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【ハラスメントが怖くて部下にうまく話せないあなたに】令和の上司は何を話すべきか。

公開日:2026/03/09 更新日:2026/03/27

かつての親しみが、今は「地雷」になる時代

「最近、何を話してもハラスメントと言われそうで、部下に声をかけるのが億劫だ」「良かれと思った指導が、いつの間にか『アウト』になってしまうのが怖い」 最近、ニュースでも会社でも、やたら耳にする言葉である「ハラスメント」。 正直に言うと、少し前までの私はこれにかなり怯えていて、だんだん会話そのものが減っていった時期もあります。ただ、全く会話をしなくなるということは上司としての役割を放棄することにもなりかねません。大切なのは、「相手のパーソナルな領域」に土足で踏み込まないという一点。今思うと、少し構えすぎていたのかもしれません。

ハラスメントになる、ならないの境界

うちには子どもが二人います。男が一人、女が一人。ちょうど今新卒世代、いわゆる「Z世代」と呼ばれる年代です。この前、帰省してきたタイミングで、ふと聞いてみました。 「実際のところ、何を言われるとハラスメントだと思う?」 すると、二人ともわりと即答でした。 まずは、いわゆるセクハラ系。 「最近、太った?」「彼氏できたの?」「結婚はまだ?」「昨日すっぴんだった?」 こういう、体型や恋愛、外見の話題はかなり嫌らしい。昔は世間話のつもりでも、今の感覚ではかなり踏み込みすぎだそうです。 次に、パワハラ。 「そんなこともできないのか」「何を学んできたんだ」 特に、きちんと説明も受けていないのにいきなり怒られるパターン。これはかなり堪える、と言っていました。 そしてもう一つがモラハラ。 上司の機嫌がいいときは鼻歌まじりで距離を詰めてくるのに、機嫌が悪いときはあからさまに態度が変わる。こういう気分次第の対応も、結構ストレスになるそうです。
ここまで聞いて、なるほどなあと納得する部分も多かったのですが、同時に、少し意外な答えも返ってきました。実は私が一番怖がっていたのは、こういう会話です。 「休日なにしてるの?」「最近行ったところでおすすめある?」「今度チームでご飯いこうと思ってるんだけど、君もどう?」 こういう誘い方って、今の時代ダメなんじゃないかと勝手に思っていたんですが、子どもたちは首を振りました。 それどころか、 「ご飯の誘いは、新人のほうからは言いにくいからむしろ言ってもらえると助かることもある」とのこと。 ただし一つ条件があって、「もし予定あったら遠慮なく断っていいよ」と、ひと言添えてくれるとありがたいらしい。 なるほど、と思いました。 つまり問題なのは「会話」ではなく、逃げ道があるかどうかなんですね。行かないと怒られるかもしれない、評価にかかわるかもしれない、と思うようなアプローチをするとパワハラになってしまいます。 もちろん、感じ方には個人差があります。それでも、過剰に怖がって何も話さないより、相手への配慮を持って会話するほうが、きっと健全なんだろうなと思った次第です。

では、何を話せばいいのか

ここまで聞いてみて、ひとつ分かったことがあります。Z世代の子どもたちが言うには、問題となっている言動は「踏み込みすぎること」や「逃げ道がないこと」。 そこに無理に答えなくてもいいよ、という空気があれば、むしろ会話のきっかけとしては歓迎されることも多いらしいということです。 「高校のときって、文化祭どんなことしてたの?」 「体育祭って今も応援団とかあるの?」 「修学旅行ってどこ行ったの?」 「今流行ってる音楽ってどんなの?」 「部活って何やってたの?」 「学生のときって、アルバイトしてた?」 「もう会社の近くでお気に入りのランチ見つけた?」 「帰りに寄れるおすすめのお店とかある?」 「花粉つらくない?」 「電車混んでた?」 などなど…… そしてもう一つ大事なのは話している内容よりも、ただ、清潔感があって、落ち着いていて、何かあったら相談できそう、という雰囲気があること。それだけで十分頼れる上司になれるということです。
令和の紳士が「語る」べきは、言葉ではなく襟元である。 何を言えばいいか迷うときほど、余計な言葉を足すより、装いを整えましょう。 シワのないシャツ。整った襟元。清潔感のある佇まい。それだけで、相手は自然と安心します。 さらに最近では「スメハラ」という言葉も浸透してきました。香水のつけすぎ、タバコの匂い、汗の匂いなど、本人は気づきにくいものほど周囲は意外と敏感なものです。だからこそ大切なのは、過剰に気を遣うことではなく、日頃から清潔感を整えておくことだと思います。

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結局のところ、ハラスメントについて難しく考える必要はないのです。 「清潔なシャツを着る」 「距離感をわきまえる」 「相手の時間を尊重する」 この3つを守るだけで、あなたの周りには自然と心地よい空気が流れ始めます。 ハラスメントを過剰に恐れる必要はありません。むしろ、落ち着いた身だしなみと少しの気遣いがあれば、十分に頼れる大人でいられる。 そんな紳士でありたいものですね。