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仙台箪笥は何の木でできている?欅と桐が選ばれる理由

公開日:2026/04/12 更新日:2026/04/12
仙台箪笥にはどんな木材が使われているのでしょうか。表面の美しい木目を生む欅、引き出しに使われる桐。それぞれの特徴と、なぜこの組み合わせが選ばれてきたのかをわかりやすくご紹介します。

仙台箪笥は何の木でできているの?

仙台箪笥を見たとき、まず目を引くのが表面の美しい木目ではないでしょうか。 重厚感があり、一棹ごとに表情が違う。その魅力の理由のひとつが、使われている木材にあります。 仙台箪笥は、見た目の美しさだけで木を選んでいるわけではありません。 外側には家具としての強さと存在感が求められ、引き出しの内側には使いやすさや収納物へのやさしさが求められます。 外は欅、内は桐。 その組み合わせには、きちんと意味があります。

表面に使われるのは、力強い木目をもつ欅

仙台箪笥の表面に使われるのは、欅(けやき)です。 欅は、重く、硬く、強い木として知られています。 家具材や建築材として広く使われてきた木でもあり、その力強い木目が仙台箪笥の存在感をつくっています。 見る角度や光の当たり方によって表情が変わるのも、欅ならではの魅力です。 また、欅は宮城を象徴する木でもあります。 仙台の街を思い浮かべたとき、定禅寺通のケヤキ並木を思い出す方も多いのではないでしょうか。 あの力強くのびやかな印象が、仙台箪笥の佇まいにもどこか重なります。

内部には、収納に適した桐が使われる

仙台箪笥の引き出しに使われるのは、桐(きり)です。 桐はとても軽い木で、昔から箪笥材として親しまれてきました。 軽さがあるため引き出しとして扱いやすく、さらに調湿性に優れていることから、大切なものをしまう家具に適した素材とされています。 やわらかさを持つ木でもあるため、収納物にやさしいという良さもあります。 毎日使う家具だからこそ、こうした内側の素材選びが使い心地につながっていきます。

なぜ欅と桐の組み合わせなのか

仙台箪笥に欅と桐が使われる理由は、単に高級感があるからではありません。 外側には、家具としての強さと美しさ。 内側には、引き出しとしての軽さと使いやすさ。 それぞれの役割に合わせて木を使い分けることで、見た目の美しさと日々の使いやすさの両方が生まれます。 現在の仙台箪笥では表面に欅・引き出しに桐を用いる構成がよく見られる一方で、古い仙台箪笥の修理例を見ると、内部や本体の一部に杉が使われているものもあります。 時代や部位によって材の使い方には幅があり、使う場所に合わせて木を選ぶ考え方が受け継がれてきたことがわかります。 仙台箪笥は、ただ美しいだけの家具ではなく、長く使うことまで考えて素材が選ばれている家具なのです。

木の役割を知ると、仙台箪笥の見方が変わる

表面に見える欅の木目には、家具としての力強さがあります。 引き出しの中の桐には、使いやすさと、しまうものを守るための工夫があります。 素材の役割を知ると、仙台箪笥は「飾る家具」であると同時に、「使い続ける家具」でもあることが見えてきます。 長く愛されてきた理由は、こうした見えない部分にもあるのかもしれません。

実物でわかる、木の表情

写真でも木目の違いは伝わりますが、実物を見ると、欅の表情や桐の質感はよりよくわかります。 一棹ごとに異なる木目。 引き出しを開けたときの、桐ならではのやわらかな印象。 そうした違いは、実際に見ることでより身近に感じられます。 仙台箪笥を選ぶときは、形や大きさだけでなく、ぜひ木目や素材にも目を向けてみてください。 外側の欅と、内側の桐。 それぞれの役割を知ることで、仙台箪笥の魅力はもっと深く感じられるはずです。

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