【彩雲堂銘菓】松平不味公の茶席で使われた伝統の和菓子・若草
公開日:2025/12/08 更新日:2026/02/10水の都として知られる城下町松江は、京都・金沢と並んで茶処・菓子処としても有名です。
散策すれば、いくつもの和菓子屋を見かけることができます。
ショーケースの中には色とりどりの生菓子が並んでいますが、その美しい菓子は決してよそ行きのものではなく毎日のお菓子として日常で楽しまれているものです。
ここではのんびりとお茶を楽しむ時間が大切にされています。 松江と和菓子の関係を深めている理由は松江藩松平家七代藩主・松平出羽守治郷(不昧:ふまい)公の存在です。
不昧公は自ら不昧流という茶道を完成させ、茶会で使われた和菓子の数々は、「不昧公好み」として現代に受け継がれています。
春の「若草」、秋の「山川」、そして「菜種の里」は「不昧公お好み」三大銘菓として、 今も松江を代表される銘菓として人気を誇りますが、これらは明治維新以降一時途絶えていました。 その後、古老や茶人を訪ね文献を読み解いて、当社初代が明治中頃「若草」を復活させました。
現在も松江の銘菓として多くの方に親しまれている彩雲堂代表銘菓、若草をご紹介いたします。
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松平不昧公の御歌から命名された当店の代表銘菓。
独自の製法によるふっくらとした求肥に薄緑の寒梅粉をつけたもので、萌ゆる緑が印象的です。
和風総本家「100年和菓子」、NHK World Journeys in Japanなどで紹介されました。
中のおもちはモチモチと弾力があって、歯切れもよいお餅です。
上品な甘さが風味を引き立てます。
寒梅粉はは口に入れると、口の中でハラハラと溶けていきます。手作業でおつくりしておりますので、ふわふわと崩れて溶けていきます。
細部までこだわり、美味しさと優しさをお届けする和菓子、若草。
そのおいしさの秘密をご紹介します。
奥出雲・仁多地方で取れる最良のもち米を使用。
若草の求肥の弾力、歯切れの良さは、コシが強い寒冷地の米ならではで生み出せるものです。
島根県産のもち米を自社工場内にある石臼で少しずつ水挽きし、若草のポイントであるふっくらとした求肥を作っていきます。
明治中期、彩雲堂初代 山口善右衛門が松平不昧公の茶席で使われた「若草」を苦心の末、復刻したと伝えられています。
松江藩松平家7代藩主松平治郷(はるさと)。
後世に名を遺す「茶の湯文化」を広めた茶人です。 江戸後期を代表する大名茶人であり、現在では市が不昧公や茶の湯をテーマにした事業を展開しているほど、千利休などと並ぶ“茶の湯会のスーパースター”です。
若草は松江藩七代藩主・松平不昧公の御歌に由来して命名された、松江の代表的な銘菓です。
茶人としても後世に名を残した不昧公が茶道の手引きとしてまとめあげた「茶事十二ヶ月」のなかで、若草は春の茶席の主菓子としてあげられていました。
しかし時の流れと共にその伝統の技術は途絶え、製法がわからなくなっていました。
明治中期、彩雲堂の初代・善右衛門が古老や茶人の言い伝えをもとに研究を重ね、「不昧公好み」である若草を蘇らせたと伝えられています。