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「粗挽きヘナ」とは?
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「粗挽きヘナ」とは?
「粗挽きヘナ」とは?
公開日:2025/10/08 更新日:2025/10/08
「『粗挽きヘナ』ってどうなんですか?」
ある日、このような質問を受けました。 粗挽きヘナは、沖縄近くの離島で作られています。 今回は、この粗挽きヘナについて解説していきます。 まず、分かりやすく珈琲で例えてみます。 「粗挽き珈琲」という言葉を聞いたことが あるのではないでしょうか。
実は、珈琲豆の挽き方は5段階あります。 ①極細挽き(ごくぼそびき) ②細挽き(ほそびき) ③中細挽き(ちゅうぼそびき) ④中挽き(ちゅうびき) ⑤粗挽き(あらびき) コーヒー豆を挽くのは、 コーヒーの成分を抜き出しやすくするためです。 豆を挽かなくても抽出することはできますが、 時間がかかる上に、抽出が不十分になります。 豆を粉状に細かくすることで、 お湯と接する表面積を増やし、 成分を抽出しやすくしているのです。 挽いたコーヒー豆の粒の大きさ(粒度)が、 小さく(細挽きに)なるほど、 コーヒー豆の表面積は増えます。 例えば、丸いボールを半分に切ると 切断面ができますよね。 それをまた半分に切ると、 さらに表面積が大きくなります。 このように、 粒が小さければ小さいほど、お湯との接触面も増え、 抽出効率が高くなり濃いめの味わいになります。 逆に、粒度が大きく(粗挽きに)なるほど、 抽出効率は下がり、 軽めのあっさりした味わいになります。 珈琲の細挽きは、時間をかけてゆっくりお湯を入れると、 苦味・渋味・えぐ味などが出てしまいます。 一方、粗挽きにするとお湯が浸透しにくく 抽出に時間がかかるため、 軽くすっきりとした味わいになります。 つまり、珈琲の粗挽きは 意図的に抽出を制限するするための 粉砕方法なのです。 ヘナの粗挽きと微粉砕の違いも、これと同じです。 ヘナの葉をお湯に浸けておけば、 染料はゆっくり抽出されますが、 数時間置いても薄い抽出になります。 これは珈琲の粗挽きに近いです。 一方、乾燥してパウダー状にすると 染料の抽出は早くなります。 こちらは珈琲の細挽きに近いです。 このように、粒度の大きな粗挽きでは、 染料の抽出に時間がかかります。
インド産の、80〜100メッシュ (150ミクロン程度)のヘナでは、 お湯を加えて45時間ほど熟成すると 最も濃く染まります。 ※メッシュとは、ふるいの目の細かさを指します。 メッシュの数字が大きいほど目が細かく、 粒子が小さいです。 また、ミクロンとは大きさの単位 (1/1000mm)です。 天日乾燥の場合は、 葉にある程度の水分が残っています。 これを粉砕機にかけると、 粒の大きさ(粒度)は平均170ミクロンになります。 これは、80メッシュのふるいが通る大きさです。 100メッシュのふるいにかけると、 大きな粒が通過できずに残ります。 インド産のヘナのほとんどが、このタイプです。 私のヘナパウダーコレクションの中で 最も粒が粗いのが石臼挽きのヘナで、 次に当該の粗挽きヘナです。 (他の国産、外国産ヘナは 80(170ミクロン)~ 100メッシュ(150ミクロン)です。) ちなみに、沖縄産美らヘナは 300メッシュ(45ミクロン)です。 かなりきめ細かいことが 分かっていただけるでしょうか。 この場合、6時間ほどで最も濃く染まります。 これは、パウダーの粒が細かく表面積が大きくなり、 内容成分の抽出時間が大幅に短縮されるからです。 ここで、ヘナの大きさ(粒度)を 確かめる方法をご紹介します。 ヘナ粉100gに温湯を加える量で、 粒度の細かさが分かります。 ・加える温湯が400ml以上 →粗挽きヘナ ・加える温湯が350ml →一般的なヘナ(80メッシュ) ・加える温湯が300ml →一般的なヘナ(100メッシュ) ・加える温湯が230ml →沖縄産美らヘナ(300メッシュ) 粗挽きになればなるほど、 加える温湯が多くなります。 温湯が多い分、染料が薄くなり、 白髪も薄く染まるのです。 ちなみに… インド産ヘナは、温湯を加えて 撹拌した直後は粘りがあります。 しかし、その粘りは 時間の経過とともになくなってきます。
私の実験では、インド産(80~100メッシュ)の ヘナパウダーであれば、 温湯を加えて攪拌した直後よりも、 45時間ほど熟成させた方が 30%濃く染まります。 粘りがあるときは、 染料がまだ抽出できていない状態です。 このときに、すぐに毛髪へ塗布するのは 得策ではありません。 ヘナを粗挽きにすると 染料の抽出に時間がかかるので、 ヘナペーストを作って熟成させた後、 お使いになることをオススメします。
【ヘナパウダーはお湯に溶けてはいない】
驚かれるかもしれませんが、 ヘナ粉はお湯に溶けることはありません。 超微粉のヘナ粉であっても、粗挽きであっても、 ヘナパウダーに温湯を加えても、 長時間熟成しても、それは変わりません。
こちらの写真は、 美らヘナとインド産ヘナの比較です。 左が美らヘナ(300メッシュ、45ミクロン) 右がインド産ヘナ(100メッシュ、150ミクロン) です。
拡大してよくご覧下さい。 ヘナ粉が溶けていないのが お分かりになるかと思います。 さらに拡大します。 こちらはインド産ヘナ(150ミクロン)です。 つぶつぶが肉眼で確認できます。
↓45ミクロンの美らヘナであっても、 細かいつぶつぶが見えます。
粗いヘナ粉も細かいヘナ粉も、 お湯に溶けることはありません。 では、この2つの違いは何でしょうか? それは、お湯を加えて攪拌してからの 成分抽出の時間です。 ヘナの染料は、粒が粗いと抽出に時間が掛かり、 細かいと時間短縮されるのです。 粗挽き、石挽きヘナの場合は、 これらのヘナに比べて、 もっと粒が大きく、抽出により長い時間を要します。 さて、ここでヘナパウダーが細かくなることの、 大きなメリットについてお話します。 それは、 「へナパウダーを細かくすれば、 トリートメント効果が高まる」 ということです。 私は、ヘナパウダーを細かくするために 様々な努力を行っています。 実は、どんなに優れた粉砕機を用いても、 ヘナ葉に含まれる水分量が多い場合は 微粉砕することは出来ません。 つまり、天日乾燥では 150メッシュ(100ミクロン)より 細かいパウダーを製造することは 物理的に不可能なのです。 今回、美らヘナの300メッシュ(45ミクロン)を 実現できたのは、 粉砕機メーカーさんやふるいメーカーさんからの アドバイス、 その他、南風原のヘナの師匠、 それから多くの理美容師さんのお陰です。
また、当然ですが、パウダーを細かくするほど、 製造コストは高くなります。 なぜなら、ヘナの葉を段階的に乾燥させるため、 「一次乾燥」と「二次乾燥」という 2つの工程が必要だからです。 これらの工程には、それぞれ乾燥施設が必要となり、 設備投資や光熱費も大きくかかります。 さらに、微粉を製造するための装置も必要です。 実は、2025年5月から、ヘナ製造のため、 新しい冷却式超微粒子粉砕機を導入しています。 よりよいヘナの実現のため、 今後も更なる品質向上に励みます。 美らヘナ、うるまヘナは少しずつ、 確実に一歩一歩前進しています。 みなさんどうぞ今後ともよろしく応援お願いします。 本日も今日もご覧頂きまして ありがとうございました。
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