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ローリエ(ローレル)の香りを活かす|使い方・効果が期待される理由・レシピを解説

公開日:2025/12/10 更新日:2025/12/27
ローリエ(ローレル・月桂樹)は、煮込み料理やスープに欠かせない代表的なハーブです。 1枚加えるだけで食材の香りを引き立て、料理全体に爽やかな風味をプラスできるため、世界中で幅広く使われています。 ローリエ特有の香り成分は、料理の臭み消しとして重宝されてきたほか、 伝統的に植物由来の芳香成分が暮らしに活用されてきたことから、 “健康的な生活をサポートすると期待されているハーブ” としても注目されています。 乾燥させることで香りがいっそう引き立ち、保存性も高まるため、 家庭では ドライローリエ(乾燥ローリエ) を使う機会が多いでしょう。 ここでは、ローリエの栄養や期待される効果、代用品、乾燥ローリエの使い方やレシピなどをご紹介します。

ローリエ(ローレル)とは

ローリエは、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑樹で、原産地は地中海沿岸です。 古くからヨーロッパで親しまれてきた植物で、料理用ハーブや香辛料として世界中で利用されています。 楕円形で艶のある葉には、清涼感のあるやさしい香りがあり、生の葉は苦味が強い一方、乾燥させることで苦味が和らぎ、香りがより引き立ちます。 そのため、料理には主に乾燥ローリエ(ドライローリエ)が使われるのが一般的です。 ●ローリエの由来と歴史 ローリエは非常に歴史の古い植物で、古代ギリシャ時代には神聖な木とされていました。 オリンピック競技の勝者に、ローリエの枝葉で作られた冠が授けられていたことでも知られています。 語源は、ケルト語で「緑」を意味する「laur」に由来するといわれ、フランス語ではローリエ(laurier)、英語ではローレル(laurel)と呼ばれています。 日本語では月桂樹(げっけいじゅ)という名称が使われています。 現在では、トルコ、ギリシャ、イタリア、フランスなど、地中海沿岸地域を中心に栽培されています。 ●花言葉 古代ギリシャにおいて、月桂冠が「勝利」の象徴とされていたことから、ローリエには以下のような花言葉があると伝えられています。 ・勝利 ・栄光 ・栄誉 歴史的背景を知ることで、ローリエが持つ文化的な価値も感じられます。 ●ローリエ・月桂樹・ローレル・ベイリーフの違い ローリエは、呼び名が多く混同されやすいハーブのひとつです。それぞれの違いを整理します。 ◆ローリエ フランス語での呼び名です。 日本では、主にスパイスやハーブとしての名称として使われています。 ◆ローレル ローリエの英語表記です。 市販のスパイスでは「ローレル」と表記されている場合もありますが、内容は同じ植物を指します。 ◆月桂樹 ローリエの和名です。 樹木そのものや、乾燥葉の両方に使われる名称です。 ◆ベイリーフ 「ベイリーフ」と呼ばれるものには、実は2種類あります。 ・トルコ産:クスノキ科ゲッケイジュ属(=ローリエ) ・インド産:クスノキ科ニッケイ属(カシアリーフ、シナモンリーフ) 日本の市場で流通しているベイリーフの多くは、インド産のカシアリーフです。 見た目は似ていますが、葉脈の向きが異なり、 ローリエは横方向、カシアリーフは縦方向に葉脈が走るのが特徴です。

ローリエに含まれる香り成分の特長

ローリエ(ローレル・月桂樹)には、 シネオール、リナロール、ゲラニオール、αピネンなどの芳香成分が含まれており、 その香りの特性が古くから料理やハーブ利用に親しまれてきました。 ● リラックス感をもたらす香り ローリエに含まれるリナロールは、穏やかでやさしい香りが特徴で、気分を落ち着かせたいときに好まれる香り成分として知られています。 料理に使うことで、食卓に心地よい香りを添えてくれます。 ● 気分転換をサポートする香気 リナロールの香りは、日常生活の緊張感をやわらげたい場面で用いられることが多い成分として、アロマ分野などでも注目されています。 料理の香りづけとしても、重すぎず上品な印象を与えます。 ● 食事シーンを引き立てる香りの特性 ローリエの芳香成分のひとつシネオールは、すっきりとした清涼感のある香りが特徴で、料理の風味を引き立て、食材の香りをまとめる役割が期待されています。 煮込み料理やスープに使われる理由のひとつです。 ● 香りによるリフレッシュ感 ローリエに含まれるαピネンやシネオールは、爽やかで森林を思わせる香りが特長です。 古くからハーブとして利用されてきた背景があり、 香りを楽しむ目的で取り入れられてきた植物のひとつです。 ● 温かみのある香りの印象 シネオールやリナロール、オイゲノールなどの香り成分は、温かみや深みのある香りを演出する要素として知られています。 寒い季節の煮込み料理やシチューなどにもよく合います。

乾燥ローリエの作り方

乾燥ローリエは、香りを引き出し保存性を高めるために、風通しと湿度管理が重要です。 家庭でも簡単に作ることができます。 【作り方手順】 ①収穫したローリエの葉をやさしく洗い、水気をしっかり拭き取る ②ザルなどに広げ、風通しの良い日陰で干す ③表面の水分が抜けたら、日当たりの良い窓際などへ移動 ④葉が反り、色が薄くなり、手で触ってパリッとしたら完成 ・完成後は、煮沸消毒した保存瓶に乾燥剤と一緒に入れて保存してください。 ●保存時の注意点 ・湿度が高い時期はカビが発生しやすいため注意 ・空気が乾燥し、天候が安定している時期にまとめて作るのがおすすめ

ローリエのおすすめ活用法

ローリエは、料理の香りづけや素材の風味を引き立てるハーブとして親しまれています。 料理以外にも、暮らしの中でさまざまに活用できます。 ●お料理に使う 乾燥ローリエには ・ホール(葉の形) ・パウダータイプ の2種類があります。 ○ホールタイプ ・スープや煮込み料理の香りづけに使用 ・葉を半分にちぎって加えると香りが立ちやすい ・鍋いっぱいでも1枚で十分 ・長時間加熱すると苦味が出やすいため、途中で取り出す マリネやピクルスに加えると、爽やかな香りが加わります。 ○パウダータイプ ・肉や魚の下味付けに便利 ・ハンバーグ、ミートローフ、パテ、テリーヌなどに練り込むと、  すっきりとした香りが加わります。 ●ハーブオイルに ローリエをオイルに漬け込むことで、香り豊かな調味オイルが作れます。 【作り方】 ①瓶にオリーブオイルとハーブ類を入れ、完全にオイルに浸す ②常温で約2週間置き、香りが移ったらハーブを取り出す 目安量 ・ローリエ:3~4枚 ・にんにく:1片(根元を除く) ・ローズマリー:1枝 ・バジル:4~5枚 ※水分が残ると劣化しやすいため、ハーブは十分に乾かしてから使用してください。 肉や魚のソテーに使うと、風味が引き立ちます。 ●白湯に加えて ローリエの香りを楽しみたい方におすすめの方法です。 【作り方】 ①葉の縁に沿って1~2cmほど切り込みを入れる ②耐熱カップに入れ、白湯200mlを注ぐ ③フタをして5~10分蒸らす ※葉は食べずに取り除いてください。 体を温める飲み物として、日常のリラックスタイムに取り入れられています。 クローブ、ブラックペッパー、ジンジャーなどを加えるアレンジも人気です。 ●入浴剤として 細かく刻んだローリエをコットン袋に入れ、入浴時に湯船へ。 香りを楽しみながら、ゆったりとしたバスタイムに役立てられています。 ●芳香浴に 【方法】 ①ボウルに60~70℃のお湯を入れ、ローリエを加える ②蒸気を逃がさないようタオルをかぶり、香りをゆっくり吸い込む ローリエの香りは、気分転換やリラックスしたいときに用いられることがあります。香りを楽しむ範囲で行いましょう。

ローリエ代用品5選

ローリエ(月桂樹)が手元にない場合でも、他のハーブや食材で香り付けや臭み対策として代用することができます。 風味は完全に同じではありませんが、料理に奥行きを加えたり、素材の持ち味を引き立てる目的で活用できます。 香りが強く出やすいものもあるため、少量から試すのがおすすめです。 代用品① ローズマリー ローズマリーはシソ科のハーブで、松を思わせるような力強い香りが特徴です。 煮込み料理や焼き料理に使うことで、肉や魚の香りを引き締め、全体の風味を整えてくれます。 香りが非常に強いため、入れ過ぎると苦味が出やすい点には注意しましょう。 仕上げに少量加えるだけでも、料理に印象的な香りを添えられます。 代用品② タイム タイムは爽やかでほのかにスパイシーな香りを持つハーブです。 加熱しても香りが残りやすく、煮込み料理やスープに向いています。 魚料理やムニエルなどにも相性がよく、仕上げに振りかけることで見た目にもアクセントが加わります。 代用品③ バジル バジルはシソ科のハーブで、清涼感のある香りが特徴です。 ローリエと同様の芳香成分を含むため、香り付け目的で代用しやすいハーブのひとつです。 肉や魚、野菜料理など幅広く使え、オーブン焼きやトマト系料理ともよく合います。 代用品④ ナツメグ ナツメグは、ニクズクの種子由来のスパイスで、甘さとスパイシーさを併せ持つ香りが特徴です。 ひき肉料理との相性が良く、ハンバーグやミートボール、煮込み料理に少量加えることで、全体の風味を引き締めます。 香りが強いため、ほんの少量を意識して使いましょう。 代用品⑤ セロリの葉 セロリの葉はハーブではありませんが、独特の香りを活かして代用できます。 肉や魚の下処理や煮込み時に加えることで、香り付けの役割を果たします。 苦味が出やすいため、使用前に水にさらしてアクを抜くと、使いやすくなります。

ローリエ活用レシピ集

ローリエは、煮込み料理を中心に幅広く使われている香り高いハーブです。 ポトフやビーフシチュー、カレーなどに加えることで、料理全体に奥行きのある香りと深みが生まれます。 ●ローリエ香るロールキャベツ 【材料(4個分)】 ・キャベツ 4枚(約200g) ・薄力粉 大さじ1 〈肉だね〉 ・豚ひき肉 200g ・玉ねぎ(みじん切り)50g ・卵 1個 ・パン粉 大さじ2 ・塩こしょう、ナツメグ 各少々 〈スープ〉 ・ベーコン(薄切り)1枚 ・水 300ml ・コンソメ顆粒 小さじ2 ・ケチャップ 大さじ2 ・ローリエ 1枚 【作り方】 ①キャベツをさっと下茹でし、芯を削ぐ ②肉だねの材料をよく混ぜ、4等分に成形 ③キャベツの内側に薄力粉を振り、肉だねを包む ④鍋に並べ、スープ材料とローリエを加えて弱火で約30分煮込む ⑤火を止め、ローリエを取り除く ●プチトマトのローリエピクルス 【材料】 ・プチトマト 20個 〈ピクルス液〉 ・白ワイン 50ml ・白ワインビネガー 50ml ・水 100ml ・砂糖 大さじ2 ・塩 小さじ1 ・ローリエ 1枚 【作り方】 ①ピクルス液を一煮立ちさせ、冷ます ②湯むきしたプチトマトと一緒に保存容器へ ③冷蔵庫で2〜3時間漬ける 爽やかな酸味とローリエの香りがよく合い、付け合わせにもおすすめです。 ●炊飯器で簡単ラタトゥイユ トマトや野菜の旨みを、ローリエがやさしくまとめてくれます。 炊飯器を使うことで、手軽に仕上がるのも魅力です。 ●ローリエ入りレバーパテ レバー料理にローリエを加えることで、香りが整い、食べやすい味わいになります。 フランスパンやクラッカーと合わせて、前菜やおつまみにもおすすめです。 ◎ローリエの保存方法 ローリエは直射日光を避け、密閉容器で保存するのが基本です。 乾燥剤を一緒に入れると、香りを保ちやすくなります。 長期保存したい場合は、オリーブオイルに漬けて「ハーブオイル」にする方法もあります。 ◎ローリエ使用時の注意点 食品として通常の量を使用する分には、特別な注意は必要ありません。 体調や体質に不安のある方は、使用量を控えめにし、様子を見ながら取り入れましょう。

まとめ

ローリエ(ローレル・月桂樹)は、料理に1枚加えるだけで香りと奥行きをプラスできる、使い勝手の良いハーブです。 煮込み料理やスープ、カレー、肉・魚料理などに加えることで、素材の風味を引き立て、下ごしらえ時の香りづけにも役立ちます。 クセが少なく幅広い料理に使えるため、普段の家庭料理にも取り入れやすいのが特長です。 常備しやすい乾燥タイプのローリエを活用すれば、毎日の料理を手軽にワンランクアップさせることができます。

商品概要

■原材料:有機ローレル ■保存方法:高温多湿、直射日光を避け、保存してください