます。 4月になると、いよいよ田植え。 田んぼに水を張り、土をトロトロになるまでかき混ぜ、表面を均一に整えたあと、田植え機で植えていきます。

手間ひまを惜しまない成長管理とこだわり

4月から7月にかけては、稲の成長を見守る大切な時期。 背丈や葉の色を日々確認しながら、水の量を調整します。 さらに、害虫や雑草から守るための「防除」や、夏の暑い時期に4回以上行う草刈りなど、地道な作業が欠かせません。 鏡さんの大きなこだわりは「減農薬」。 地域の基準に対して半分程度に抑え、環境にも配慮した栽培を行っています。 手間を惜しまない管理こそが、安心して食べられるお米につながっています。

収穫から発送までの品質管理

8月上旬、稲穂が黄金色に染まると収穫の時期を迎えます。 刈り取った稲はすぐに乾燥機へ。 水分量25%以上の状態から、約15%前後までゆっくりと乾燥させます。 急激に乾燥させると、玄米の内部に亀裂が入る「胴割れ(どうわれ)」が起きてしまうため、時間をかけて丁寧に乾燥させます。 その後、もみすり(籾殻を取り除く工程)を行い、さらに色彩選別機によって未熟粒や異物を徹底的に除去。 こうして、高品質なお米だけが選ばれます。 保管は玄米のまま、温度管理された10度の冷蔵庫で保管します。 そして発送前日に精米することで、“精米したて”の美味しさをそのままお届けします。 こうしたひと手間も、「一番美味しい状態で食べてほしい」という想いからです。 精米したてならではの、香りと甘みを感じられます。

高温への挑戦と新品種「にじのきらめき」

近年、お米づくりにおいて大きな課題となっているのが、温暖化による「高温」の影響です。 特に、出穂後20日間の登熟期に35℃以上の高温が続くと、お米が乳白し、食味や収量が大きく低下してしまいます。 こうした課題に向き合うため、鏡さんが注目しているのが、高温耐性に優れた品種として開発され、熊本県も推奨している「にじのきらめき」です。 高温に強く、安定した品質を保ちながら、コシヒカリに近い甘みと、ふっくらとした粘りを持つ魅力的なお米です。 これからの気候に適応した品種として、「にじのきらめき」の栽培を始めました。

農業が一番好きと話す鏡さんの想い

「もう50回ほど田植えをしてきたけど、やっぱり稲が実った時が一番うれしい」 鏡さんはそう語ります。 毎年のように課題や苦労はあるものの、自然と向き合いながら育てた稲が美味しそうに実る瞬間は、何にも代えがたい喜びです。 「パソコンに向かう仕事より、太陽の下で働く方がいい」 その言葉には、農業への誇りが込められていました。

▼ 鏡さんちのお米

▼ 天草からのおたより