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MOONLOID
トピックス
ニューオールドクラシック | Olde Homesteader
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ニューオールドクラシック | Olde Homesteader
ニューオールドクラシック | Olde Homesteader
公開日:2026/05/27 更新日:2026/05/28
普段着の一張羅をコンセプトとする僕たちMOONLOIDにとって、その考えを最も体現しているブランドのひとつが、Olde Homesteaderのアンダーシャツです。 長年にわたり提案し続けてきたアイテムであり、すでにご愛用いただいているお客様も少なくありません。そして何より、スタッフの中にも愛用者が多い。 実際に袖を通してみないと、この良さのすべてをお伝えするのは難しい。けれど、なぜこれほどまでに僕たちが惹かれているのか。その理由を知ることで、少しでも「一度着てみたい」と感じていただけるのではないかと思います。 今回はそこに焦点を当てながら、その魅力を探っていこうと思います。
Olde Homesteaderについて
Olde Homesteaderは、半世紀以上前のアメリカで作られていたデッドストックのトランクスをきっかけに生まれたブランドです。 よくできたシャツのような丁寧さと、美しいラウンジウェアのようなリラックス感。肌に近い日用品でありながら、着る人の暮らしにそっと寄り添うものづくりを続けています。 使用するのは、兵庫県西脇市でつくられる播州織の生地。自然な環境でゆっくりと織り上げられた素朴で柔らかな風合いに、長い歴史を持つ織物産地の技術が込められています。 スウェットシャツやTシャツが時代とともに外着として定着していった一方で、アンダーシャツは肌着本来の役割を担いながら、時代の変化の中で独自の進化を遂げてきました。 Olde Homesteaderは、そうした背景を踏まえ、過去の時代を生きた人々の息遣いを感じるアンダーシャツを、現代の日常に向けて提案しています。 Olde Homesteaderのシャツを語るうえで、まず触れておきたいのが生地の違いです。 今回ご紹介するのは、INTERLOCKとRUSTIC JERSEY。 INTERLOCKは、なめらかな肌触りと適度な肉感、伸縮性、そして型崩れしにくい安定感を備えた編地。かつては軍用のアンダーウェアにも採用されていた背景を持ち、肌着としての実用性を感じさせる素材です。 一方のRUSTIC JERSEYは、リサイクルコットンを使用した薄手の生地。さらっとした肌触りと軽い着心地があり、色合いや風合いにも独特の表情があります。 どちらも無地の半袖Tシャツでありながら、着たときの印象は大きく異なります。 きちんと整った印象で、インナーとしても一枚着としても頼れるINTERLOCK。軽く、涼しく、少しラフな空気を持つRUSTIC JERSEY。 どちらが優れているという話ではありません。 同じOlde HomesteaderのTシャツでも、生地が変わるだけで、肌触り、見え方、着たくなる場面まで変わってくる。 ここからは、それぞれの特徴をもう少し深く見ていきます。
INTERLOCK
INTERLOCKは、なめらかな肌触りと適度な肉感、伸縮性、そして型崩れしにくい安定感を備えた編地です。 肌に触れたときのやわらかさがありながら、ただ柔らかいだけではない。着たときに生地がだらっと逃げず、きちんと身体に沿ってくれるような安心感があります。 アンダーシャツとしての快適さを持ちながら、一枚で着ても頼りなく見えにくい。そのバランスの良さが、INTERLOCKの大きな魅力です。 ◆肌にあたる部分は全面フラットシーマ 肌にあたる縫製部分には、全面的にフラットシーマを採用しています。 フラットシーマとは、4本または5本の針と6本の糸を使い、2枚の生地を縫い合わせる縫製技法のこと。縫い目が平らに仕上がることから、フラットシーマと呼ばれています。 縫い代の凹凸が出にくいため、肌に当たったときの違和感が少ない。アンダーシャツとして長時間着るうえで、この肌あたりの良さはとても大きなポイントです。 さらに、首後ろの縫い目にもひと工夫があります。 一般的には首の後ろに縫い目がくることも多いですが、Olde Homesteaderでは、よりストレスを感じやすい首後ろの中心を避けるように縫製ラインを湾曲させています。肌に直接当たる部分をできるだけ少なくするための、細やかな配慮です。 そしてフラットシーマは、肌あたりの良さだけでなく、縫製としての頑丈さも特徴のひとつ。 ただ、このINTERLOCKのタフさを支えているディテールは、それだけではありません。 ◆特にヨレやすい首裏は二重に 着脱の際に伸縮を繰り返す首まわりは、Tシャツの中でも特にヨレやすい部分です。 Olde Homesteaderでは、ここにヴィンテージのディテールを再現し、生地を二重にして覆いかぶせるように縫製しています。 ヴィンテージの再現というと、どうしても見た目の雰囲気や装飾的な意味合いで語られることもあります。けれど、このディテールは現代の生活においても非常に理にかなっています。 一般的なTシャツでここまで作り込むものは多くありません。ですが、肌に一番近いアンダーウェアだからこそ、着心地だけでなく、長く着るための強さにもきちんと目が向けられている。 こうした本質的なディテールこそが、Olde Homesteaderの魅力だと思います。
◆袖口と裾のリブ ここまで見てくると、当然のように工夫されているであろう袖口と裾のリブ。ここには、あぜ編みが採用されています。 あぜ編みは、ニットなどでも使われる編み方で、表面に凹凸のある立体的な表情と、ふっくらとした質感が特徴です。伸縮性もあるため、身体に対して無理なくフィットし、袖口や裾の収まりを整えてくれます。 一見すると締め付けが強そうにも見えますが、実際に着てみるとその加減が絶妙。しっかり留まるのに窮屈さは少なく、肌が痒くなるような違和感も感じにくいです。 さらに裾の部分をよく見ると、身頃の内側に弧を描くように入り込んでいるのが分かります。これはタックインしたときにもたつきにくくするための工夫。 一枚で着ることも想定されていますが、あくまでベースはアンダーウェアなのだと感じさせてくれるディテールです。 ◆脇下のガゼットと垂直に付けられた袖 脇下には、クライミングパンツを思わせるガゼットが取り付けられています。 このガゼットがあることで、腕や肩まわりの動きに対して生地がスムーズについてきてくれる。アンダーウェアとしての着心地を考えるうえで、かなり重要なディテールです。 さらに特徴的なのが、身頃に対して垂直に取り付けられた袖。 垂直に袖を付けることで、構造上、袖丈よりも肩幅が大きくなります。着たときには、ドロップショルダーのように肩がしっかり落ちるバランスです。 ただ、これも単なるデザインではありません。 肩幅を広く設定することで、より多くの人の体型に馴染みやすくする。そして着ていくうちに、生地がその人の肩の形に合わせて少しずつ馴染んでいく。 一般的なセットインスリーブの袖付けとは異なる、この独特なつくり。そこには、長く愛用してもらうことを前提にしたパターンの意図を感じます。
実際に着てみて思うこと
僕自身、半袖はまだ持っていないのですが、長袖のINTERLOCKを愛用しています。 柔らかいのはもちろんそうなのですが、その柔らかさが生活の中で邪魔をしない気持ちよさなんです。良い意味で、着ていることを忘れさせてくれるような感覚があります。 着ていくごとに、身体へのフィット感も増していきます。だからなのか、身体の動きに対して、生地の動きも自然についてくるようになる。 あとは、生地の肉感や縫製の仕様も相まって、とにかく型崩れしにくい。 風合いは出る。けれど、服としての形が崩れていく感じはほとんどない。 だから、扱いに気を遣いすぎる必要がありません。それもまた、自然に手に取りたくなってしまう理由のひとつです。
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RUSTIC JERSEY
INTERLOCKが、なめらかさと安定感を持った編地だとすれば、RUSTIC JERSEYはもう少し素朴で、風合いのある生地です。 使用しているのは、リサイクルコットン。中でも、超長綿であるスーピマコットンの規格に満たなかった繊維長の短い綿、いわゆる落ち綿を使って仕上げられています。 落ち綿は、均一な糸を作るうえでは扱いにくい素材です。けれど、その繊維の短さや不均一さが糸に自然なムラを生み、編地に独特の凹凸や表情を与えてくれます。 RUSTIC JERSEYという名前の通り、きれいに整いすぎていない素朴さがある。 さらっとした肌触りと軽い着心地がありながら、生地にはどこか奥行きのある表情があります。 ◆もとはタンクトップしかなかった RUSTIC JERSEYのLIGHT WEIGHT生地は、もともとタンクトップのみの展開でした。 ただ、この素晴らしい生地でTシャツがあったら。 そう考え、Olde Homesteader側に同じ生地でTシャツを作れないかと打診したのが、何を隠そう僕たちMOONLOIDでした。 それが今では、通常ラインとして根付いている。 手前味噌ではありますが、この生地の素晴らしさをより多くの方に知っていただけるようになったことは、作り手とお客様のあいだをつなぐ立場として、非常に喜ばしいことだと思っています。 ◆タンクトップ→Tシャツへ タンクトップをベースにTシャツを作る。 言葉にすると簡単ですが、単に袖を付ければいいというわけではありません。 なぜなら、タンクトップのパターンや縫製は、あくまでタンクトップとして成立するために設計されたものだからです。それをそのままTシャツに当てはめても、同じように良いものになるとは限りません。 実際、このRUSTIC JERSEYのTシャツは、パターン設計から縫製に至るまで、Tシャツとしての着心地やバランスに合わせて見直されています。 そこに感じるのは、作り手としてより良いものを求め続ける姿勢です。 すでにあるものを少し変えるだけではなく、きちんと作り直す。簡単なようでいて、大量生産が当たり前になった現代では、決して当たり前ではないことだと思います。 そうした探求心を一貫して持ち続けているところにも、Olde Homesteaderというブランドの魅力があります。
◆シンプルがゆえに素材の良さが際立つ INTERLOCKに比べると、全体の作りはよりアンダーウェアらしいシンプルな構成。 でも、これが良いんです。 ネックにはリブが付かず、首元の開きは適度に広め。この加減が絶妙です。一枚で着たときにもだらしなく見えないし、首が詰まったようにも見えない。 そして、適度に着古したようなユルさのある風合い。 これは、落ち綿を使ったLIGHT WEIGHTの生地だからこそ生まれるものであり、決して偶然ではありません。新品の状態でこの雰囲気があるのだから、着込んでいったときにさらに風合いが高まっていくことは、容易に想像できます。 スーピマコットンを使用したTシャツ自体は、昨今さまざまなブランドからリリースされています。ただ、それが本当に素材の良さを活かしたものになっているかどうかは、正直なところ疑問に感じるものもあります。 ですが、このTシャツはもともとタンクトップ。つまり、インナーウェアを出発点にしています。 だからこそ、素材選びには肌に触れることの意味や大切さがきちんと反映されている。その考え方が、そのままTシャツにも活かされているわけです。 作りはごくシンプルでいい。 下手にいじる必要がない。 むしろ余計なものを足さないことで、この生地の良さが際立つのです。 ◆入門編として 価格はアンダー1万円。安いかと言われれば、決してそうではありません。 けれど、そこにあるものづくりの背景、完成度、そして着る人にとって思い入れのある一着になってほしいという気持ちまで含めて考えると、十分に納得できる価値があるように思います。 ここまで読んで、少し手に取ってみようかなと思った方へ。 Olde Homesteaderの魅力を知る最初の一枚として、このモデルはとてもおすすめです。 実際に着てみれば「あの時言っていたのはこういうことだったのか」と感じていただけるはず。そしてきっと、Olde Homesteaderというブランドをもっと知りたくなると思います。
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まずは一枚、着ればわかる。
ここまで、Olde Homesteaderのアンダーシャツについて、その背景や生地、作りの魅力をお伝えしてきました。 けれど、やはり最後に行き着くのは、実際に袖を通したときの感覚です。 芸術品のような作りでありながら、飾っておきたくなるような大それたものではない。 むしろ、身近にあって、すぐに手に取れる存在。 着て、洗って、また着る。 その繰り返しの中で少しずつ愛着が増し、自分の生活に切っても切れないものになっていく。 目立つようなアイコンがある服ではありません。 でもだからこそ、時代に流されない普遍性がある。 普段着の一張羅をコンセプトに掲げる僕たちにとって、Olde Homesteaderは必要不可欠なブランドであり、今後もそれはきっと変わることはありません。 まずは一枚、着てみてください。 ここまでお伝えしてきたことの意味を、きっと感じていただけるはずです。