【初心者向け】部屋の「格」を上げる!空間の用途に合わせた照明計画のコツ
公開日:2026/04/10 更新日:2026/05/08「リフォームで内装は綺麗になったのに、なんだか雰囲気が物足りない……」
お客様からそんな風に思われてしまう原因の多くは、実は照明にあります。
単に「明るくする」だけでなく、その部屋で「誰が、何をするか」を考えることが、プロのリフォーム提案には欠かせません。
3世代で暮らすA様邸のリビングリフォームでの出来事です。当初、担当者は「部屋の隅々まで明るい方が安心だろう」と考え、天井に高出力のシーリングライトを一つ設置するプランを提案しました。
しかし、工事後にA様から意外な言葉が漏れました。
「昼間はいいけれど、夜に家族で映画を観たり、お酒を飲んだりする時には、この光は少し『眩しすぎて』落ち着かないんです」
そこで担当者は、照明の追加提案を行いました。
メインのライトを調光(明るさを変える)機能付きにし、さらに壁際の棚には間接照明を、ソファの横には読書用のスタンドライトを配置したのです。
すると、A様は大喜び。
「夕食後はメインを少し絞って、間接照明だけにすると、まるでホテルのラウンジみたい。同じ部屋とは思えないほどリラックスできます」
照明の使い分けが、家族の団らんの質を劇的に変えた瞬間でした。
1. 「一室一灯」から「多灯分散」へ
一つの大きな照明で全てを照らそうとせず、複数の照明を組み合わせるのが基本です。
全般照明(アンビエント): 部屋全体をふんわり照らす。
作業照明(タスク): 読書、料理、勉強など、必要な場所だけを明るくする。
演出照明(アクセント): 壁の絵や観葉植物を照らし、奥行きを作る。
これらを分けることで、シーンに合わせた光の調整が可能になります。
2. 「色温度(光の色)」を使い分ける
光の色は、人の活動リズムに大きな影響を与えます。
昼白色(白っぽい光): 集中力を高める。キッチンや勉強机、書斎に最適。
電球色(オレンジ色の光): リラックス効果がある。寝室やリビングのくつろぎタイムに。
「昼間は白く、夜はオレンジ色に」と、時間帯で色を変えられる調色機能付きの器具を提案するのも非常に有効です。
3. 「光を当てる場所」を意識する
天井だけを明るくすると、視線が上に向き、足元や手元が暗く感じることがあります。
壁や天井を照らす: 間接照明で壁を照らすと、視覚的に部屋が広く感じられます。
視線の先に光を置く: 部屋に入った時に最初に目に入る場所にアクセントライトを置くと、空間の印象がぐっと良くなります。
リフォーム会社にとって、照明は「設備」ではなく「演出」です。
お客様がその部屋で過ごす「朝・昼・晩」の過ごし方をヒアリングし、それに寄り添った光を配置すること。それだけで、あなたの提案は他社とは一線を画すものになるはずです。