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建築だけじゃない。写真に刻まれたコルビュジエ

公開日:2025/09/10
ル・コルビュジエが残した建築や絵画の影に、常に「写真」があった。 この一冊は、建築家としてだけではなく、カメラを手にした彼の姿を追うもの。
設計図や模型と並んで写る彼のポートレート。写真は単なる記録を超えて、思想を伝える手段でもあったのだと思う。
色彩の実験やコラージュの断片。ここには建築家というより、むしろ画家や編集者の目線が見える。
愛用していたカメラの数々。どんな風に覗き込み、どんな距離で世界を切り取っていたのか。ページをめくると、彼の視点が追体験できる。
コンクリートの建築に射し込む光や、剥き出しの壁に置かれた色彩。写真だからこそ見えてくるコルビュジエの建築がある。 この本を手にしたときに感じたのは「建築の作品集」ではなく「思考の記録」だということ。 ページの間に散りばめられた写真やメモからは、ひとりの人間がどう世界を見ていたかが滲み出ている。 暮らしに持ち込む建築本としても、写真集としても、手元に置きたい一冊だ。