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【第334号】春が来る前にやっておきたい庭仕事

公開日:2026/02/02 更新日:2026/07/10
  • 1月の植物管理のうんちく

    苗木部通信 no.334(2026年01月25日配信) こんにちは。苗木部部長の高井尽です。 植物管理のうんちくをお届けししております。 よろしくお願いします!
    植物たちは冬に休眠をしています。 春が来る前にやっておきたい庭仕事。 ガーデニングの作業について、第二弾をお話しします。 その前に、 第一弾を忘れてしまった方や、読み忘れた方は以下の『前回のうんちく』をクリックしてさらっとお読みください。
    地植えしてある植物やお庭の手入れについて、お話しします。 春までに行っておく作業は、今年1年の生育を決定づけると言っても過言ではないくらい大事な作業。 とはいえ、何もしなかったら、何もしていなかったなりに育ちます。 手入れをしておけば、その効果や結果に変化が起きます。 園芸や庭づくりって、花が咲いたり、収穫できる喜びではありますが、 それまでの努力や過程も楽しんでいただきたいものです。 剪定(枝を切ったりすること)も施肥(肥料を与えること)も今年1年の生長のために行います。 鉢植えと庭植えではやることはほとんどかわりません。 バラの剪定については概ね鉢植えバラの剪定とやり方は同じです。 他の植物でも考え方は同じです。 まず、全ての枝に満遍なく日差しが指すようにするために剪定をします。 4月ごろから芽吹いて葉が茂り、枝が伸びて葉が茂ります。 自分の枝葉で影ができたりもしていくので、なるべく春から枝が伸びた後でも日陰になる部分が少なくなるように考えて剪定をします。 交差する枝や 重なるように同じ方向に伸びた平行枝などは、日当たりや風通しを阻害するので、剪定して取り除きます。 樹冠内部の小枝など影になる位置にある枝は、生え際で剪定して取り除きます。 枝の生え際で切る剪定や、枝が分岐しているところで切る剪定を「間引き剪定」といいます。 直上する徒長枝は不要であれば切ります。 直上する徒長枝ばかりでは影を作るので、減らしておくほうが良い場合もあります。 直上する徒長枝が必要かどうか?不要かどうか? 必要な徒長枝とは、今後この徒長枝を伸ばして主幹や主枝、亜主枝にする枝です。 必要な徒長枝でも春からさらによく伸ばすために、20~30cmくらいか、それ以上かを先端から切り戻します。
    ちなみに、枝の途中で切り戻すので、枝の途中で切る剪定を「切り戻し剪定」と呼びます。 枝を途中で切り戻せば、そこで枝が分岐して枝数が増えます。 切り戻しをしないと徒長枝は一応それ以上も伸び続けますが、 徒長枝から副梢が出にくく、副梢が出ても細い弱い枝なので、 びょろーんとした樹形になりやすくなります。 切り戻しをしておくと、成長点が切ったすぐ下の芽に交代するので、 切った下の芽やその下の芽の生長が促進され、春からの良い枝が複数伸びてくれます。 良い枝が増えれば、葉も増え、花芽がつく枝も増え、収穫も増えるという塩梅です。 できれば、枝は横や水平に広がるように伸びて欲しいので、 その伸ばしたい方向についた芽の上で切り戻しておくと良いです。 つまりは外芽の上で切るわけです。 枝を横や水平に広げるように育てる理由は、太陽光パネルと同様です。 細長いパネルが縦に立っているよりも、 横により広く大きいパネルの方が、朝から夕方まで、 より日照を多く浴びることで光合成してよく花を咲かせるからです。 主幹を切るとそれ以上木が大きくならないと勘違いしている方もいますが、そんなことはありません。 主幹を切り戻してもその下の芽がまた伸びるので、 その芽吹いた枝が徒長枝になり、上に伸びます。 真っ直ぐにしたければ、支柱で誘引して上に伸ばすと良いです。 枝垂れ梅などは枝が横から下に垂れるように伸びる性質ですが、それを支柱をつけて誘引することで、樹高を大きくしていくことができます。 不要な徒長枝は生え際で切ります。 不要な徒長枝とは、主幹や主枝、亜主枝にしない枝です。 そのまんまですね。 どうして不要かというと、まず立ち上がる徒長枝が多いと日陰を作るだけなので邪魔。 樹形が不恰好になるし、樹形が大ぶりになる。 徒長枝の生長に栄養を使われたら樹勢の無駄遣いになります。 そのような徒長枝は生え際で切ります。間引き剪定です。 このように、剪定の第一目的は「日当たり・風通しの改善」です。 次に切るときの注意点。 花芽を気にしましょう。 剪定の強弱は樹勢の強弱に繋がります。 春に花咲く花木のほとんどは、冬の終わりにはすでに花芽が枝にあります。 当然ですが、花芽がついた枝を切れば花が減ります。
    多少、花を減らしても「日当たり・風通しの改善」の改善をするべき、大きく茂りすぎた木は切ります。 その加減は、良い加減。適当で良い、お願いします。 強剪定、とは、伸びた長い枝を深い位置で切り戻す剪定。 強剪定をするとまた強い枝が伸びて樹勢も強くなります。 弱剪定、とは、伸びた枝の枝先から少しだけ切り戻す剪定です。 樹勢が強いと木の生長に勢いがつき、枝が長く伸びて葉もよく茂ります。 反面、樹勢が強すぎると花や果実はつかなくなります。 大きく育つのを嫌がって、強剪定ばかりしていると樹勢は落ち着かないので花が咲きません。 「枝葉はよく茂って元気に育っているけれど、花が咲かないし、実がつかない。」 よくあるお問い合わせです。 たいてい、樹勢が強いのと肥料が多いから実がつかないのが原因です。 大きくならないように剪定を繰り返す。 花を咲かせるために肥料を与える。 強い剪定や肥料が多いと、樹勢が強くなり、枝が強く伸びる。 大きくならないように強い剪定をする。 これの繰り返しになって、樹勢が落ち着かずに花芽がつかなくなります。 花が咲かないし、咲いても樹勢が強くて実がならない。となるわけです。 大きくしたくなければ、間引き剪定で樹形を整えてます。 長く伸びる枝を生え際(分岐点)で長い枝の方を切り、短い枝を残すようにすることです。 参考までにさくらんぼの樹形作りのイラストを紹介します。
    イラストは二次元なので、わかりづらいですが、枝の方角は東西南北。同じ方向に伸びた枝ではないとお考えください。 枝を横に伸ばすことで樹勢を早く落ち着かせます。 日当たりを枝葉に多く当てることで、花つきや実つきをよくします。 樹種や植物によって、花芽のつく時期、花芽のつき方など異なりますので、それぞれの植物の販売ページを見てみてください。 ついでに、剪定方法も読んでいただくと理解が深まると思います。 剪定を終えたら、次回は消毒や病害虫予防についてお話をしようかなと思います。 園芸って素晴らしいです。 最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました! 苗木部 部長 高井尽(たかいつくす)
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    更新日09/13(09/06〜09/12集計)