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睡眠中の「機能性素材」リカバリーパジャマは本当に快適?

公開日:2026/05/07 更新日:2026/05/08

リカバリーパジャマは本当に快適?

●天然素材が、眠りのコンディションを整える。 近年、健康志向の高まりとともに「遠赤外線を発生(輻射)する素材」を使った衣類や寝具が注目されています。血流の促進や体を温める効果が期待され、冷え対策として取り入れている方も多いでしょう。しかし、その一方で、睡眠中にこうした素材を身につけることが、かえって眠りの質を下げてしまう可能性については、あまり語られていません。 人間の体は、眠りに入る際に深部体温をゆっくりと下げることで、自然な入眠を促します。これは睡眠のメカニズムにおいて非常に重要なプロセスです。しかし、遠赤外線を発生する素材は体を持続的に温める性質があるため、この「体温を下げる働き」を妨げてしまう恐れがあります。その結果、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする可能性が考えられます。
また、就寝中はコップ一杯分とも言われる汗をかきます。過度に保温性の高い素材(化学繊維)を身につけていると、体に熱や湿気がこもりやすくなり、不快感につながります。特に遠赤外線素材は“じんわり温かい”状態が続くため、知らないうちに寝苦しさを感じ、無意識に寝返りが増えるなど、睡眠の質を低下させる要因となることもあります。 さらに、睡眠は単に体を休めるだけでなく、自律神経のバランスを整える大切な時間です。過度な温熱刺激は交感神経を優位にしてしまう場合があり、リラックスすべき時間帯に体が休まりにくくなる可能性も指摘されています。 もちろん、遠赤外線素材そのものを完全に否定する必要はありません。日中の冷え対策や軽いリラックスタイムには有効に働くこともあります。しかし、「睡眠」という繊細な時間においては、過度な機能性が必ずしもプラスに働くとは限らないのです。 質の良い眠りを求めるなら、体温調節を自然にサポートしてくれる素材選びが重要です。通気性や吸湿性に優れた天然素材など、体のリズムに寄り添うアイテムを選ぶことが、快適な眠りへの近道と言えるでしょう。