セルライトという言葉はよく耳にしますが、実際にどんなものかご存じでしょうか?
たとえば脚や腕をぎゅっとつまんだときに、肌の表面がボコボコと波打つように見えることがありますよね。それがまさに「セルライト」のサインです。進行すると、太ももの裏側などでも普段から凹凸が目立つようになってしまいます。
「セルライトは潰せばなくなる」「ゴリゴリ流せばOK」といった情報もありますが、実は間違ったケアをすると、逆に悪化してしまうこともあるんです。
このコラムでは、セルライトの正体・できる原因・できやすい人の特徴、そして自宅でできる正しいケア方法まで、わかりやすくご紹介していきます。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
セルライトとは?できる原因ってなに?
セルライトとは、脂肪と老廃物が固まり、肌表面がボコボコして見える状態のことをいいます。血行不良やむくみ、肥満などが原因で悪化します。つまりセルライトとは、主に肥大化した脂肪細胞に老廃物や線維芽細胞由来の物質が絡まり、固くなった状態を指します。 セルライトは脂肪細胞が「線維化・肥大・老廃物蓄積」などを起こした状態の「現象名」またはそれら集合体の「総称」であり、「特定の細胞名」ではありません。
脂肪細胞が大きくなると、周囲の血管やリンパ管を圧迫し、老廃物や余分な水分の通り道が悪くなります。すると体はそれを「損傷」と認識し、線維芽細胞が修復のために数か月~1年ほどかけてコラーゲン繊維などを生成します。これがまるでツタのように脂肪細胞のまわりに絡みつき、結果としてボコボコと固まったセルライトを形成してしまうのです。セルライトの凹凸は、脂肪細胞が膨らんだことだけでなく、線維芽細胞が過剰反応して作った「硬い繊維質(コラーゲンなど)」が原因で固定化されてしまっている状態です。ぼこぼこの原因は主に脂肪でなく線維芽細胞であるため、ダイエットしたり、脂肪吸引をしてもセルライトが解消されないとお困りの方も多いと思います。
セルライトができる原因はいくつかあり、主に以下のような要素が関係しています。
・血行不良・リンパの滞り
・冷えや低体温
・運動不足・筋力低下
・むくみ体質・長時間の同じ姿勢
・過剰な糖質・脂質の摂取
・ホルモンバランスの乱れ
・ストレスや睡眠不足
・加齢による代謝・皮膚の弾力低下
なかでも「血液やリンパの流れが悪い状態」は、老廃物が排出されにくくなり、脂肪細胞のまわりに絡みついてセルライト化しやすくなります。また、ストレスや睡眠不足は太りやすくなるコルチゾールやグレリンといったホルモンが分泌されやすくなり、痩せホルモンであるレプチンの分泌が減るためセルライトの要因となります。
さらに、太りやすい方が特に気をつけたいのは“栄養のバランス”です。同じカロリーを摂っていても、糖質や脂質が多い食事は、脂肪細胞の肥大を招きやすく、セルライトの原因になります。たとえば、2000キロカロリーのたんぱく質中心の食事と、1500キロカロリーの糖質中心の食事では、カロリーが少なくても糖質中心の食事のほうが体脂肪として蓄積されやすいのです。
セルライトができやすい人と対策は?
セルライトは誰にでもできる可能性がありますが、特にできやすい体質・生活習慣・ホルモン状態が存在します。セルライトは一度できてしまうとなくすことは難しいため、作らない努力をすることが大切です。ここでは、セルライトができやすい人の特徴と、それを防ぐための具体的な対策についてご紹介します。
セルライトができやすい人の特徴は下記の通りです
・女性
・運動不足の人
・体温が低い人、冷え性の人
・お菓子やジュースを好む人
・睡眠時間が短い人
では、なぜこれらの特徴がセルライトの原因となるのでしょうか? ここからは、各項目について詳しく解説していきます。
【女性がセルライトができやすい理由】
一般的に、男性よりも女性の方がセルライトができやすい傾向があります。 その背景には、ホルモンバランスの違いと、皮下組織の構造的な差が関係しています。 女性ホルモンであるエストロゲンは、妊娠や出産に備えて皮下脂肪を蓄えやすくする働きがあり、特にお腹・お尻・太ももといった部位に脂肪がつきやすくなります。また、脂肪細胞を支えるコラーゲン繊維(線維隔壁)にも男女差があります。 男性の線維隔壁は縦横に走る網目状の構造となっており、脂肪の膨張を内側からしっかりと抑え込みます。 一方、女性の線維隔壁は皮膚に対して垂直(縦方向)のみに伸びており、脂肪が増えたり、妊娠中に子宮が大きくなるときに柔軟に対応できる構造となっています。この「支える網」が柔らかく、抑え込む力が弱いため、大きくなった脂肪細胞や線維化した脂肪が肌表面に押し出されやすく、セルライトとして目立ちやすくなります。
なお、男性にもセルライトはできますが、
① 表面に出にくいため「見た目では分かりづらい」こと
② 脂肪を皮下ではなく「内臓脂肪としてためやすい」体質であること
から、結果的に男女差が生じやすくなっています。
【運動不足の人がセルライトができる理由】
セルライトは脂肪と老廃物が絡まり合って肌表面にボコボコと現れる現象ですが、運動不足の人はこのセルライトができやすい傾向があります。 単純に「筋肉量が少なくて基礎代謝が低いから太りやすい」「有酸素運動で体脂肪を燃やさないから」だけではなく、筋肉量が少ないことがそのまま関係しています。筋肉は皮下脂肪の奥、土台のようにあります。これらが筋肉量がありハリのある状態だと皮下脂肪もだらっとせず、正しい位置にいることができます。そのため筋肉量がある人の方がセルライトが目立ちません。また、筋肉量が多い人は血流の流れが正常になりやすいため、セルライトの原因である老廃物が貯まりにくい体質であることも理由の一つです。
①体脂肪が燃えにくいので体脂肪が肥大化しやすい
②脂肪を支える筋力が低いのでセルライトが目立ちやすい
③血流やリンパの流れが悪く、老廃物が貯まりやすい
筋肉量が多い男性の方がセルライトができにくい理由にも通ずる部分があります。脂肪の量だけでなく、それを支え、流れを保つ「筋肉」の状態こそが、セルライトの見え方を大きく左右しているのです。
【お菓子やジュースを好む人の理由】
お菓子やジュースを好む人は、自然と脂質や糖質、塩分が過剰摂取になりやすいのです。ご飯よりもお菓子を食べたいから、同じカロリー分置き換えればOKというわけにはいきません。タンパク質中心のご飯2000キロカロリーと、脂質や糖質中心のご飯1500キロカロリーとでは、カロリーが少ないのに脂質や糖質中心のご飯の方が太りやすく、セルライトができやすくなります。タンパク質は体内で消化する際にエネルギーを使うため、そもそも2000キロカロリー摂取してもエネルギーとして残るのは1500キロカロリー程度になります。脂質は消化に必要なエネルギーがほとんど必要ないため、そのまま吸収されてしまいます。それに加え、糖質や脂質はインスリン値を上昇させるため、エネルギーを皮下脂肪に蓄えやすくなります。
また、糖の摂りすぎはコラーゲンの破壊に繋がります。余ったブドウ糖は、血液や組織内のコラーゲンと結びつき、老化を促す成分がでます。そうなると真皮層のコラーゲンは固くなり、脂肪の膨張に対して柔軟に広がることができなくなるためセルライトが目立つようになります。 また、脂肪細胞が炎症状態になりリンパの流れがつまりやすくなったり、血液やリンパ液がどろどろになったり、悪玉菌が増え代謝が悪くなることも原因に挙げられます。
① 脂肪細胞が肥大しやすく、タンパク質やビタミンに比べ太りやすい
②コラーゲンが劣化し、肌の弾力が失われる
③血液・リンパの流れが悪化し、老廃物が排出されにくくなる
脂質や糖質は高血圧になる原因にも繋がるため、健康面でのリスクも大きいのです。セルライト予防が健康維持に繋がります。
【体温が低い人、冷え性の人がセルライトができやすい理由】
体が冷えている人は、分かりやすいところで血液循環が悪いことが特徴のひとつです。血液循環が悪い人は老廃物が貯まりやすいだけでなく、太りやすいというデメリットがあります。脂肪を燃焼してエネルギーを生成する細胞ミトコンドリアは、酸素と脂肪酸を餌にエネルギーを生み出します。血流が悪いと運ばれる酸素量も減るため、脂肪燃焼が鈍くなるのです。また、ミトコンドリアは体温が36.5〜37.0℃あたりで最も活発に働くとされていますので、エサ不足と活動力低下のダブルパンチなのです。
また、体温が低い人は体内酵素の働きが非常に弱まります。酵素には様々な種類があり、「脂肪燃焼しやすくする」、「老廃物の排出を促す」、「コラーゲンの分解と再構築を助ける」といった働きをするため、セルライトができてしまう原因に非常に関係があります。
①血流やリンパの流れが悪く、老廃物が貯まりやすい
②ミトコンドリアの活動量が落ち、太りやすくなる
③酵素の働きが弱まり、線維芽細胞が脂肪に絡みやすくなる
体温が1度低いだけで、酵素の働きは50%ほど弱まり、基礎代謝は約10%ほど下がり、血流量は最大30%も減ってしまいます。
【睡眠時間が短い人がセルライトができやすい理由と対策】
睡眠時間が短い人もセルライトが目立ちやすくなります。睡眠時間が短くなると脂肪分解、代謝を促すホルモンの分泌が減ります。7時間睡眠が最も理想的で、それよりも短くなると7時間睡眠に比べて太りやすくなるデータがあります。また、食欲を抑えるホルモンが減り、食欲を促進させるホルモンが増えてしまうのです。
また、副交感神経が働きにくくなり、血液循環が悪くなります。老廃物がたまり、セルライトの原因となります。 睡眠時間が短いことで線維芽細胞の修復時間が短くなり、古い細胞が残り、肌の弾力が損なわれるためセルライトが目立つようになります。
①痩せホルモンが低下して脂肪細胞が大きくなりやすい
②血液循環が悪くなり老廃物がたまりやすい
③線維芽細胞が古くなり、脂肪細胞を抑え込みにくくなる。
睡眠は、美容と代謝の土台を整える基本習慣です。セルライト予防のためにも、毎日の睡眠をおろそかにせず、まずは質と時間を見直してみることが大切です。
セルライトができたらどうやってなくす?
セルライトは一度できると自然に消えることは難しく、見た目の変化を感じるまでに時間がかかります。しかし、日々の習慣や正しいアプローチを継続することで、目立たなくすることは十分に可能です。この章では、まずご自身でできるセルライト対策、そして美容機器による効果的なケアについて詳しくご紹介します。
【自宅でできるセルライトをなくす方法】
セルライトをなくすには、蓄積した脂肪を分解し、老廃物を排出しやすくすることが鍵です。セルライトは単なる脂肪ではなく、血行不良や老廃物の滞留、むくみ、コラーゲンの劣化が重なってできた複合的な組織変性です。そのため、「代謝・血流・排出」の改善を同時に進めることが、根本的な解消につながります。 まず自宅でできるのは入浴による深部加温とマッサージによる流し出しです。体をしっかり温めることで、血流が良くなり、脂肪分解を促す酵素(リパーゼ)が活性化されます。そのうえで、リンパに沿ったやさしいマッサージを行うと、脂肪細胞のまわりにたまった老廃物が流れやすくなり、皮膚表面のボコボコが目立ちにくくなっていきます。力任せに押しつぶすのではなく、血管やリンパ管を傷つけない“なでるような刺激”が効果的です。
「セルライトを潰す」という発想には要注意です。 強い力で潰すと組織が炎症を起こし、逆にコラーゲンが硬化してさらに凸凹が悪化する可能性があります。セルライトは壊すのではなく、「流して出す」ことが必要です。
また、ストレッチや軽い筋トレで筋肉を動かすと、ポンプのように血液とリンパの流れが促進され、脂肪燃焼が進みます。さらに、筋肉がつくことで皮膚のたるみが減り、セルライトも目立ちにくくなります。
新しいセルライトの原因を作らないため、セルライトをなくす過程で必要な栄養を補給できるよう、睡眠や食生活、運動にも着目を忘れないようにしましょう。
【エステで解決できるセルライトをなくす方法】
セルライトを効率よくなくしたい場合、専門機器を用いたエステの施術は非常に有効です。セルライトは脂肪だけでなく、コラーゲンの繊維化や老廃物の蓄積などが関係しているため、手技だけではアプローチが難しい深部組織に、機器を使って脂肪・老廃物・線維化の三つの層に直接刺激を与えることができる点が大きなメリットです。
ラジオ波(RF)は体内深部を温め、血流とリンパの循環を促進しながら、線維芽細胞を活性化させて新しいコラーゲンを生成します。体脂肪に絡みついた老廃物を流し、ボコボコの原因を取り除きます。この過程で、硬くなったコラーゲン繊維が徐々に再構築され、セルライトの原因となる“線維化”をやわらかく整える効果が期待できます。
吸引マッサージは、肌と皮下組織を引き上げて揉みほぐす施術です。これにより、リンパや血流の流れを促進し、セルライトの原因物質を排出しやすくします。人の手では届かない深部への刺激を加えることができ、老廃物の蓄積による凸凹感の改善に向いています。吸引力の強いマシンを使えば、筋肉層も動かすことができるため、脂肪を支えるベースとなる筋肉をほぐすこともできます。吸引はセルライトを潰すのではなく、流すイメージです。
キャビテーションは、脂肪細胞に特定の周波数の超音波を照射することで、細胞膜に微細な振動を与え、内容物を液状化・排出しやすくする施術です。脂肪細胞そのものの数を減らすわけではありませんが、脂肪細胞内の中性脂肪や老廃物を外に出すサポートをします。脂肪が肥大化することによるセルライトが作られる原因を解消し、隙間をつくることでリンパの流れも良くなります。ただし、セルライト化した脂肪には上から1方向のみにアプローチするキャビテーションの超音波は届きにくくなります。セルライトには螺旋型に超音波を出し、上からだけではなく横からも超音波が入り込んでくる螺旋型超音波を採用しているキャビテーションがおすすめです。キャビテーションの硬くなったセルライトや深部の脂肪層への作用効率が高いため、セルライトケアに特化したマシンとして導入されているエステも増えています。
日々のセルフケアでもセルライトは改善可能です。即効性よりも「毎日継続できるか」が成功のカギとなります。温める・流す・動かす・補う、この4つを自宅で意識して続けてみてください
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