楽天 RECRUITING SPECIAL CONTENTS 2008 日本を元気にしたい!
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vol.02 楽天の過去 楽天トラベル設立


  「旅行サービス世界一」を目指し、たった1人ではじめた挑戦

楽天が「トラベルもやってみようか」と考え始め、担当者に抜擢されたのは2000年の夏頃で、僕は大手アミューズメント企業から転職してきて、まだ3カ月しか経っていませんでした。当時、楽天はこれまでの楽天市場の組織を見直し、更なる成長のため、より戦略的にビジネスを展開していこうとしていた時期であり、また大手シンクタンクも『将来EC市場で伸びる業界』として「旅行」「車」「不動産」等を挙げていたこともあって、是非ともこの分野を伸ばしたいという思いがありました。楽天市場は物販の得意なシステムでしたが、これらの分野は、うまく伸びきれていない状況でした。そこで、僕と常務の山田にもう1人を加えた3人で、旅行・車・不動産等、新しいジャンルのビジネスを模索し始めました。いわゆる「新規事業」として次なるターゲットを模索する、という仕事です。といっても、僕たちにとってはどの分野も全く未知の世界であった為、まずは業界のリサーチをするところから始めました。実際にリサーチしてみると、どうも「旅行」は大きなビジネスチャンスを秘めているらしいという事が見えてきました。アメリカのEC市場全体を見ても、旅行サービスが牽引役になっている事実もあり、こうして我々の次なるターゲットが「トラベル」に決まったのです。

  温泉宿のヒアリングを通じて旅行サイトの可能性を再認識する。

本格スタートは2000年10月。その頃、旅行サイトといえば「旅の窓口(旅窓)」が一人勝ちの状態でした。その他にもいくつか旅行サイトがある中で、我々は最後発で。しかも旅行に関しては全くの素人でした。でも、後発だからといって戦えないわけじゃありません。サイトのコンセプトは、リアルタイム予約ができる「宿泊予約のマーケットプレイスを作ろう」にしました。しかしオープン目標は、なんと僅か6ヶ月後の01年3月! 旅行のことはもちろん、システムのことも全く知らない、僕たった1人でのスタートでした。スタートしてしばらくは、温泉街を回って様々な宿にヒアリングを行いました。彼らの話を聞くうちに、次第に「これはイケる!」と確信するようになりました。その当時、ホテルや旅館は、旅行代理店がお客様を送ってくれるのを「待つ」という集客方法でした。本来ならば泊まりに来てくださるお客様を自ら集めることが一般的ですが、旅行代理店が集客してくれるのを待つ状態だったのです。完全に旅行代理店に頼って仕事をしていました。しかし、インターネットを活用すれば、ホテルや旅館自らがお客様を集めにいくことができます。「楽天トラベルなら、宿泊施設が独自にマーケティング施策を行い、自らお客様を集める手助けができる」と強く思いました。11月に入ってシステム担当が2人、12月には営業担当(といっても社会人経験がゼロなので、電話応対からレクチャー)とスタッフが増加しました。その後もプロジェクトの進捗とともにスタッフも増え、年明けからはシステム作りと営業活動が佳境に入りました。僕はさらに事業計画作りや規約作りなど、寝る間もないほどでした。3月末のサイトオープン時は、アルバイトスタッフまで徹夜して宿の情報登録を行い、結果、オープン当初の目標を上回る600件の宿情報を登録することができたのです。ついに「楽天トラベル」がオープンした瞬間でした。

  昨日の敵は今日の友!「旅窓」との合併で「世界一」を目指す。

オープン後1年経った2002年8月、楽天トラベルとして分社化をしました。「楽天トラベル」は掲載宿数・予約数ともに順調に伸びていましたが、圧倒的な実績の「旅窓」にはどうしても追いつけないでいました。しかし、2003年9月に「旅の窓口」を買収。ついに日本最大の旅行サイトの誕生かと思われましたが、それまでライバル同士だったものが急に一緒にできるわけがありません。準備期間を設けて少しずつ歩み寄り、双方の幹部を集めた泊まり込み合宿も行いました。この合宿でとことん飲み明かし、「一緒に世界一を目指そう」という共通の目標を確認しあったのです。そして1年後の2004年9月、それまでは「楽天トラベル」「旅の窓口」と別々に運営していた2つのサイトを、「楽天トラベル」として統合することに成功。売上は一気に15倍にもなり、名実ともに「日本一の旅行サイト」になったのです。しかし、それで満足はしません。僕たちが目指しているのは、JTBなど既存の旅行代理店も含めた「旅行サービス日本一」です。「日本のトラベルライフを変える」をモットーに、あと数年でこの目標を達成させるつもりです。現在では、航空券や高速バスなど宿泊以外のサービスも強化しています。海外の展開も徐々に広げており、その先には「世界」も視野に入れています。今後、ますますワールドワイドになっていく楽天トラベルに乞うご期待!
     
    ※参考
http://travel.rakuten.co.jp/

安藤公二 Koji Ando
楽天株式会社 執行役員/楽天トラベル株式会社 執行役員
同志社大学を卒業後、大手アミューズメント企業にて、アミューズメント施設の運営・イベントや販促企画等を担当。2000年に、「とことんファイトできる仕事」を求めて楽天株式会社営業部ECコンサルタントとして入社後、経営企画室新規事業担当。トラベル事業部事業部長として楽天トラベルを立上げた。2002年8月には楽天トラベル株式会社として分社化。同社取締役に就任。「ハードルが高いほどチャレンジ精神に火がついてワクワクする」というタイプ。