「枕選びに悩んでいる…」そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。現在、市場にはさまざまな種類の枕があり、自分に合ったものを見つけるのは一苦労です。
しかし、枕選びは快適な睡眠環境を整えるための重要な要素です。
そこで、枕だけで800種類以上取り扱っている当店が、プロの目線で自分にぴったりの枕の選び方をとことん解説します。さらに、皆さんのニーズに合ったおすすめの枕もご紹介します。
毎日の心地よい眠りをサポートする「枕」。
まくらを選ぶ際には、素材や高さ、硬さ、形、大きさなどを考慮し、自分の睡眠スタイルや体型に合ったものを選ぶことが重要です。
こちらの記事がぴったりな枕が選べる手助けになれば幸いです。
なぜ枕が必要なの?
枕は、頭と首を支え、背骨の自然なカーブに沿った寝姿勢を保つために大切な寝具です。これにより、寝ている間も楽な姿勢を保ちやすくなり、リラックスした心地よい眠りへとつながります。
枕はご自身に合ったものを選ぶことで、快適な眠りをサポートしますが、選び方が合わないとかえって寝苦しさの原因になることもあります。枕なしのメリット・デメリットや、枕選びのポイントを紹介します!
枕の高さで選ぶ
枕選びで「高さ」は重要なポイントです。枕の高さが合っていないと、首や肩がリラックスしにくく、快適な寝姿勢を保ちにくい原因になることがあります。高すぎても低すぎても、心地よいと感じる寝姿勢を妨げてしまうかもしれません。枕の高さは好みに加え、体格や性別なども選ぶ際の基準になります。
■体格による傾向
枕の高さは体格に影響されます。一般的に、肩幅が広い方は高め、狭い方は低めの枕が合いやすいとされています。運動習慣がある方は背骨の自然なカーブに合わせるため、高めの枕を好む傾向があります。寝姿勢や首のカーブに合った枕を選ぶことで、自然な寝姿勢をサポートし、快適な眠りへとつながります。
■性別による傾向
一般的に、男性は高めの枕、女性は低めの枕を好む傾向があります。製品が沈み込んだ状態での高さが、男性の場合で2~5cm、女性は1~3cm程度が目安の一つです。これは、女性の方が首のカーブが浅い傾向にあるためと言われています。
■使い慣れた枕による傾向
今まで硬めの素材がはいった枕を長年使用していた方の場合は高め、柔らかめの素材が入った枕を長年使用していた方は低めを好む傾向があります。
■好みや感覚も大事に
同じ体型や体重でも、しっくりくる枕は人それぞれ異なります。枕の高さは個々の好みや感覚に大きく左右されるため、最も大切なのはご自身が「心地よい」と感じることを重視することです。
枕の高さを重視する方には、中素材の出し入れが可能な「高さ調整機能付き枕」がおすすめです。自分好みの高さに調整でき、違和感がある場合でも簡単に高さを調整できます。
枕の中素材で選ぶ
枕の中素材は、寝心地を決める大切なポイントです。
素材によって硬さや柔らかさ、フィット感、香り、通気性などが異なり、枕の使い心地や快適さを大きく左右します。
各素材の特徴を詳しく紹介!
■ポリエステルわた
人工繊維のわた素材。クッション性があり、枕やクッションの定番素材です。ふんわりとした柔らかさとボリューム感のある滑らかな素材なので、やわらかめの枕が好みの方におすすめです。
■羽根(フェザー)
水鳥の羽を採取して、洗浄・消臭を施した天然素材。たくさんの空気を含むため、ふんわりと包み込むような独特の触感が特徴です。
■パイプ
ストローを細かく切ったような形状をした合成樹脂で作られている素材。硬めでしっかりとした寝心地が特徴です。その他にも備長炭を練り込んだパイプやもっちり柔らかいパイプもあります。
備長炭パイプは、合成樹脂のパイプ素材に備長炭を練りこんだ特殊なパイプ素材。硬めでゴツゴツした寝心地が特徴です。
低反発パイプは、もっちりソフトタッチな柔らかいパイプ素材。従来のパイプの硬めの寝ごこちと違い、適度な柔軟性と反発力により、枕が寝姿勢にフィットしてくれます。
■そばがら(そば殻)
そばの実の殻を乾燥させた、日本の気候に適した伝統的な素材です。通気性と吸湿性に優れており、熱や湿気がこもりにくく、さらっとした使い心地が特徴です。
■ウレタン(低反発)
まるでマシュマロのようなスポンジ状の素材です。ゆっくり沈み、ゆっくり戻る、独特の触り心地です。元々は、NASAのスペースシャトルの宇宙飛行士のために開発されました。
■ラテックス(高反発)
ラテックスとは、ゴムの木から採った樹液を加工した天然素材です。
弾力性と高反発性があり、しっかりと首もとを支える弾力性を保ちながら、ふんわり柔らかな感触を実現しています。独特のフィット感があります。
■ビーズ素材
発泡スチロールを0.5mm程の小さい粒状にした超極小マイクロビーズ素材。
ビーズの高い流動性により、体型や寝姿勢に合わせて枕の形状が頭にフィットしてくれます。外生地やカバーの伸縮性によって、柔らかい寝心地からしっかり安定した寝心地まで自由自在です。
■ミニボール
穴が開いている直径1cmほどのプラスチックボール素材。パイプ素材と比較してゴツゴツ感が強いですが、柔軟性とクッション性もあります。
■ひのき(ヒノキ)
ひのき独特の爽やかな香りで、リラックスした気分にさせてくれる天然素材です。古くから抗菌・防虫の性質があることでも知られています。吸湿性や通気性が良く夏場でも蒸れにくく、快適に使用できます。硬めの寝心地です。
■メッシュ
三次元スプリング構造体とも呼ばれるこの素材は、抜群の通気性が特徴です。熱や湿気がこもりにくく、さらりとした使い心地を保ちます。速乾性にも優れ、お手入れが簡単な点も魅力です。軽量で扱いやすく、季節を問わず快適な眠りをサポートします。
枕のサイズで選ぶ
枕の大きさは体型や好みによって異なります。一般的なサイズは43×63cmで、これを基準に、35×55cm(小さめ)、50×70cm(大きめ)、子供用の29×40cm、横長の43×120cmなどがあります。用途に合わせて選びましょう。
■43×63cm(標準サイズ)
標準的なサイズです。
一般的に日本のお布団にもピッタリで、人間の肩幅と枕の横幅が同じになるサイズです。標準的な枕の大きさは、市販されている枕カバーの種類も豊富で、男女ともにお使いいただけます。
■35×55cm(小さめサイズ)
標準的なサイズより一回り小さくなります。
昔の枕はこのサイズが主流でした。コンパクトなサイズで、お子さまや女性におすすめです。
■50×70cm(大きめサイズ)
標準的なサイズより一回り大きくなります。
ゆったりと余裕のあるサイズで、ホテルなどでもよく使われているサイズです。ゆったりワイドなサイズなので、包まれて眠れるような寝心地になります。
■43×120cm(横長・ダブルサイズ)
2人用の枕サイズ。
頻繁に寝返りをする方に特におすすめです。最近ではこの大きな枕を一人で使う方も増えています。
■29×40cm(ジュニアサイズ)
ジュニアサイズです。
お子さまにおすすめです。市販のジュニアサイズ枕カバーはこのサイズになります。
枕の形で選ぶ
枕と言ってもその形状・カタチは様々。
昔からある一般的な形状の他にも、くぼみタイプ・波(ウェーブ)型・ハート形・肩までサポートタイプ・ユニット(分割)タイプなど、たくさんの種類があるので、自分にあったタイプをみつけましょう。
■ 標準タイプ
素材をそのまま袋に詰め込んだ、中央部が一番高くなるオーソドックスなタイプです。ほとんどの枕はこの形状で、中素材や枕カバーの種類が豊富な点が魅力ですが、選択肢が多いぶん自分に合うものを探すのが難しい場合もあります。
■ くぼみタイプ
中央部分がくぼんだドーナツ状の枕です。くぼみに頭がおさまることで、寝ている間の頭の位置が安定しやすいのが特徴です。一方で、くぼみの位置や深さが固定されているため、体格によってはフィットしない場合もあります。
■ 波(ウェーブ)型タイプ
横から見ると波のような曲線になっている形状です。低反発素材の枕に多く見られ、首もと部分をしっかり支えるように設計されています。一般的な平らな枕に慣れている方は、使い始めに違和感を覚えることも。また、ウェーブの高さが体に合わないと、かえって心地よい寝姿勢を保ちにくくなることがあります。
■ ハート形タイプ
ハートのような、なめらかな曲線で構成された形状です。首もとの部分が浅くカーブしており、首のラインに自然にフィットしやすいのが特徴です。形状が特殊なため、サイズや素材の選択肢は限られる傾向にあります。
■ 肩までサポートタイプ
頭だけでなく肩まですっぽりと乗せられる大型のタイプです。頭から肩までの広い面積で体を支えることで、圧力が一点に集中しにくくなっているのが特徴です。一方で、枕自体が大きいためスペースを取る、使える枕カバーが限られるといった側面もあります。
■ ユニット(分割)タイプ
枕の中が複数の部屋(ユニット)に分かれており、それぞれに素材が入っているタイプです。ユニットごとに素材が分かれているため中材が偏りにくく、高さが安定します。また、中央とサイドで高さや硬さを変え、寝返りをしても快適な寝心地を保ちやすいよう設計されている枕もあります。
枕難民、枕を選ぶのが難しいと感じる方に
■オーダーメイド枕
最近は多くの商業施設や寝具店でオーダーメイド枕を取り扱っているお店が増えています。
店舗で枕に詳しい店員さんと相談しながら自分だけの枕を作ることができます。
近くにオーダーメイド枕のお店がない場合には、店舗へ行かずともインターネット上で質問するだけで、オーダーメイド枕が作ることもできます。
また、セミオーダー枕として自分で素材やカタチ高さを選んで作る枕もあります。
他にも、枕をいくつかレンタルするサービスなどもあり、実際に試して購入するという方法もあります。
こちらの記事を参考に、ぜひぴったりの枕を見つけてください。
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