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因島(いんのしま)に行ってきた話。【国産ベルトの良さを、あらためて考えてみる】

公開日:2026/01/20 更新日:2026/02/20

いんのしまに行ってきました

昨年の9月中旬、「天気もいいし、少し遠回りしてみようか」と妻と二人で瀬戸内海をぐるっと巡る3日間のドライブに出かけました。 最初に向かった先が、広島県尾道市。瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ島、因島(いんのしま) です。 サイクリングで有名なしまなみ海道を渡るのも今回が初めて。穏やかな海と島々を眺めながら走っていると、「ああ、日本って島国なんだよな」と、当たり前のことを思い出させてくれます。 忙しない日常から一歩離れると、心の埃まで、ゆっくり落ちていくような感覚がありました。
因島は、日本遺産にもなった村上海賊ゆかりの地。 そして、あの有名なロックバンド、ポルノグラフィティのお二人の出身地でもあります。僕もカラオケで歌ったり、ドライブ中のBGMにするくらいには好きなのですが、島のあちこちにサインやフラッグが掲げられていて、地元の方にも愛されているのが伝わってきます。 それから、因島といえば 八朔(はっさく)。 「はっさくん」という、どこか素朴で憎めないご当地キャラも愛くるしくて、妻は一瞬で虜になってました。 島のスーパーで買った「因島のはっさくゼリー」と「はっさくシャーベット」。果肉がごろっと入っていて、苦みと甘酸っぱさが共存する、実に大人向けの味。派手さはないけれど、ちゃんと美味いので是非行ってみたら買ってみてほしいです。

胃袋から記憶に残る

夜は海鮮を手軽に食べたいと思い「テトラポット」さんへ。これがもう、文句なしでした。 頼んだのは海鮮丼。妻はシーフードカレーを注文。海鮮丼はどのネタも新鮮で、身がぷりっとしている。しかもお手頃価格でボリューミー。中でも印象に残ったのが、単品で頼んだイカの刺身。 正直、イカなんてどこで食べても似たようなものだろう、なんて最初に思っていた自分を叱りたくなりました。舌にまとわりつくような上品な甘み。噛むほどに広がる旨みと、とろける口当たり。 「あ、これ今まで食べた中で一番うまいな」そんな言葉が、自然と口をついて出るほどでした。

革工房いんのしまで作られる本革ベルト

潮の香りと、ゆったりとした時間が流れるこの島には、今も“つくる力”が静かに息づいています。 八朔が名産として知られる因島ですが、「革工房いんのしま」で作られる本革ベルトも、この島を語るうえで欠かせない存在だと感じています。
僕がこの工房の存在を知ったのは、この店、サルトリアで因島の本革ベルトを取り扱うようになったのがきっかけでした。 実際に手に取るうちに、「佇まいにどこか違うものを感じる」そんな印象を持つようになり、このブランド名にもなっている「いんのしま」とは、どんな場所なのだろうか。一度、自分の目で確かめてみたい。そう思い、実際に因島へ足を運びました。

使うほどに分かる、ベルトの“違い”

因島は、造船業をはじめとするものづくりの島。今もその文化は、確かに受け継がれています。 工房では、昔ながらの製法にこだわり、一本一本を職人の手仕事で仕上げています。縫い上げられたステッチは驚くほど均一。 量産品ではまず出せない静かな緊張感のある美しさ があります。 思わず「これぞ MADE IN JAPAN だな」と、口に出てしまうほど。
革工房いんのしまのベルトは、革の側面であるコバを何度も丁寧に塗り重ね、指でなぞると分かるほど、滑らかな「コバ塗り」が魅力。そして、しっかりとした肉厚の革。弧を描いたときに、柔らかく光るその様子は、使うほどに馴染み、味わいが増していきます。

大人の身だしなみは、腰元で決まる

スーツ姿で、意外と見られているのがベルト。くたびれたベルトは、その人の時間の流れを、そのまま映します。 逆に言えば、きちんとした一本を選ぶだけで、印象は驚くほど変わるんです。 落ち着いた艶と確かな品格を求めるそんな大人の装いに、この因島の国産ベルトは、よく似合います。

贈り物にも選ばれる理由

革工房いんのしまのベルトは、年代を問わず使えるのも魅力です。 父の日、敬老の日。誕生日や、昇進祝い。「ちゃんとしたものを贈りたい」そんな場面で、自然と選ばれています。 日本製シルク100%ネクタイとの桐箱ギフトセットは、特に人気。気負いすぎず、でも、きちんと気持ちは伝わる。大人同士の贈り物として、ちょうどいい存在です。

因島は、いい島です。

実際に訪れてみて感じたのは、因島の風土そのものの素晴らしさでした。誰もが知る観光地ではありませんが、人も、空気も、そしてものづくりも、穏やかで、誠実。 「革工房いんのしま」のベルトには、そんな因島の気質が、そのまま表れています。 しまなみ海道をサイクリングする折に。海が恋しくなって、しまなみビーチへ足を伸ばすついでに。少し時間を取って、因島に立ち寄ってみる。そんな旅の寄り道も、悪くないかもしれません。