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友禅の伝統文様(割付文様)

公開日:2024/11/12 更新日:2026/08/19
友禅は友禅染の略称です 防染に糊を置いて染色し 様々な文様を染め出す技法のことをいいます 文様は主に二つに分けられま】 ①割付文様(わりつけもんよう):幾何学的な連続模様のこと ②絵画的な文様:モチーフがいくつかあります ・植物 動物 風景などの自然を対象にしたもの ・「有識(ゆうそく)模様」といわれ 装束 調度品 御所車など 平安時代の公家階級の生活を表現したもの 平安貴族は文様の多彩さより 単色の生地を重ねてその配色を楽しみました 今回は華麗に染め上げられた  伝統の文様の一端を 割付文様から見てゆきたいと思います その際には 以下の変形技法がわかると 一層楽しめます 変形技法:崩し 子持ち 散らし 尽くし 繋ぎ 流し 破れ 暈し 重ね・・・ ※※金襴の文様は染色ではなく 織物になります※※

【青海波】

青海波(せいがいは)は 同心円の一部が扇状に重なり合った幾何学的な連続模様 大海原や穏やかな波を表す縁起の良い柄です  青海波の由来は 雅楽の舞曲「青海波」の装束の模様に由来しています 『源氏物語』の紅葉賀の帖にも源氏が「青海波」を舞う情景が描かれています

【鹿の子】(疋田絞り)

鹿の子は絞染の技法です 奈良時代に 神の使いといわれている子鹿の 背中の白い斑点を表した柄です 鹿の生命力や繁殖力から「子孫繁栄」の意味が込められていま

【唐草】

獅子舞によく使用する模様です 蔓草が四方八方に伸びて絡み合う様子 生命力が途切れることのない様子から 縁起の良い意味にも 蔓は「万」と読み替えることができ 果てなくつながっていくので「万代」と読め 一族の「繁栄 長寿」を意味します  唐草模様は 古代エジプトやメソポタミアが起源

【毛卍紋】(けまんもん)

こちらも獅子舞によく使用する模様です 唐獅子の巻き毛を表現したもので 魔除けの意味があります 唐獅子は架空の聖獣 古代ペルシアから中国へと渡ってきたことから「唐獅子」と呼ばれています 唐獅子の巻き毛は 「太陽の象徴」でもあり「吉祥」のしるしです

【矢羽根】

矢羽根文様(矢絣)は「邪気を払う」「出戻らない」「幸運をもたらす」「 男の子が健やかに成長する」 という意味があります  この文様は 矢の上部に付ける鳥の羽根を図案した 縁起の良い柄とされています 矢を射るとまっすぐに飛び 戻ってこないことから 江戸時代には娘が嫁ぐ際に「出戻ってこないように」と矢絣の着物を持たせる風習がありました 矢は 正月の破魔矢 建物の上棟の邪気払いにも用いられています

【市松】

歌舞伎役者の市松がまとった袴が 白と紺の市松模様 途切れることなく続く様子から「永遠」「繁栄」「発展」などの意味が込められた縁起の良い柄です

【桜】

桜柄は幸先の良い「物事のはじまり」を意味します 昔 桜の咲き方で穀物の実りを占っていました そのため「五穀豊穣」の意も また桜が一斉に咲く姿から 「繁栄」「豊かさ」の意味あいもあります

【亀甲】

亀甲文様は 亀の甲羅の形の幾何学模様 日本の伝統文化の中でも特別な位置を占めます 「鶴は千年 亀は万年」と「長寿吉兆」の象徴とされています 亀の甲羅は固く身を守ることから「健康」 お金の形に似ていることから「金運」も

【七宝】

七宝とは仏教の用語で七つの宝 ”円のつながり”は、”縁のつながり”に由来するもの 人と人の関係が無限につながって 「子孫繁栄」で大きくなっていきます 割付模様は 他にもたくさんの種類があります 名前だけ列記してみましょう 菊 紗綾(さあや)形 桧垣 井桁 菱 立涌(たてわく) 鱗 格子 縞 点(鮫小紋) 釘抜き 籠目 工字繋ぎ 朽ち木 小葵・・・  どれも 一度は目にしたことがあるのでは? 麻の葉模様の詳しい説明と絵画模様についてはこちらをご参照ください ※歴史や文化などは諸説あります