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高い椅子を買えば問題が解決するのか

公開日:2025/07/15 更新日:2025/09/30

椅子を探すのって大変・・

庄文堂のマネージャー、近内です。 タイトルの通り、高い椅子を買えば問題が解決するのかという部分にフォーカスして記事を書こうと思います。どの記事も私が書いていますが、ちょっと今回は濃くてですね。趣向が。責任を持つという事で名乗っておきます。書き方が悪いですね。全部の記事に責任もって書いてますよ? 長文です。早速結論から言いましょう。

【高い椅子だけでは問題は解決しない】

問題が何故発生しているか、ある程度把握しているのとしていないのでは全然違いますからね。極端な話、問い合わせを頂いて、話を聞いてみたら製品を購入しなくても改善の見込みがあったという事は多々あります。売り逃した!!くぅぅ!! さて、椅子を探すきっかけは人それぞれ、色々なケースがありますね。私の感覚では、ほとんどのケースで身体に違和感を感じて対策のために購入を検討する方かと思います。昨今は好きなユーチューバーが座ってるからっていう理由も多いですね。 初めて調べる場合の椅子の検索ワードとしては「椅子 腰痛」「椅子 高性能」「椅子 ゲーミング」なんかが感覚的に多い気がします。 色々と調べてるとハーマンミラー製のオフィスチェアにほぼ辿り着く。どこでも良いってなってるから、じゃあとりあえずアーロンチェア買ってみるか。 ・・・届いて座ってるけど何がいいのかわかんないなこの椅子。 みたいな事がね、多発してると思います。 クチコミなんか見てると、製品に対して書いてある悪い口コミの多くは、そもそも座り方や製品の使い方が間違っているがために発生していることが多いんです。 誤解を少しでも減らそうという事で説明文作ったりしていますが、見ない人は見ないですからね。悩ましいところです・・

悪い口こみに対する回答

2025年7月現在、ネット上で私が見つけた悪い点、解説してみましょうか。ちょっとだけ。 ・冬場にメッシュが冷たい → 服着て暖房付けてください。 ・メッシュはホコリが溜まりやすい → メッシュじゃなくても同じです。硬く絞った水拭きが出来る分衛生的です。 ・ヘッドレストが無い → ヘッドレストは上部のモニターを見る際にサポートとして使うパーツです。上部にモニターが無い場合は不要です。 ・あぐらがかけない → そういう椅子じゃないです。 ・リラックス出来ない → あくまでオフィスチェアです。 ・サイズが合わない → 腰部分のサポートパッド(アーロンは外付けパッド、アーロン以外は内蔵型)に当たるように深く腰掛けます。その際に座面の先端に脚がぶつからなければサイズとして問題ありません。この座面に合わせるのがサイズ選びの基本です。Bサイズ(ミディアムサイズ)でいいだろ~という買い方が一番危ないです。 ・太もも裏が当たる座面が硬く痛い → 太もも裏が吊られているのが原因ですね。高すぎる設定が問題です。座面を低くするか、フットレストで着地面を上げてください。 ・ヘッドレストがないため首が疲れやすい → 首が疲れるような姿勢になっている根本原因を探す事が第一です。見ているモニターなどの対象物の位置が高ければ見上げるようになり首肩に負担がかかり、低ければ前かがみになってしまっている事が多いです。高い位置にある対象物を見る前提ならヘッドレストは効果的です。ただ単に高い位置にあって、目線の高さまで下げれるのであれば、下げた方がいいです。 ・最低座面が高い → あくまでオフィスチェアです。オフィスで靴を履いているというシーンに合わせてます。机の規格が天板高70~72cm(最近はもうちょっと高い)なのもこの理由です。 ・アームパッドが机天板に当たって机の中に椅子をしまえない → アームパッドは天板とある程度高さを合わせて、腕に掛かりすぎる腕の荷重を分散させるためにあります。そのため、天板とぶつかってしまう位置にあるのが一般的です。 ・金額が高い → 体感するものにお金を出す話ですので、実際に座ってみて自分で判断するしかないです。他人の言う価値はそのまま自分に落とし込めませんからね。

まず、座り方を知りましょう

座る姿勢を取ると、骨盤が少し広がりながら、仙骨が倒れます。 倒れた仙骨に繋がっている背骨を前に潰しながら起き上がって座っている状態です。 この状態は椎間板にダメージを与え続けている状態で、その負荷が高まると椎間板が変形し太い神経に触れる事で激痛が走ります。これが椎間板ヘルニアです。 座るという事は常にこのリスクがついて回っている事を理解しましょう。 ハーマンミラーのオフィスチェアにはポスチャーフィット仙骨サポートという機能がございます。 これは、前述した倒れてしまう仙骨を倒れないように後ろから支え、椎間板への負担を軽減させましょうという機能です。アーロンチェアは分かりやすくパッドが付いていますが、セイルチェアやエンボディチェアなどは設計の段階で少し出っ張っており、深く座るだけでポスチャーフィット仙骨サポートが効くようになっています。そのため、ハーマンミラーのオフィスチェアは深く座るのがルールです。というか、ほぼ全ての椅子で、浅く座るのは身体への負担的に無しかなと思います。 この時座面先端に脚が当たらないようにします。ここもロジカルな理由がありますが、割愛します。詳しく知りたい方はお問い合わせください。

作業によって姿勢が崩れていませんか

あくまで作業用としてのアドバイスになりますので、その点は汲み取ってくださいね。 デスクセッティングがマッチしていないと、姿勢が崩れるてしまうんです。セッティングによって姿勢が無意識に崩れてしまい、身体への負担が増える。気が付けずダメージが蓄積しまう。 まずはどのような作業をするのか、自分の作業を振り返ってみましょう。 完全にPCのみなのか、PCのみでもキータッチなのか、画面にタッチするのか。紙とペンなのか。デジタルとアナログが混じるのか。 ウエイトが多い作業に合わせて椅子を選択する事をお勧めします。 例えば、常時天板に肘ついて、画面にペンで書いているんです。って方。 作業対象に近づいて作業せざるをえない状況ですので、前傾機能があって、仙骨のサポートがしっかり効くのがいいですね。 デスクにノートなど紙を置いて、そこに向かって作業しているんですという方。これも同じく作業対象に近づいているわけですからね。前傾か、もしくはデスク側から近づいてくるような傾斜台があるといいかもしれません。 PC作業、キータッチだけの方。出来るだけ椎間板の負担を減らすために、リクライニングもうまく活用して出来るものがいいですね。前傾機能は使わないでしょう。 腰の角度が開いていた方が椎間板へのダメージは少ないですので、その辺も意識するとよいかと思います。
PC作業だけの方はモニターの位置も重要です。 よくノートパソコンを天板に直置きでやってますっていう方がいますが、見る対象のモニターが自分の顔より下にあるため、のぞき込むように前かがみになってしまいます。これはノートパソコンをなんらかの方法で上にあげれば解決しますからね。 この時ノート本体のキーボードを直接叩いてる方がいますけど、外付けキーボード使ってくださいね。結構大きいメーカーさんが公式で直接キー叩いてたりする画像載せてるんですよね。ありゃよくないです。 モニターの位置は、キータッチする姿勢をとってから、前ならえをして腕の長さに合わせます。この距離であれば、前に行ってしまうとモニターが見にくくなり、無意識に前に行ってしまう事を防げます。 高さは見る対象物であるモニター上部と自分の目線の高さを合わせます。人間の目は対象物を見下ろす設計になっているため、この設定にすることで、頭が不自然に上に行ったり下に行ったりせず、負担を軽減できます。 距離も高さも、無意識下の動きを制御するために設定します。 首肩が痛いという方は、この辺の調整がうまくいっていない事が多い印象です。

じゃあ何を用意する?

私からの回答は【椅子】だけでは足りないから、とデスクの上の【モニターなどの環境】を用意しましょうというのが今回の回答ですね。 ハーマンミラーの椅子だけで言えば、機能・性能は下記の順かなと思います。 【前傾有】 アーロンチェア >> ミラ2チェア > セイルチェア 【前傾無】 エンボディチェア >> コズムチェア いずれの椅子も、必要にして十分な機能は付いています。素材的な部分であったり、チルトメカニズムの性能差で上記の順番を付けています。 所謂メッシュ地はやはり丈夫で衛生的です。ファブリックは摩耗しますし、クリーニングは手軽にできるものではないですから。特にアーロンチェアの8zペリクル(所謂メッシュね)はテンションがゾーンごとに異なり、耐圧分散と姿勢のホールドを同時に行う高性能素材です。 ハーマンミラーの所謂メッシュは実際に編んでいます。穴が開いてる生地ではないんですよね。 あまり皆さん意識したことないと思いますが、身体ってデコボコしてますから。背中だったら肩甲骨が出てますし、お尻だったら座骨が出ていますよね。デコボコの身体がメッシュに当たる。出っ張っている部分が先に当たるわけですから。編んでいる生地がそのデコボコを包むように受け止めて耐圧分散する。これ、凄いんですよ。 ちなみにセイルチェアはウレタンで耐圧分散です。ウレタンは反発する力が弱まり、最終的にダメになる未来が待っています。そこが素材的な弱みです。 エンボディチェアはピクセル構造という構造体にファブリックを張っています。コイルベッドのようなという表現がイメージ沸きやすいかもしれません。 所謂メッシュが採用された椅子が絶対的なのかと言うとそうではない部分もあります。それは【フレームがある事】です。 人は無意識に常に動いています。その無意識下の動きを、フレームに当たって邪魔してしまう可能性があるというのが弱点とまではいかなくとも、気になる人は気になる部分かと思います。高性能なメッシュを張るためにはフレームが必要だった。という事ですね。 セイルチェアやエンボディチェアはフレームがありませんから。上半身の動きに制限が掛かる事がありません。フレームに当たることなく自由に動いて、呼吸の質を高める事が出来る椅子です。 ここまで書いといてなんですが、あとは好みですよね。金額と。どこで納得するか。
モニターアームは個人的には必須ですね。モニターアームはいいやつ買ってください。 弊社で扱っているのは colebrook bosson saunders(CBS)のモニターアームです。世界で初めてモニターアームを販売した会社ですね。現在もシーンをけん引するトップランナーです。 モニターアームで位置をひとまずセッティングしたいけど、種類ありすぎ。こういう使い方がしたいんだけど何買えばいい?机に付けれるか不安。など、たくさんわからない事があると思います。 なんでも聞いてください。 CBS製品の質問をして答えてくれるところ、国内では凄く少ないと思うので。私が答えますよ。 ちなみに私の実店舗でのセッティング例を画像で紹介します。 リマモニターアーム + 追加アーム + ラップトップマウント のセットです。内勤・外勤を繰り返す方にとって最終セッティングなのではないかと思います。 こういう働き方がしたいから、こういうセッティングを選ぶという方法でも構わない気がしますね。最終的なイメージを持って揃えていく。ちょっとずつでいいと思います。
誰もが無制限に予算を用意できるわけではありませんので、限られた予算の中でどう全体を組み上げていくかという部分も意識してみるといいと思います。 ※以下価格は2025年9月 例えばアーロンチェア(グラファイト)とフローナウモニターアームを用意すると、アーロンチェア:264,000円 + フローナウ:48,400円 = 合計:312,400円。最もベーシックなセットではないでしょうか。 欲を言えばこれをデュアルモニターにして、+48,400円で合計360,800円。 お好みでシットトゥスタンドのモントを傾斜台として導入して+69,300円。 私はもう麻痺してますから、この金額下げましょう。 モニターアームをそこまで動かせないポストマウントタイプのリマに変えます。リマはシングルで28,600円。アーロンチェアとのセットで264,000円 + 28,600円 = 合計:292,600円。デュアルにすると追加アームが18,700円で合計311,300円。 使っているPCがノートパソコンであればオリプラも可能です。ただ、調整は出来ないです。天板にノート直置きしてるよりは全然いい。エルゴノミクスです。アーロンチェア 264,000円 + 6,600円 = 合計:270,600円。 さらにここから下げましょうとなると、もう椅子ですね。 ミラ2チェア(グラファイト)とフローナウモニターアームを用意すると、ミラ2チェア:202,400円 + フローナウ:48,400円 = 合計:250,800円。 セイルチェア(フルアジャスタブルのブラック)とフローナウモニターアームを用意すると、セイルチェア:125,400円 + フローナウ:48,400円 = 合計:173,800円。 このセイルチェアと一緒に揃えるモニターアームをリマにすると、125,400円 + 28,600円 = 合計:154,000円。デュアルにすると追加アームが18,700円で合計172,700円。 セイルチェアは必要にして十分な機能・性能を備えていますし、リマとのセットをエントリーモデルとして揃えるとパフォーマンスがグッと上がると思います。 いかがでしたか。 少しでも参考になればと思います。 気になる事があればお気軽にお問い合わせください。