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読み物|「みんなと同じ」をやめたら、娘が笑うようになった話

公開日:2026/05/18 更新日:2026/05/18

世界は、地図より面白い。

こんにちは。ミニマルマップです。 お元気ですか? こちらはというと、ミニマルマップをスペインでOPENさせるためのビザ申請手続きに格闘しておりました。(目指せヨーロッパ進出!) 日本に住んでいるとあまり意識しませんが、日本のパスポートは世界最強。旅行ならビザなしで行ける国が山のようにあります。でも、「住む」「仕事をする」となると話は別。非常に厳しい審査や手続きが待ち受けています。 地図には国境の線が引かれているだけですが、現実の世界には、簡単には越えられない見えない壁があるんですよね。そんな当たり前のことを、ふうふう言いながら実感した2ヶ月でした。

日本の学校で、息を潜めていた長女

さて、少し間が空いてしまいましたが、前回お約束したテーマ。 「地図が、世界が、子どもにどう影響したか」についてお話しさせてください。 我が家には2人の娘がいますが、海外に出て一番劇的に変わったのは長女です。 実は彼女、日本で小学校に通っていた頃は、1日に3〜4回も保健室に駆け込むような「保健室登校児」でした。 学校という環境とどうしても折り合いがつかず、苦しい学校生活でした。 「みんなと同じようにすること」「足並みを揃えること」を求められる環境に、娘は息苦しさを感じていたのだと思います。 そこで私は、以前から目標にしていた「海外で暮らす」という選択を前倒しにし、思い切って日本を飛び出して、ジョージアへと移住したのです。

ハグとキスと、感情にあふれた学校

ジョージアでの学校生活は、日本のそれとは何もかもが違いました。 先生はとにかくよく笑い、生徒たちにハグとキスをします。 遠足の計画ひとつとっても、先生と親が一緒になって「あーだこーだ」と意見をぶつけ合い、時には喧嘩に発展することもあるほど(!) そこは、愛情と感情がむき出しの、とても人間くさい場所でした。 さらに、私たちはジョージアでは「外国人」です。 言葉も文化も違うのだから、みんなと同じようにできなくて当たり前。 もちろん、違いを受け入れたり歩み寄る努力は必要ですが、この「違うのが当たり前」という絶対的な前提が、娘の心をふわりと軽くしてくれたのだと思います。 日本ではあんなに学校に行くのを苦しがっていた長女が、毎朝楽しく学校に行き、夕方に迎えに行くとゲラゲラ大笑いしながら教室から飛び出すようになりました。 感情を豊かに表現するようになり、見違えるほどたくましくなっていました。

アプリではなく「一枚の地図」を見る理由

その後スペインへ移住し、娘たちの周りはさらに多国籍になりました。 ホンジュラス、モロッコ、アルジェリア、イスラエル、コロンビア。いろんな国から来た人たちと出会うようになりました。 「今日ね、ガビの親戚はスペインに暮らしてるんだって聞いたよ」 「エリザベのお母さんはリトアニアの出身なんだって」 そんな会話が食卓に出るたび、私たちはリビングに貼ってあるミニマルマップを見ます。 「エストニアって、ここか!」 「モロッコからは、海を渡ってすぐだね」 スマホの地図アプリを使えば、場所を検索するのは一瞬です。 でも、アプリの画面をスクロールするだけでは「世界全体のどこにいるのか」という距離感や繋がりが、どうしても見えづらいんです。 壁に貼られた一枚の地図は、世界全体のリアルな広さを教えてくれます。 娘たちは地図を指でなぞりながら、お友達のルーツを感じ、まだ見ぬ国へと思いを馳せているようです。

リビングから始まる、世界への第一歩

思い切って環境を変えたことで、娘の世界は大きく広がりました。 でも、いきなり国境を越えなくても、子どもの世界を広げることはできると私は信じています。 お友達のルーツに興味を持ったり、ニュースで聞いた国を探してみたり。 「ここに行ってみたいな」と、地図の上の知らない国を指差してみたり。 リビングに貼られた一枚の地図が、子どもたちにとって「広い世界への最初の窓」になってくれたら。ミニマルマップには、そんな願いも込めています。 まずはリビングから、「世界ってこんなに広いんだよ」と感じてみませんか?

【次回予告】人気のお風呂ポスターの裏話

連載コラム『地図の向こう側』、 今回も読んでいただきありがとうございました。 次回は、ミニマルマップでずっと愛されている「ひらがな・漢字のお風呂ポスター」のお話です。 今回は制作者という立場を一旦忘れて、「いちガチユーザー」としてのリアルな裏側と感動をお届けします! どうぞお楽しみに😊