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永遠の定番。イタリア名作ブルゾン「VALSTARINO」

公開日:2025/12/15 更新日:2025/12/18
VALSTARINO(ヴァルスタリーノ)は、ミリタリー由来の機能服を街で着られる「上品な日常着」へと昇華させた、VALSTARの象徴的ブルゾンです。 公式では、そのルーツを1927年に米陸軍航空隊(USAAC)向け夏用ジャケットとして設計・支給された、「A-1 フライトジャケット」に求め、このA-1を再解釈することで、ミリタリーウェアをスポーティかつカジュアルに民間向けへ翻案した先駆けである、と位置付けています。

A-1由来の無駄のない構造が上品さに直結

公式が説明するオリジナルA-1は、目的が明確なシンプル設計。 フロントはボタン仕様で、襟・袖口はリブニット、そしてボタン留めのポケットを備え、狭いコックピット内でも動きやすいようスリムで高いアームホールで設計されていました。 VALSTARINOはこの思想を【街着として成立するバランス】に置き換えたモデル。

ゴートスエードが定番として強い理由

このモデルが多素材で展開される中でも、特に今回取り上げているゴートスエードは、VALSTARINOを象徴する素材のひとつとして紹介されています。 理由は明確で、柔らかさ・伸び(弾性)・通気性のバランスが最適だからです。さらに、革はトスカーナの著名タンナー由来で、約0.5〜0.6mmの理想的な厚みへプレスし、深く濃い発色へと鞣される、と具体的に語られています。 しなやかで美しく、立体感のある質感がとてもエレガントなスエードなので、「定番」として受け入れられています。

実は【作り込み】が徹底している

製造工程もかなり踏み込んでいて、VALSTARINOはパーツ数が多く、最大で約20の要素(大きな背面パネルや細かなポケット含む)で構成されていると公式で説明しています。 裁断は1着あたり最大60分かかる場合があり、その後の組み立ては工程・機械・道具を跨ぎながら最大8時間に及ぶこともある、としています。 さらにボタンホールのような細部は手縫い。そして難所として、スエードを襟・袖口・裾のリブに縫い込む工程は、伸縮素材ゆえテンション配分を誤ると波打ちや変形が出るため、均一に配する技術が必要だと明言されており、熟練した職人たちによって作られていることが分かります。 “ただの定番”ではなく、【定番であり続けるための手間が設計されている】といっても良いでしょう。

「永遠の定番」

VALSTARINO(ヴァルスタリーノ)は、流行やスペックで語られるブルゾンではなく、着る人のスタイルに自然と馴染み、長く使われることを前提に作られた一着。 素材や作りの良さだけを主張するのではなく、コーディネート全体を引き立てる脇役に徹する。そのような印象をもっています。そのバランス感覚こそが、時代を超えて評価され続ける理由と言えるのではないでしょうか。

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