エアコンは定期的な掃除が欠かせません。
最近ではこの手間を省くためにお掃除機能が搭載されたエアコンが多く販売されています。
しかし、お掃除機能がついているからと言って掃除をしなくてもよいというわけではありません。今回は、お掃除機能付きエアコンについて詳しく解説していきます。
お掃除機能付きエアコンとは
エアコンの中でも主にフィルターを自動的に洗浄する機能がついたエアコンを「お掃除機能付きエアコン」と呼びます。お掃除機能付きのエアコンの名称は、メーカーによって異なり「フィルター自動掃除機能付きエアコン」「お掃除ロボ」という名称のエアコンもあります。
お掃除機能と内部クリーン機能の違い
メーカーによって異なりますが、エアコンの「お掃除機能」はフィルターを掃除してくれる機能です。
一方、「内部クリーン機能」は冷暖房や・除湿運転後に結露したエアコン内部を乾燥させる機能です。内部を乾燥させることで、カビやニオイの発生防止の効果があります。
内部クリーン機能という名称から、お掃除機能と似たようなイメージを持ちやすいのですが、内部クリーンはお掃除機能ではないのです。
お掃除機能付きエアコンの見分け方
主に4つあります。
①室内機に奥行きがある
お掃除機能付きエアコンには掃除機能が搭載されている分、内部構造が複雑なため本体に厚みがあります。室内機の奥行きが25cm以上であれば「お掃除機能付きエアコン」の可能性が高いと考えてよいでしょう。
②リモコンに「フィルターおそうじ」「手動掃除」などのボタンがある
お掃除機能付きエアコンのリモコンに「フィルターおそうじ」や「手動掃除」などのボタンがあります。スタンダードモデルのリモコンにはそれらのボタンはありません。
また、「内部クリーン」や「内部清掃」などのボタンは「内部クリーン機能」であるため、お掃除機能付きとは関係ありません。
③フィルターが簡単に取り外せない
スタンダードモデルのエアコンは、フィルターのお手入れがしやすいようにフロントカバーを開けるとフィルターをすぐに取り外せるようになっています。
④ダストボックスが付いている
お掃除機能付きエアコンはフロントカバーを開くと、自動的に除去したフィルターのホコリをためるためのダストボックスが装着されています。メーカーや機種によって呼び名や取りつけられている位置は異なりますが、スタンダードモデルのエアコンとは明らかに見た目が違うため、ダストボックスの有無から判断できます。
▼お掃除機能付きエアコン
お掃除機能付きエアコンのメリット
①フィルター清掃の手間を減らせる
フィルターの清掃は月に1回程度行うことが推奨されておりますが、お掃除機能付きであればフィルターを自動掃除してくれます。
②電気代の節約が期待できる
フィルターを自動掃除してくれるため、ホコリがたまってしまう心配はありません。フィルターを清潔に保つことで、結果的に電気料金の節約に繋がります。
お掃除機能付きエアコンのデメリット
①お掃除機能でカバーできる箇所が限られている
フィルターのホコリをブラシによって掻き出し、ダストボックス溜まっていきますがフィルター部付着した油やタバコのヤニなどの汚れはキレイになりません。
②多くの機能が付いている分故障しやすい
厚みを自動掃除するためのさまざまな部品やダストボックスが詰まっているのです。しかし機能が多い分、故障する可能性は高くなります。
③本体価格やクリーニング費用が高額になる
各メーカーは、お掃除機能付きエアコンのクラスを上位機種と位置づけています。フィルターを自動掃除するだけでなく、省エネ機能や花粉、PM2対策機能などを搭載しているため本体価格は高くなりがちです。
④内部構造が複雑なためホコリやカビが付着しやすい
フィルターをキレイにする機能を備える一方、ほかの部分にはホコリがたまりやすくなってしまいます。エアコン内部にホコリがたまると手入れをしにくいうえ、放置しているとカビの発生につながります。
自分でクリーニングできる?
結論から言うと、専門業者にエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。
お掃除機能付きエアコンは自分でダストボックスを外して溜まったホコリを捨てたり、フィルターを取り外したりすることは可能ですが、エアコン内部を掃除するためには知識がないとエアコンを故障させてしまう可能性があります。
また、エアコンクリーニングは時間がかかるので真夏や真冬は避けましょう。
・お掃除機能がないエアコンの場合は1時間半~2時間程度
・お掃除機能付きエアコンの場合は2時間半~3時間程度
したがってエアコンが欠かせない時期は避けることをおすすめします。
まとめ
お掃除機能付きエアコンについて、メリット・デメリットなどについて解説しました。購入をお考えの方や、業者にエアコンクリーニングを依頼する際はぜひお読みになった内容を参考にしてください。