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グニラさんとのFIKAの時間「アップルFIKAとスウェーデンのりんごの話」#02

公開日:2025/12/09 更新日:2025/12/11

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スウェーデンでは庭のりんごでジャムを作る

スウェーデンには街路にも公園にも個人の家の庭にも、りんごの木がたくさん植えられているそうです。 日本で言えば青森や長野のように、気候がりんごの木が育つのに向いているのでしょうね。 グニラさんのご実家の庭にも、何本もりんごの木が植えられていたそうです。しかも品種も数種類あったそう。 スウェーデンでは8月の終わりから9月の始めにかけてがりんごの実がなるシーズンで、その頃になるとグニラさんのお母さんは庭でFIKAや食事をする時に使うテーブルを出してきて、数名のお友達と一緒にりんごの木の下でジャム作りのための下準備作業をするのが恒例行事だったそう。 各自がピーラーを使って皮を剥き、適当な大きさに切ってテーブルの上に置いた鍋に入れ、それがいっぱいになったらお母さんはキッチンへ行き、鍋を火にかけます。 午前中から始まるこの作業は10時と15時のFIKAの時間を挟みながらのんびりとしたペースで進められ、たいてい数日間続いたそう。 こうしてできた大量のジャムやコンポートは瓶に入れて地下の貯蔵庫で保存していたとのこと。 そしてその後の一年間で、朝食のオートミールにかけたりしながら家族で消費していくのだそうです。まるで絵本の中の世界のような自給自足です。
これは数年前の写真だけれど、と言いながら、グニラさんがスマートフォンに入っていたご実家の様子を見せてくれました。 想像の上をいく素敵さで、思わず感嘆のため息が出てしまいます。
そしてこの可愛らしい小屋は案の定、ガーデンFIKA用の小屋だそうです! 私が子どもの頃はなかったんだけど、実家を引き継いだ兄の家族が30年くらい前に建てたのよ、とグニラさん。 夏から秋へ季節が移ろい始める、ちょと肌寒いかな、くらいの頃に庭を眺めながらこの小屋でFIKAするのはとてもいいのよ、と教えてくれます。 ええ、ええ、そうでしょうともそうでしょうとも!
頭を寄せ合ってスマートフォンを見ながらご実家の様子を説明してくれるグニラさんとご主人のよっちゃん

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よっちゃんとスウェーデンのりんごの思い出

グニラさんのハズバンドでカメラマンでもあるよっちゃんが、以前スウェーデンで撮影したという素晴らしい写真のプリントを何枚も持って来て見せてくれました。 その中になんと、グニラさんのご実家の庭のりんごの写真もあって、わあ!という声がみんなから上がります。 よっちゃんに、スウェーデンのりんごで何か思い出はありますか?と聞いてみると、思いもよらないエピソードが飛び出しました。 そんなにお金が潤沢にあるわけでなく常にお腹を空かせていた留学生時代のよっちゃんは、ある晩、同じような境遇の友人と連れ立って、こっそりりんごを穫りに行きました。 隠し持った袋がいっぱいになるほど、公園のりんごの木から実をもいで、これでしばらくは食いつなげると安堵していたよっちゃん。 次の朝、スウェーデン人の友人から、そのりんごはどうしたんだ?と聞かれたよっちゃんは返事に困りつつも正直に告白したところ、そんなことしなくたって、いつ穫って食べたっていいんだ、と教えられ、とても驚いたそうです。 スウェーデンではたくさんのりんごの木が公園樹としても街路樹としても植えられているので、そこにできた実は好きに穫って食べて良いのだとか。 なんとおおらかなんでしょう! 自慢できる話じゃないわよ、なんてグニラさんから突っ込まれていたよっちゃんでしたが、私はこのエピソード、なんとも微笑ましくて嫌いになれませんでした。
その後、学生時代を思い出したよっちゃんは、あの頃はカラオケもないしこうやってギターを弾ける奴の周りに集まってみんなで歌ったもんだよ、と懐かしみながら、ビートルズやボブディランを歌って聴かせてくれました。(ハーモニカまで!) 時折グニラさんも一緒に隣で口ずさむ光景は、ああきっと学生時代の二人もこんな風だったんだろうなあ、と少し目頭が熱くなるようでした。

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