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Ginger(元野良猫)の血液検査の結果を読み解いてみた

公開日:2026/02/20 更新日:2026/03/18

血液検査の結果から腎臓機能を読み解く

爪を切るのが嫌いで、その時だけ野獣化するGingerです。 採血の間、大人しくしてくれるかなぁと不安でしたが、動物病院の診察台に載せられたら、あらまあ不思議、借りてきたネコに豹変。 なんてお利口さんなの!と動物看護師さんに褒められて、終始Good Girlのまま無事採血を終えました。 さて、10日ほど待って結果が出ましたとのことで、書類をいただいてきました。

心配だった腎臓の数値を見ていきます

今回は、腎臓の数値に関して、赤い三角で示した3項目(上の画像の診断結果の左横にマークをつけています)について見ていきたいと思います。 先日、犬猫の腎臓ケア これだけは知っておきたい数値の話という内容の記事を書きました。 特に猫は腎臓疾患、多いですからね。 その中で特に注目したいのがSDMAですと、こちらの表でご説明しています。表が小さくて見にくいですが、拡大してご覧ください💦

まずはSDMAの数値

まず、一番気になっていたSDMAですが、私が14以下と認識していた正常基準値が、日本だと11以下になっていることに気づきました。 アメリカのIDEXX社が開発したSDMAは、世界基準では犬猫ともに14μg/dl以下が正常とされています。 日本では、2022年2月から、富士フイルムVETシステムズ(旧モノリス)が、基準値を11以下に改定したそうです。(Gingerが受けた検査は富士フイルムVETシステムズ[旧モノリス]による検査でした) 私が作成した、腎臓機能と数値の相関図表では14以下が正常値の範囲と表示していますが、日本で富士フイルムVETシステムズで検査を行う場合は、11以下が基準値となるようですので、検査結果に表示されている基準値を参考に判断して下さい。 (日本国内でもINDEXX社の機械を使用している検査では14が基準値になると思います。) SDMAの詳細については下記のページをご覧ください↓

SDMAって何?

今回のGingerのSDMAの数値は9でしたので、モノリスの基準値の11を下回っているので大丈夫のようですが、クレアチニン(Cre)が2.10mg/dlで基準値上限なので注意が必要と獣医さんからコメントをいただきました。 また、ALTは、明確に数値が基準値からはみ出てしまっているので、肝臓のケアフードも考慮して下さいとのことでした。

療法食は嫌いな 私なりの数値の読み解き

クレアチニンとBUN

クレアチニン(Cre) に関しては、昨年8月にメキシコで血液検査をしていて、その時の数値が1.86mg/dlでしたし、腎臓に異常が出ていたらクレアチニンより先にSDMAが上昇するはずだと思うので、過度に心配はしないことにします。 尿素窒素(BUN)は、 今回が26.3mg/dl、25年8月のメキシコでの検査で26.0mg/dlなので、どちらも基準値内で問題なさそうです。 ただ、 ①元野良猫だったこともあり、過酷な環境で生きていた時期がある ②年齢ははっきり分からないが、多分6-7歳には達しているだろうと思われ、一般的にシニアと認識される年齢に突入している という点も考慮して、今回の検査値をベースラインと捉え、 これ以上数値が悪化しないよう、 AGEsの生成が少ない(つまり腎臓に優しい)低温製法のフードなどを取り入れた、 食事を中心に据えた生活習慣を整えていこうと思います。

ALTの数値に関して

実はアメリカで獣医さんに行くと、gingivitisの指摘を受けることが多く、今回も気になって口腔内を診察していただきました。 奥歯の1本がグラグラしてその周辺に炎症がありました。 抜歯する必要はなく、どのみちゆくゆくは自然に抜けてしまうでしょうとのことで、現在は様子見です。 肝臓の数値であるALTが基準値から出てしまった点に関しては、この炎症が影響して出ている数値だと判断しています。

それぞれの数値の示す意味

SDMAとは?

SDMA(Symmetric Dimethylarginine/対称性ジメチルアルギニン) 対象にしているもの: 全身の細胞から出る老廃物(アミノ酸の一種)で、ほぼ100%が腎臓のフィルターからのみ排泄される物質です。 判明すること: 腎臓の機能低下を「超早期」に発見できます。 この項目の最大の強みは「筋肉量や年齢の影響を受けない」という点です。 (ココ重要→)腎臓の働きが「約40%」失われた段階でいち早く数値が上がるため、従来の検査では見逃されていたごく初期の腎臓のSOSをキャッチできます。

クレアチニン(Cre)とは?

対象にしているもの: 筋肉を動かしたときに出る老廃物です。これも腎臓のフィルターを通ってオシッコとして体の外へ捨てられます。 判明すること: 腎臓の機能低下や、脱水状態が分かります。 腎臓の働きを測る世界的な基準となる指標ですが、腎臓の機能が「約75%」も壊れないと基準値をオーバーしてこないという特徴があります。 また、筋肉から出るゴミなので、骨格がしっかりしている子や、お水を飲む量が減って血液が濃縮された時(脱水)にも数値が高く出やすくなります。

尿素窒素(BUN)とは?

対象にしているもの: 食事から摂ったタンパク質が体内で分解され、肝臓で無毒化された後に残る老廃物です。これも最終的に腎臓から捨てられます。 判明すること: 腎臓の機能低下のほか、食事や消化管の影響も分かります。 腎臓の働きが悪くなるとオシッコに出せず血液中に溜まりますが、Creと違って「高タンパクな食事」をした後や、「胃腸からの出血(ウンチに血が混じるなど)」、「脱水」といった腎臓以外の理由でも数値が敏感に上下します。 そのため、単独ではなく必ずCreやSDMAとセットでバランスを見ながら評価されます。

腎臓の数値ではないけどALTのことも

腎臓の数値ではありませんが、Gingerの検査で基準値をはみ出てしまった唯一の項目でしたので、一緒に説明します。 ALT(GPT) 対象にしているもの: 主に肝臓の細胞の中に含まれている「酵素」です。 判明すること: 肝臓へのダメージ(細胞の破壊や炎症)が分かります。 肝臓の細胞がダメージを受けて壊れると、細胞の中にあったこの酵素が血液中に漏れ出します。 数値が上がるほど、肝臓そのものに問題が起きているか、あるいは他の場所(お口の炎症など)からの毒素を処理するために肝臓が無理をしてとばっちりを受けている状態だと判断できます。(←Gingerの今回の数値上昇はこの影響だと考えられます) 【🔴オプション検査でお願いしよう!🔴】 動物病院に行って健康チェックをするとき「血液検査をしましょう」と言われた時の検査項目に、クレアチニンとBUNは入っていますが、SDMAは「検査項目に加えて下さい」とお願いしないと、一般的な血液検査には含まれていないと思います。 つまり、血液検査をしたはずなのに腎臓の悪化に気付かなかったという事態も起きてしまうということになります。 今回お願いした富士フイルムVETシステムズ(旧モノリス)の検査結果の裏を見ると、やはりSDMA、T4、SAAはオプション項目となっていました。 SDMAの数値が知りたいと獣医さんにお話したところ、T4、SAAも入れましょうか?とオススメしてくれましたので、SDMA+T4+SAAの3項目をを追加でお願いしました。 クレアチニンやBUNが上昇を始めた時には手遅れになりがちな腎臓の機能喪失をいち早く知るためのSDMA。 せっかく血液検査するのなら、検査項目に入れてみると良いと思います。

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