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【特集】奥深いシルクの世界へようこそ

公開日:2025/09/26 更新日:2025/10/02
合成繊維主体のなか、シルクというだけでも大変貴重なものとなっておりますが、今回はシルクの中でも少しレア素材をご紹介いたします。

生皮苧(きびそ)とは!

生皮苧(きびそ)なるものをご存じでしょうか。 生皮苧はお蚕さまが最初にお出しになる糸で、繭の外壁にあたるところです。 逆に繭から糸を引くときは、最初の方の糸(全体の約3%)となります。 外壁部分ですので太さや硬さも均一ではないため、長年シルクの品質的には跳ねられていた部分となります。 しかし、近年、そういった野趣的なもの好みや、むしろ全体の3%しかなく貴重なのでは?といった価値観により、 一挙に見直されている部分です。 太い、固いといっても、シルクの通常の正絹では落とされてしまうシルクの保湿成分であるセリシンが多く含まれていて、なんだかしっとりな手触りです。 人の手で精錬が届かない、お蚕さまの天然の「自然布」ともいえる、ランダムな糸の風合いが素敵な貴重な織物となっています。 やはり、紬系のお着物がマッチしますね。 柄はなく、織の濃淡での表現ですので、末永くお楽しみいただけるのではと思います。
  • きびその帯は紬系がマッチするとは思うのですが、 シックな訪問着をカジュアルダウンした形です。 その場合は、半衿も遊びたいところでは!? こちらの墨流し、おすすめですー

    いろいろなお蚕さま

    繭をつくるお蚕は種類があり、よく知られている桑を食べるお蚕さまだけではありません。 栗の葉を食べるお蚕さまもいらっしゃって、栗の繭は野生のものをとることが多いらしく、とても貴重で、風合いも独特です。 栗繭は独特な形から「透かし俵」と呼ばれる繭、かわいいのでぜひ検索してみてください。 また、おびやでも入荷されることのある人気の タッサーシルク こちらのお蚕、何の葉っぱを食するかご存じですか? インド由来のシルクではありますが、なんと 沙羅双樹 日本では生息しない沙羅双樹はなんだかおとぎの国の木かというイメージがありましたが、それをたべるお蚕さまがいるんですね。 なんだかありがたさが増すような、、笑 おびやではそんな「栗繭」の帯を入荷しています。どんなコーデをされますでしょうか

    最高のシルクと言われるシルク

    戦前に日本政府の政策としてブラジルへの移民事業が行われました。 ブラジルへ渡った人々が現地を開拓し、ブラジルの方々と共に作り上げたのが現在「ブラタクシルク」といわれる ブラジル拓殖組合を母体とする「ブラタク(BRATAC)社」が作り出すシルクなのです。 かつては数十社あった組合に属する会社も数が減り、「ブラタク(BRATAC)社」に統合されたとのことです。 この貴重な糸は、 細くて、均一で、強い ブラタクシルクが使われている帯を2本ご紹介いたします。 なお、ブラジルでの生糸産業の衰退は、 後継者不足、もあるのですが、温暖化による桑などのお蚕のえさの不足、だそうです。 糸が細いのでとても薄いですが、みっしりしっかりしています。 素晴らしい素材、そして技術。是非一度お手に取ってみていただきたいなとおもいます

    紙って大丈夫?

    織物は経糸と横糸があり、違う素材を組み合わせたりもします。 シルクと木綿、ウールなどの混は洋服でもよくあわせられるとおもいます(その場合は糸をより合わせたり、素材自体を合成しちゃったりもあります) 着物の手仕事の世界では、自然にある素材を紡いで糸にして織っていきますが、その時に「紙」と書かれるもの、ありますよね。 紙、すなわち「木」の繊維。 紙と聞くと水で破れるのではと心配になりますが、折り込まれている「紙」はまったく心配ございませんので大丈夫です。 シルクだけではない、また自然布だけではない、さっぱりと味のあるした風合いで、しかもあつかいやすさがファンの多い帯となります。

    その他初秋のおでかけでおススメアイテム

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