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ダイナーのラフさを、日常のスタンダードに。

公開日:2026/02/13 更新日:2026/02/15
作家ものの繊細な器も美しいけれど、毎日の食事で気を使ってばかりいるのは疲れてしまう。 長崎県・波佐見焼のブランド「HASAMI」が作るこのオーバルプレートは、器というよりも、 アメリカの大衆食堂(ダイナー)で雑に重ねられているような、タフで実用的な「道具」の顔をしている。 買ってきたパンと、ざっくり盛ったサラダ。 そういう飾らないメニューをポンと乗せるだけで、不思議と絵になってしまう頼もしさがある。
27.5cmというサイズは、ワンプレートの食事にちょうどいい余白が生まれる大きさ。 縁(リム)がしっかり立ち上がっているから、ドレッシングやソースがこぼれにくく、フォークですくいやすい。 ただ色が良いだけでなく、「食べるための道具」としての機能が徹底的に考え抜かれている。 手に持った時の厚みと適度な重さも、華奢な皿にはない安心感があっていい。
カラーバリエーションは、どこか古いおもちゃや、工業製品の塗料を思わせる独特の発色。 ミリタリーやヴィンテージの無骨な家具に囲まれた空間に、あえてこの色を放り込む。 その計算された「ハズし」が、食卓の空気をぐっと軽くしてくれる。 几帳面に同じ色で揃えるより、バラバラの色を適当に選んで使うくらいが格好いい。
そして、HASAMIのプロダクトといえば、この見事なスタッキング(重ねやすさ)。 食器棚に重ねて収まった時の、ピシッと揃う姿は、インダストリアルな機能美そのもの。 洗う時も、しまう時も、一切のストレスがない。 「割れるかもしれない」と恐る恐る扱うのではなく、毎日の生活でガシガシ使い倒す。 そういう付き合い方ができる器が、結局一番出番が多くなる。